『フレアの酒場・入浴』  冒険者という連中は、時おり、フラリとどこかへ行ってしまうことがある。  ミュー・セクスタンスもこの半月ほど、飛翔亭に顔を出していない。  そんなミューが、これまたフラリと店に姿を現したのは、もう閉店も間際の夜中近くの ことだった。 「フレアさん、こんちわー」 「あら、ミュー。久しぶりね」  いつもと変わらないミューの笑顔を見て、フレアはニッコリと笑った。  冒険者としては見かけ以上に腕の立つミューのことだから、そのうち無事に戻ってくる と思ってはいても、やはり心配していないと言えばウソになる。  だから、こうして無事な姿を見ることが出来て、心の底から嬉しかった。 「でも…もう夜中よ」 「あー、そっか。じゃあこんばんわー」  このスットボケた性格も、いつもと変わらない。  たしか、フレアとは同じくらいの歳のはずなのだが、南の国の生まれのせいか、性格的 には子供っぽいくらいの陽気さがある。  そんなところが、またフレアにとってはお気に入りだったりするのだが…。 「今度はどこに行っていたの?」  グラスにビールを注ぎながら、フレアは尋ねた。 「ちょっとエアフォルクの塔にね、なんか宝物でもないかナーって」 「それで、何かいい物は見つかったの?」 「それがなんも無し」  ミューはエヘヘッと笑った。 「あら…。じゃあ無駄足だったのね」 「まあでも、途中でグラセン鉱石を拾ったから、それを売ればお金になるし」  サバサバした表情でミューは言う。  こんなサッパリしたところも、ミューの良さだろう。 「そう。それならいいんだけど。…………ところで──」  フレアは少し言葉を切った。 「え? なに?」 「ずいぶん汚れてるわね。体中ホコリと泥だらけじゃないの」 「あ…。あー、あははははは」  ミューはポリポリと頭をかいた。 「いや〜。じつは昼過ぎには帰ってきてたんだけど、だいぶ疲れてたんで浴場に行く前に ひと眠りしようと思ったら、目が覚めたらこんな時間でさ〜……。あはは」 「もう…」  フレアはため息をついた。  こんなポーッとしたところも、ミューらしいと言えばミューらしい。  だが、これではせっかくの美貌が台無しだ。 「それじゃあ、ウチのお風呂に入れてあげるから、きれいに汚れを落としなさい」 「えっ? いや、それはありがたいけど…いいの?」 「もちろんよ」  キッパリと言うと、フレアは袖をまくりあげて微笑んだ。 「無理矢理にでも入浴させるわよ♪」             *           *  扉の向こうから、ミューのほえほえした鼻歌が聞こえてくる。  久しぶりの熱い風呂を楽しんでいるようだ。  そろそろ、いい頃合いだろう。 「湯加減はどうかしら?」  さりげなく言いながら、フレアは湯気にけむる浴室に足を踏み入れた。 「え? あ! フレアさん!?」  ミューが湯船の中で驚いたように立ち上がった。 「どうしたの? そんな顔をして」 「い…いやその…。フレアさんが入ってくるとは思ってなかったからぁ〜」 「あら。だってここはウチのお風呂でしょう。女同士なんだし…。それとも私は、今晩は お風呂には入れないのかしら?」 「そっ、そんな!」  ミューはあわてて首を振った。 「ちょっとビックリしただけだから。ウン」 「ウチのお風呂は広いから、2人でも大丈夫よ」  フレアは笑うと、手にしていた小ビンのフタを開けた。 「それは?」 「バスオイルよ。特製のね。ふふっ」  ピンク色のオイルを湯船に流し込み、ゆっくりとかきまぜながらフレアは言った。 「これを入れると体の血行が良くなってね、疲労回復にも効果があるのよ」 「へえ〜っ。そうなんだ」  ミューが感心したように言う。  が、もちろん、このオイルの効果は『それだけ』ではない。  ちゃんと(?)媚薬成分も含まれている。  肌から浸透した媚薬成分が、良くなった血行によって全身にまわり、たちまちのうちに 効果を現すのである。 「あ〜。ホントだ…。体がポカポカしてきた〜…」 「うふふ。いい感じでしょう?」  フレアは湯船に入ると、ミューの隣に腰を下ろした。  フレア自身はあらかじめ『予防』の魔法をかけてあるから、これからじっくりと楽しむ ことが出来る。 「ミューの肌って、とても魅力的ね」 「へ…? そ…そう…かナ?」 「ええ。こうして間近で見ると、本当にいい肌をしてるわ」  フレアはうっとりとした表情で、ミューの肌に手を触れた。  大陸の南の国の出身であるミューは、ザールブルグ周辺地域の人間とは異なり褐色の肌 をしている。  褐色と言っても決して薄汚れた感じではなく、むしろキメが細かくハリがあって、お湯 に濡れる艶っぽさがさらに増す。 「このあたりでは褐色の肌の人は珍しいけど、こうしてお風呂の中で見ると、艶があって 本当にきれいだわ。ふふふふっ…♪」  妖しい笑みを浮かべつつ、フレアはミューの肌にパチャパチャとお湯をかけ、洗うよう に撫でまわす。 「ふふっ…ふふふふふふっ……」 「…あ………あの……。あたし……そろそろ…のぼせそうだからぁ………」  異様な雰囲気を察知したのか、ミューはちょっと逃げ腰になった。  さすがにベテラン冒険者と言えよう。  が、ここまで来たら逃がすワケにはいかない。 「そんなに急ぐことないわよ。ミュー」  立ち上がりかけたミューを湯船に引き戻すと、フレアはいきなり胸を掴んだ。 「うひゃあッ!! フレアさん! な、何を…!?」 「私が体の隅々まで洗ってあげるわ」  そう言いながら、フレアは乳房の上で手をもにもにと動かす。  それほど大きくはないが小さいワケでもない。  鍛えているだけあって、余分な脂肪や肉の付いていない、弾力のあるきれいな半球形の 揉み心地の良い乳房だ。 「ちょ…ちょっと………フレアさん!」 「形もきれいだし弾力もあるわね。とてもいい胸だわ」  嬉しそうに笑うと、フレアは両手で左右の乳首をコリコリッと摘んだ。 「ふああっ☆」  ミューが声をあげて上体をのけ反らせた。  媚薬成分の効果で早くも固さを帯びつつある乳首は、フレアに刺激されて見る見るうち にピーンと尖ってくる。 「やっ、やめてぇっ!」 「ふふふっ。ここでやめたりしたら後が大変よ」 「そん…そんな……。ああうっ!」 「ほら。ミューの乳首ったら、もうこんなに尖ってきてるわよ」  フレアはそう言って、さらに乳首を責めたてる。  すっかり固くなった突起を根本から摘んでクリクリ転がしたり、押したり引っぱったり して弄ぶ。 「ひゃっ、ひゃうっ!! あふっ…あ………ハッ…やああっ! あっ…あああッ!」  ミューは悲鳴をあげて、湯船の中で体を激しくもがかせた。  たっぷりのお湯が嵐のように波打ち、湯船からザバザバとこぼれ出す。  が、もちろんフレアはそんなことは気にしない。 「ココのところも……ほら♪」 「……はっ…ハアァッ……はっ…んっ…………ふう…は……あ…あはぁぁっ…」  フレアが指先で乳頭をくすぐってやると、ミューは甘い吐息を洩らし、同時に全身から ヘナヘナと力が抜けていく。 「ふあっ…はっ……やっ…やあっ…」 「うふふふっ。いい感じになってきたでしょう?」  フレアは湯船の中でミューに体を密着させると、下のほうにそっと手を伸ばす。  太腿のあたりから手をモゾモゾと動かしてクリトリスを探り当てると、それを指で軽く チョンと摘みあげた。 「あっ、アウゥッ!!」 「こっちも感じるのかしら?」 「やっ…だ…ダメぇ! ああっ…は………やめ…あう……ああっ…いやあッ!」  ミューは必死になってフレアを押し返そうとしてくる。  が、それは無駄な抵抗と言うものだ。  バスオイルに含まれた媚薬成分はすでに体中に回っているから、フレアの与える刺激に はとうてい逆らえないのである。 「気持ちいいみたいね。お豆をこんなに固くしちゃって…」  フレアは指先に力を入れて、クリトリスをキュッキュッとしごきあげた。 「いやぁぁッ! そ、そんなに強く…うああっ!」 「暴れては駄目よ、ミュー。体の隅々まで洗ってあげるって言ったでしょう。ふふっ」  フレアはミューの体を押さえ込むと、今度はクレヴァスに指を触れさせた。 「ひっ…アアッ!!」  ミューの股が反射的に閉じようとする。  しかし、体にほとんど力が入らないうえにお湯の中だから、フレアはいとも簡単に指を 滑り込ませてしまった。 「あ…あ………ああッ…んっ……うああっ…」  喘ぎ声とともに、ミューの体がビクビクッと震える。 「ぬ…抜いてぇ……あぅうっ」 「ココは大事な所だから、特にきれいにしないといけないわよ♪」  そう言って、フレアは指をゆっくり動かしはじめた。 「ふぁあああっ! あっ、はあぁッ!」 「よ〜く洗ってあげるわ。うっふふふっ」  文字どおり洗うような仕草で、フレアはミューのクレヴァスの内側に入れた人差し指と 中指をグネグネと動かして、敏感な部分をたっぷりと愛撫する。 「…あぁうっ…あっ……ああッ! そんな………クッ…ふはあぁっ…!」  ミューは大きな息を吐き、上半身をクネクネとよじらせる。 「あら。もしかして、もうイキそうなの?」 「はあぁっ…はっ…ん……ダメ……もう…………くっ…んんっ……クゥゥーッ!」  アッと言う間にミューは絶頂に達してしまった。 「はっ…はあっ…はあっ…」 「うふふっ♪」  想像以上のミューの感度の良さに、フレアは思わず笑みをこぼす。  だが、これで終わりではない。  まだ洗っていない場所が残っているのだ。 「今度はこっちの穴も洗ってあげるわ。ミュー」  そう言うなり、フレアはいきなり、ミューお尻の穴に人差し指を差し込んだ。 「ひゃあああああああ〜〜〜ッッ!!!」  ミューの口から絶叫がほとばしる。 「いやあッ! フレアさん! そ、そんな所を……ひあっ…あぁうッ!」 「こんな所だから、ちゃんと洗わないと駄目でしょう」 「そんな…あっ……くっ…。ひっ、ひっ、ひいぃぃ〜っ!!」  フレアが狭い肉穴の中で指先をクイクイと動かすと、それに反応して、ミューは泣き声 をあげて身悶えする。 「ひっ…ひぁああッ…あうぅっ……や…やめてぇ! フレアさん、やめてぇ!」 「ふふっ。そのわりには感じているみたいよ」 「くっ…くうぅ〜っ。お……お願い──」  肩を小刻みに震わせ、ミューは必死の表情で哀願する。 「…お願い………ゆっ…指を……」 「指を…どうして欲しいのかしら? うふふっ」 「指を……指を抜いてぇぇっ!」 「そう? じゃあ抜いてあげるわ」  そう言うと、フレアはお尻の穴から指を引き抜いた。  が、わずかな間を置いて、すぐにまたズブッと挿入させる。 「うああああーッッ!! ダメぇぇーっ!!」  カン高い悲鳴をあげて、ミューの全身が弓なりに大きくのけ反った。 「ひいッ! い、い、いやあぁっ!」 「うふふっ。ミューはお尻がすごく感じるみたいね」 「いっ…いやぁッ! ゆ…指を動かしちゃ……あっ…あぁあうッ!」 「こんなのはどうかしら? ふふふふっ…」  含み笑いをしながら、フレアは片手でミューの体を抱き寄せ、もう片手の指をお尻の穴 の中でぐりぐりっと回転させた。 「あううっ! ひっ…ひああうぅ〜ッ!」  ミューもまたあられもない声で叫びながらも、両腕をフレアの背中にまわしてしっかり と抱きついてくる。 「ふふっ。ミューったら♪」  フレアは笑いを浮かべ、指の動きを早めていく。  入り口付近を指先でまさぐったかと思うと、今度は一気に奥に押し込んで敏感な部分を 刺激したりもする。 「…ひぃッ……そ…そんなに………あっ…うぐぅぅっ……はひっ…ひぃっ!」  息も絶え絶えに喘ぐミュー。  フレアに抱きついた両腕はブルブルと震え、腰もガクガクと激しく揺れる。  もう、今にも失神してしまいそうだ。 「ふああっ……んっ…はっ………ひぃいっ…ダメ………また…またイッちゃうぅっ…」 「うっふふふっ。思う存分、イッてしまっていいわよ。ミュー」 「アアッ…あ……だっ………ダメえぇぇーーッ!!」  全身をビクビクビクッとけいれんさせ、ミューは完全に気を失った。             *           *  ミュー・セクスタンスはベテラン冒険者である。  ある時は宝物を求め遺跡を探り、ある時は怪物を退治しに森へ入り、そしてまたある時 は、ただなんとなくどこかへフラリと行ってしまうこともある。  だが、冒険から帰ってくると、ミューは必ず真っ先に飛翔亭に顔を出す。  お風呂に入るために。  街のおねえさんの噂では、酒場の娘フレア・シェンクの特製バスオイルが、長旅の疲れ を取るのに大変に良く効くのだという。                                     END