生徒指導は年の瀬恋の瀬  放課後、あたしは生徒指導室にいた。 「どうして呼ばれたか、わかってる? 二年五組の矢野直子さん」  そう言って、久田節子先生は、あたしの目を、じい〜っ、と見た。 「…ど…どうしてでしょう? ア…アハハ…」  あたしは、ヒヤ汗を流しながら、懸命に作り笑いを浮かべる。  この高校に入学してから、一年と九ヶ月。  品行方正、とまではいかなくても、普通の学生であるあたしがこともあろうに、一二月 も押しつまったこの時期に、生徒指導室に呼ばれるだなんて。(え? 時期は関係ないだ ろうって? ごもっとも)  身に覚えはない…と言いたいトコなんだけど、じつのところは、ひとつだけ思い当たる フシがないでもない。  もしかして、昨日のことだとしたら………。  うわあっ! や、やばい。すっごくやばいぞっ!   アレがバレたひには、良くて停学、ヘタすりゃ退学モンよォっっ!! 「……あの…先生………どうしてでしょう……?」  ホントは怖くて聞きたくないけど、いちおう、先生に訊いてみる。 「あら。トボケるつもりなの? 矢野さん」 「い、いえ。そんな…。ホントに心当たりが……」  なんつって、ウソつきなあたし。 「ふぅ〜ん、そう。なら教えてあげるわ」  ううっ。先生の目が怖い。 「矢野さん。あなた、昨日の日曜日──」  ギクッ! 「隣町の遊園地で──」  ギクギクッ!! 「男の子とデートしていたでしょう!」  ギッックーーーッッ!!! 「どわあああああああああああああああーーーっっ!!」  ドテドテガッシャーン☆  あたしは、イスごとぶっコケた。 「どっ、どうしてソレを!?」  床に尻もちをついたまま、あたしは真っ青になった。 「ふふふ。生徒指導部を、甘く見るんじゃないわよ。矢野さん」 「ひ…ひええ」 「もちろん、わが校の校則は知ってるわよね。男女交際、デートは禁止…」 「あっ、あのっ、聞いてください! そんなんじゃないんですっ!」  あたしは必死で弁解する。  たしかに、昨日、ある男の子と遊園地に行ったのは事実。  だけどそれは、デートなんて大げさなもんじゃない。  生まれて初めてラブレターをもらって、それで、どうしてもって頼まれたもんで、つい つい、いい気分になっちゃって、取りあえず一度だけでって約束で、遊園地につき合って あげただけで………しまったあああっ!  世間ではそれを『デート』と呼ぶんじゃないか!! 「これは重大な校則違反よねえ」 「おっ、お願いです!」  あたしは、節子先生に手を合わせた。 「もうデートなんてしませんから、今回は見逃してください! べつに好きでデートした ワケじゃなくって、ちょっと興味があっただけなんです! 交際って言うほどの交際なん てしてないんですよう」 「そうねえ……」  先生は腕を組んで、あたしを見つめた。 「今回は見逃してあげてもいいんだけど、また同じ事件を起こされたりしたら、私も立場 がないしねえ…」 「もう二度と、デートなんてしませんから!」 「そうは言っても、男の子に興味はあるんじゃないの?」 「…そ……それは…………」  うぐぐぐぐ。ひ、否定できない。 「やっぱりねえ。それじゃあ困るわね」 「そ、そこをなんとか、お代官様」 「誰が、お代官様よ!」  パカッ☆ 「みぎゃっ」  な、殴られた。 「分かりました。矢野さんが、そういうつもりなら──」 「わああああっっ☆ ま、待って、先生! なんでもしますからぁ!」  あたしは、必死の思いで、節子先生の脚にしがみついた。 「お願いしますぅ〜〜〜!」  うるうるうる。と泣き落し戦術。 「………仕方ないわね……」  先生は、フゥッ、とため息をつくと、イスに座りなおした。 「それじゃあ、今回だけは見逃してあげるわ。ただし、今のままっていうワケにはいかな いわよ。根本的な原因を取り除いてからじゃないとね」 「……は?」  根本的な原因……ってナニ? 「つまり、矢野さんの、男の子への興味を無くさせるって言うこと」  興味を無くさせるって、いったいぜんたい、どうするんだ?   もしかして、脳手術でもすんのかしら? 「手術なんかするワケないでしょ。私は外科医じゃないんだから」  それもそうか。じゃあ、いったい……? 「つまりね、矢野さん──」  節子先生の指が、あたしの頬をツツツツツ…と撫でた。口元には、なんとなくアヤシイ 微笑みが浮かんでる。  な、なんなの、このシチュエーションは? 「あなたが、女の人を好きになれば、問題ないわけよね」 「え…え…っ!?」  なっ、なにーーーーーっっ!!  ちょっ、ちょっと待て! それってつまりその、もしかして、もしかすると、もしもし カメよカメさんよ。ちがぁーうっ! 「センセ……そんなイキナリな………」 「アラ。なんでもするって言ったのは、あなたじゃないの?」 「そ、それは、そうですけど………ひえええ〜〜い!」  おおさわぎっっ。 「やだやだ、先生、放してェ〜〜っ」  節子先生に、体をしっかと抑えこまれたあたしは、悲鳴をあげながら、かろうじて自由 な両足をバタバタさせる。  そう。忘れてたケド、先生ってば柔道三段、空手二段、ついでに華道も三段。  マンションの一階に住んでるあたしが、勝てる相手じゃないのよう。 「フフフ。観念しなさい、矢野さん。いえ、直子ちゃん」 「ひええええっ。おっ、お助け…」 「あなたには、入学してきた時から、ずっと目をつけてたの。これから、女の悦びを教え てあげるわ♪」 「ご、ご遠慮します。あたし、まだ、学生の身ですから…」 「さあ。ココなんかどうかしら?」  先生の手が、ブラウスの上から、胸にフワリと触れた。 「あ…やあっ…」 「なかなか、ボリュームのあるオッパイね。直子ちゃん」 「やだっ。さ、さわらないで……」  服の上からでもサワサワ撫でられると、なんだかちょっと感じちゃいそう。 「乳首はこのへんかしら?」 「アンッ…!」  感じやすい先端を、ギュッ、と強く握ぎられて、思わず息をのむ。 「どうやら『当り』みたいね。もっといじってあげるわ」  節子先生は、左右の乳首のあたりを指先で摘むと、荒っぽく、グリグリとこねまわして 刺激しはじめた。 「うああっ! ああんっ!」  やだぁ…。胸の先から、快感がジワジワ広がってきて、体がピリピリして、熱くなって きちゃう。  ど、どうしよう、あたし……。 「直子ちゃん、感じてるんでしょ♪」 「そ、そんなァ……」  うるうるうる。  今度は泣き落しじゃなくて、ホントに瞳が濡れてきた。 「可愛いわよ。フフッ」  そう言うと先生は、あたしのエリのリボンをシュルシュル〜ッと抜きとり、ブラウスの ボタンをプチンプチンとはずしていく。 「あっ…」  開いた胸元に、先生の熱いキスが降りそそぐ。  素肌をチューッと強く吸われると、とっても気持ちが良くて…。 「直子ちゃん……」  節子先生は、小さな声であたしの名前を呼ぶと、柔らかくて暖かい舌で、口元や頬や耳 をペロペロとなめまわす。 「んふっ…あん…」 「舌を出して」 「………」  あたしは、ゆっくりと舌を差しだした。ちょっと怖い。  すると、その舌に、先生の舌がヌルヌルッと絡みついてきた。  あたしの舌と先生の舌が絡みあい、もつれあい、強く吸われているうちに、意識がだん だんとモーローとなってきて……ああん。もう考えられない。 「いいコね。直子ちゃん」  節子先生は、あたしのブラジャーに指をかけてずり下げると、ポロン、と顔をのぞかせ た乳首を、パクリと口にふくんだ。 「あうっ☆」  あたしは思わず、背中をピクリと震わせた。  先生は舌を巧みに使って、あたしの乳首をコロコロと転がす。  そうやって愛撫されてると、乳首がどんどん固くなってくるのが、自分でもはっきりと 分かっちゃう。 「ずいぶんと感度がいいのね。乳首をこんなにしちゃって……」  片方の乳首をチュウチュウと吸いたてながら、先生は、もう片方の乳首を指ではさんで クリクリとこねくりまわす。 「…や…やめてぇ……せんせ………ウァッ☆」  ああっ! き気持ちいい!  オナニーはいつもしてるけど、こんなのって、あたし初めて。  もう、今にも目がまわっちゃいそう。 「うっ……くう……ハ…ハア………あっ…ん…」  左右の乳首を交互にしゃぶられ、転がされると、全身にキュンキュンと快感が走る。  あたしはアブラ汗をダラダラと流しながら、もうただひたすら喘ぐだけ。 「……あっ…あっ……ああっ…………」  その時、先生がとつぜん、あたしから離れた。 「…………せ……せんせ…い……?」 「フフフ。直子ちゃん」  意味ありげな笑いを浮かべる節子先生。 「つづきをして欲しかったら、自分で服を脱ぎなさい」 「そ、そんな……」 「いやなら、いいのよ。私はね。フフフ♪」 「………」  ここまできて、逆らえるはずがない。  先生の言うとおり、あたしは黙って服を脱ぎはじめた。 「……ぬ……脱ぎました………」  あとはもう、真っ白なショーツだけ。  いやっ、恥ずかしい。もう顔から火が出そう。 「フフフフ。やっぱり若いだけあって、きれいな肌ね……」  後ろから、ギュッ、と抱きしめられた。 「あ…。先生」 「形のいいバストね」 「んふぅっ!」  自分でも、なかなかいい形だと思う、あたしのバスト。  そのバストを、先生は強く掴んで、両手でグニュグニュ揉みしだいたり、尖った乳首を ツンツンと引っぱったりして弄ぶ。  そうして乳房を愛撫しながら、首すじや肩を、優しく、かふ…かふ…と噛んで、唾液を ベットリと塗りつける。 「はっ…はあっ………せん…せ……あ…ああっ!!」  あたしは目を閉じて、喘ぎ声を洩らし、体をぶるぶると震わせる。 「そんなに気持ちいいの? じゃあ、こっちはどうかしら?」  スススッと細い指が、ショーツの中に入ってきた。 「ふあぁっっ!!」  だ、だめ、節子先生。そんなところに、指を入れたら…。 「やあっ! 動かさないでぇっ!」 「中はヌルヌルね。直子ちゃん。フフフ」 「やっ、やあっ! んっ…く……ハアァッ……」  先生の腕の中で、あたしは汗まみれの体を悶えさせる。  指が中で動くたびに、背中をビクンビクンと弓なりにのけ反らせて、喘ぐように大きく 息を吸う。  もう、とても立ってられない。 「……あっ……ああっ………」  そのまま、あたしはズルズルと倒れてしまった。 「フフ…。だいぶ効いたみたいね」 「…………先生……あたし…もう………」 「さあ。ショーツを脱がせてあげるわ」  ベトベトになったショーツを、節子先生に脱がされた。  もう、あたしは布きれ一枚も身につけていない。何もかも、いちばん大事なところさえ も先生の前にさらしてしまう。 「こんなにしちゃって……。直子ちゃんは、いやらしいコね」  あたしの脚を抱えあげると、先生は、太股にそって、ツツツツツー、と流れるように舌 をすべらせていく。 「そ、そんなとこ、なめちゃイヤぁ〜〜!」  腿のつけ根と、そして股間を、ペチャペチャとしゃぶられる。  あたしの大事なところは先生の唾液と、あたし自身の蜜でもうドロドロ。 「お汁が染みてるわよ」 「だ、だめぇ! 指は入れないでェ!」 「ほぉら。どんどん入ってく……。フフフッ♪」 「アウッッ☆」 「ダメよ、直子ちゃん。逃がさないわよ」 「ひっ…ひいーーっ!」  節子先生の指と舌が、グジュグジュに熱くなった肉の中で、まるで生き物のように動き まわり、敏感な肉の内側が、時には強く、時には弱くしゃぶられる。  ああっ! 助けて!  もう気がヘンになっちゃいそう! 「あひ……ひ……う…ううっ………いや……ああう…………」  いつの間にか、先生の指が、あたしの胸に戻ってきた。  柔らかな舌を使って、大事なところをジュルジュルとすすりながら、乳首をクリクリと 転がして、あたしを責めたてる。  お願い。もう許して、先生。あたし………死んじゃいそう。 「フフフ♪ イっちゃいなさい。直子ちゃん」 「アッ、アッ、アッ──」  体がピクピクしはじめた。  頭の中が、真っ白になっていく感じ。 「ああっ…ん! あたし…もうダメぇぇっ…」             *           * 「どうしたの? 矢野さん」 「落ち込んでるんです……ハア……」  思わず、ため息をついてしまう、あたし。 「どうして? もう、男の子なんかに、興味は無くなったでしょう?」  優しい声でそう言いながら、節子先生は、あたしの肩をそっと抱いてくれる。 「それは……そうですけど。でも、これってマズイんじゃ……」  そうよ。どう考えたって、こんな♀×♀な関係、しかも教師と生徒なんて、普通の男女 交際よりもずぅぅ〜〜っっとマズイわよ!  あああ。これがバレたら、退学どころの騒ぎじゃないわ。 「あら、心配ないわよ。矢野さん。あなた、校則は読んでないの?」 「読んでます……けど」 「異性との交際は禁止してるけども、同性に関しては、べつに禁止とは、どこにも書いて ないでしょう」 「…………へっ?」  そりゃ、たしかに書いてはいない。いないケド……。だからって、同性との交際はOK なんて、そんなアホな話はないと思うぞ。 「あるのよ、それが」 「…………………ウソ…」 「ウチの学校って、昔っから、そーゆー伝統があるのよ」 「……………」  し、知らなんだ。なんちゅー学校じゃ! 「だから、安心していいのよ。ね」  どっっひゃ〜〜〜〜!!  愉快そうに微笑む先生の前で、あたしは床にブッつぶれていた。                                     END