桃色夜会物語  ももこたちは、酔っぱらっていた。  ゆりの家にお呼ばれして、パジャマパーティに突入した三人は、家人がいないのをいい ことに、ワインで乾杯したのである。  中学生のクセに、困った連中である。  案の定、三人は一気に酔っぱらってしまった。  まあ、飲み慣れている(らしい)ゆりと、それなりにセーブしていたひなぎくはいいと して、困ったのは遠慮も思慮もないももこだった。  ひなぎくの止めるのも聞かず、立てつづけに三杯。  ほとんど、自爆行為と言えよう。 「お、おまえなぁ、ちょっと飲み過ぎだぞ」  さすがに心配するひなぎくに、ももこは赤い顔をしてケタケタと笑った。 「らいじょーぶらいじょーぶ。キャハハハハハッ♪」  どう見ても、大丈夫ではない。  だが、ももこは平然と言い放った。 「ももこさんはねぇ、もお、りっっっっぱな大人なんらからっ。酔っぱらったりなんかし ないのっ。キャハハ」 「あ…あのなぁ…」  ひなぎくは、頭が痛かった。 「どこが大人なんだよっ! ど・こ・が!!」 「んふふー。大人だも〜ん」 「なーに言ってやんでぇ。ももこなんて、まだまだガキじゃんかよ」 「ちがうも〜ん。ねー、ゆり♪」 「ええ。そうですわね」  ゆりはそう答えると、くすり、と笑った。 「はぁ? なんだよ、それ?」 「たしかに、ももこさんは大人ですわね。いえ、大人の女性、と申しあげたほうが、よろ しいですかしら?」 「へっ?」  ひなぎくは、目が点になった。  言っている意味が分からない、というのではない。  むしろ、分かったからこそ、目が点になってしまったのである。 「うっ、ウソだろーっ!?」  ひなぎくは、思わず大声を出した。  だって、ももこが。あの、大ボケももこが……。 「ウソじゃないもぉ〜ん♪」  ももこは、嬉しそうに言った。  どことなく、その顔には優越感がただよっている。 「あたしにはぁ、よーすけってゆー、バ〜ッチシOKな彼氏がいるんだもんねぇ。」 「………」  ひなぎくは、急速に酔いが醒めるのを感じていた。 「…し……信じられんねぇ……」 「だってホントだもん。ねー、ゆり」 「ええ」  ゆりは再び、くすり、と笑った。  それから今度は、頬をポッと赤らめた。 「そして…わたくしも……大人ですの」 「ひえっ?」 「わたくしにも、柳葉様がいらっしゃいますもの」 「げげげーーーーーーーっっ!!」  ひなぎくは、完全に酔いが醒めた。  ももことゆりが、もう……ってことは──。 「もしかして、オレだけかよーーっ!?」  ひなぎくは叫んだ。  そして、次の瞬間、思いきり墓穴を掘ったことに気がついた。(ザクザクッと) 「へぇぇ〜っ♪」  ももこが、にへらっ、と笑った。  酔っぱらい特有の、下品でアブナイ笑いだった。 「ひなぎくって、まぁだなんだぁ?」 「うっ…。だ、だって、たくろーはよぉ……」 「そうよね〜。たくろークンじゃね〜」 「うぐぐ…」  ひなぎくは、言葉がなかった。 「たくろうさんは、ひなぎくが、リードをして差しあげたほうが、よろしいんじゃありま せんの?」 「そっ、そんなっ──」  ひなぎくの顔が、カァーッ、と赤くなった。  思わず、オロオロしてしまう。 「オレだって知らねーのにっ」 「それじゃあ、教えてあげますわ」  ゆりが、にっこり、と微笑んだ。  悪魔の微笑みだった。 「なっ、なに言ってんだよ、ゆり!?」 「そーそー。あたしたち親友だもんね。ひなぎくのためなら、喜んで協力してあげるよ」  ももこも、嬉しそうに言う。 「バッ、バカッ。ももこっ」  じりじりと後ずさりするひなぎく。  もはや、酔いが醒めたどころではない。 「おまえら、酔っぱらってんじゃねーよっ!!」 「ひなぎくは、わたくしたちのこと、嫌いですの?」 「そっ、そーゆー意味じゃねー!」  なに言ってんだ、こいつら。と思いながら、ひなぎくは、ひしひしと迫りくる身の危険 を感じていた。  悪魔族との戦いでも、これほどの危険を感じたことはなかっただろう。 「や、やめろぉ…。く、来るなぁ!」  顔を引きつらせて、ひなぎくは逃げようとする。  が、アルコールのせいで、足腰が立たない。 「や…やめ……うわあああーっっ!!!」  上を下への大騒ぎっ☆  かくして、ひなぎくは、ももことゆりの魔の手に落ちてしまったのである。(合掌) 「はっ、放せーーっ!」  必死に叫ぶひなぎく。  経験済みの二人に気押され、ロクに抵抗も出来ないままにパジャマを剥ぎ取られ、その うえ、ご丁寧にも後ろ手に縛られてしまったのである。  もはや、逃げようがない。 「ひなぎくのオッパイ、かーわいー♪」  乳房に指を這わせながら、ももこが言った。 「ももこだって、オレと同じくらいじゃねーか!」  ひなぎくは色をなして反論した。  バスト七五のももこに『かーわいー♪』などと言われたひには、七八のひなぎくの立場 というものがない。  だが──、 「あたしはねぇ、最近、おっきくなったんだよ」  勝ち誇ったように、ももこが言った。 「なっ…」 「いつも、よーすけに揉んでもらってるし、このあいだ計ったら、七九だったもん」 「…………」  ひなぎくは、沈黙するしかなかった。  ショックだった。  夕べ計ったが、七八のままだったのである。 「わたくしも、少し大きくなりましたの。うふ」  ゆりも、憐憫の目をして言った。 「大丈夫ですわよ。ひなぎくも、たくろうさんに揉んでもらえばよろしいのですわ。こん なふうに…」  ゆりはそう言うと、ひなぎくの胸に手をかぶせ、やや控えめな膨らみをゆっくりと揉み はじめた。 「やめっ、やめろぉっ!」  額に汗を浮かべて、ひなぎくは叫んだ。 「ふふふっ。感じますの? ひなぎく」 「そっ、そんなことあるかー!!」  ひなぎくは力いっぱい否定した。  だが、その言葉とは裏腹に、まだアルコールが残っているせいか神経はいつもよりも敏 感になっていて、揉まれるたびに全身がゾクゾクと総毛立ってしまう。 「…うぁっ……んっ」  喘ぐたびに息づく胸には、大粒の汗の珠がビッシリと浮かびあがり、肌は上気して桃色 に染まってくる。 「はっ…う…」 「あら。乳首が勃ってきましたわ」  ゆりの白い指が、桃色の乳首をちょんと摘んだ。 「くぅっ!」  ひなぎくの体が、ぴくんっ、と跳ねる。 「ほ〜ら。やっぱり感じてますわ。うっふふふっ♪」 「や、やめろぉ……。ゆり…」 「うふふっ。そんなこと言ってもダメですわ。ひなぎくの乳首、こんなに固く尖ってきて ますわよ」  ゆりは愉快そうに言いながら、乳首を指先でクリクリ転がしたり、ツンツン引っぱった り、時には、ギュッとつねったりして弄ぶ。 「あっ、あっ、あぁうっ!」  ピーンと硬く尖りきり、敏感になっている突起を刺激されると、感電したような快感が 背筋を走る。  そのたびにひなぎくは、体をびくびくと震わせずにはいられない。 「…ひっ…くっ………や…あっ……」 「ひなぎくって、オッパイが感じるの?」  ももこは言いながら、片方の乳首に、唇をそっと近づけていく。 「よーすけはね、こんなふうにしてくれるんだよ」 「ひゃっ、ひゃうぅっ☆」 「それじゃあ、こちらはわたくしが…」  ゆりも、もう片方の乳首を唇で包みこんだ。 「ふぁっ…あっ……やぁ〜っ」  たまらず、ひなぎくは声をあげる。  二人の口がちゅくちゅくと音をたて、尖りかけた乳首を甘く吸いたてるたびに、胸がジ ンジンと熱くなり、体中の毛穴から汗がドッと噴きだして、紅潮した肌をぬるぬると濡ら していく。 「…くっ……ん…。はあ…はっ……」  ひなぎくは喘ぎ、悶えた。  妖しい快感に、今にも心が溺れてしまいそうだ。 「可愛いですわよ。ひなぎく」  ゆりは火照った頬に手をそえると、ひなぎくの喘ぐ唇に、自身の唇を重ねた。 「や、やめ…むっ! むぅーっ!」  舌が強引に進入し、ヌメヌメと動いて口腔をたっぷりと舐めまわし、唾液をトロトロと 流しこむ。  中学生らしからぬディープキスである。 「ぷはっ、はっ、はーっ」  ゆりの唇が離れると同時に、ひなぎくは喘ぐように息を吸った。  しかし、ゆりが離れたのはほんの一瞬だけで、今度は首筋に唇を這わせてくる。 「汗の匂いがしますわ。ふふっ」 「やだあっ!」  ひなぎくは体をよじらせ、ゆりから離れようと試みるが、それは無駄な努力だった。  肌に吸いついた舌と唇はぬめぬめと蠢いて、熱い汗をすすり、さらには、耳の穴にまで 潜りこんできて、思う存分にしゃぶりぬく。 「はぁっ、ふっ……ふぁあっ」  ひなぎくは荒い息を吐き、身をくねらせた。  ゆりとももこに、全身をペロペロ舐めまわされ、快感で気が遠くなりそうだった。  頭がぼーっとして、思考力がにぶってくる。 「…やめて……。もうやだ……こんなの…」  思わず、涙ぐむひなぎく。  だが、ゆりは、 「まだまだ。本番はこれからですわよ」 と、今度は、下半身に手を伸ばしてきた。 「ひっ! やあーーっ!!」  ひなぎくは、とっさに身を硬くした。 「ふふっ、ふふふふふっ」  ゆりは笑いながら割れ目に指を這わせ、ツツツツ…となぞりあげる。 「ひぁああっ!」 「濡れてますわよ。ひなぎく」  固く閉じた割れ目に沿って、指先をぬるぬると滑らせながら、ゆりが言った。 「くあっ、やっ…」  ひなぎくの顔が、真っ赤に染まった。  恥ずかしさで、涙がぽろぽろこぼれてしまう。 「ひなぎくったら、こんなにしてしまって…」  ゆりの手に力がはいる。  白い指先が、割れ目に食いこみはじめた。 「やっ、いやだぁーっ!!」  真っ青な顔をして、ひなぎくは叫んだ  もうダメだ。と本気で思った。  と──、 「ダメ!」  ももこの手が、ゆりの動きを制した。 「そこは、たくろークンのだよ! ゆり!」  キッパリ、とももこは言った。 「……そう……ですわね」  ゆりは納得したようだった。  そして言った。 「じゃあ、今日は舌で、して差しあげますわ」 「うん。それならオッケーだね」  ニッコリ、とももこは笑った。 「ぜ……全然オッケーじゃない〜〜〜っっ!!!」  ひなぎくは、半泣きで叫んだ。  だが、その叫びはアッサリと無視された。  アッという間に、ひなぎくの太腿は左右に大きく広げられ、大切な部分があらわにされ てしまう。 「ひなぎくのココ、とぉ〜ってもきれいですわ」  ゆりは舌を伸ばすと、割れ目を軽く舐めた。 「ひっ! だ、だめ、汚い!」 「そんなことありませんわよ。さっき、お風呂に入ったばかりですもの」  ゆりはそう言うと、割れ目のあいだから、舌を内側にヌルリと潜りこませてきた。 「ふあぁっ!」  狭い肉室の内部で、ゆりの舌が動きはじめた。  巧みに蠢く舌は、柔肉の壁を舐めまわし、奥の蜜壷をチュルチュルと吸いたてる。 「やめ…やめて…。やだぁーっ」  ベソをかきながら、悶えるひなぎく。 「ひなぎくってば、イッちゃいそうだね」  そう言いながらももこは、汗にまみれた体を後ろから抱きしめると、左右の乳房に手を まわして、揉みしだきはじめた。  柔らかな二つの膨らみを、根元から搾るようにして手を動かし、ツンと突きだした乳首 を、指の腹でクリクリとくすぐって刺激する。 「…はっ…ひっ……ひぁっ……」  汗まみれの体をよじり、ひなぎくは悶える。  やがて──、 「……だ…だめ…やっ………あっ…あぁうーーっ!!」  ひなぎくの体が、ビクビクッ、と硬直した。        *       * 「ねーねー。今度はたくろークンを呼ばない?」  失神しているひなぎくを前に、ももこが言った。 「いい考えですわね。オクテな二人を、わたくしたちで結びつけてあげましょう」 「うん。だってあたしたち──」  ももこが、にこっ、と笑う。 「愛天使だもんね♪」                                     おわり