『石亭謀略戦・前夜』  孫尚香は天幕の中でずっと考え込んでいた。  明日の戦いを前に、不安がよぎる。  周魴が寝返りを装って、魏軍を石亭におびき寄せることには成功した。  だが、本当はこちらの策略など、すっかり見抜かれているのではないだろうか?  そう思うと、どうにも気持ちが落ち着かないのである。  ──今さら考えたってしょうがないのに…。  ふうっ。とため息をついて、孫尚香は立ち上がった。  ちょっと体でも動かそう。そうすれば、もやもやした気分も晴れるだろう。  孫尚香は剣を握ると、外に出ようとした。  と、その瞬間、 「こんばんわ〜っ♪」 「こんばんわ〜っ♪」  にぎやかにハモりながら、大喬・小喬の姉妹がワヤワヤと天幕の中に入ってきた。 「ど…どうしたの? 今時分?」  やたらと場違いな明るさに軽いめまいを覚えながら、孫尚香は訊ねた。 「いいお酒が手に入ったんです〜」 「香姉様に飲んでもらおうと思って持って来たの〜」 「あ…。そ…そうなの…?」  まあ、気分転換としてはそれも悪くはないだろう。  孫尚香は杯を取り出すと、腰を下ろした。 「ふふっ。飲んでくださいね♪」  大喬が杯になみなみと酒を注ぐ。 「ちょっ、ちょっとそんなにたくさん──」 「い〜からい〜から。一気にど〜ぞ〜」  小喬が杯を勧める。 「もう」  と言いながらも、孫尚香は杯を一気に飲み干した。  実際にはかなりイケる口なのである。 「ふ〜ん。ちょっと変わった味ね」 「でも美味しいお酒なんですよ」 「そうね。たしかに、なかなか美味しいわ」 「じゃ、もう一杯どうぞ」  大喬が再び杯に酒を注ぎ入れる。 「あ…あのね…。そんなに…」 「い〜からい〜から。どんどん飲んで〜」  小喬が杯を差し出す。 「しょうがないわね」  苦笑いを浮かべながら、孫尚香は杯に口をつけた。 「わ〜い♪ いい飲みっぷりです〜♪」 「どんどんいっちゃお〜♪」  大騒ぎしながら次々と酒を勧める大喬と小喬。  その陽気な勢いにつられるように、孫尚香もついつい杯を受けてしまう。  そんなこんなで、何杯くらい飲んだろうか。  さすがの孫尚香も、少し酔いがまわってきたようだった。 「なんか頭がフラフラしてきたわね…」 「立てる? 香姉様」 「もちろん大丈夫……あれ?」  立てなかった。  両腕を突っ張って立とうとするのだが、腕だけでなく足腰にも力が入らない。 「なんで…? この程度で…??」 「効いてきたみたいね。お姉様」  小喬がニカッと笑い、大喬の顔を見た。 「うん。効いてきたみたいね」  大喬もニカッと笑って、小喬の顔を見返す。 「ちょっ…。な、なに言ってるの? 二人とも?」 「じつはさっきのお酒にはですね〜」 「お薬が混ぜてあったの〜♪」 「え………えええっ!?」  孫尚香は腰を抜かさんばかりに驚いた。  いや、すでに腰は抜けているも同然の状態なのだが…。 「なっ……なに考えてるのよ、あなたたち!」 「それはもちろん…ね〜っ♪ 小喬」 「だよね〜っ♪ お姉様」  再び顔を見合わせて、ニカッと笑う大喬と小喬。 「香姉様と仲良くするためです〜っ♪」 「香姉様と仲良くするためだよ〜っ♪」  そう言いながら、大喬と小喬は一斉に孫尚香に向かって飛びついてきた。 「きゃあああああっ!!」 「さあ香姉様。服なんか脱いじゃってくださいね〜」 「ちょっ…なにするの? や、やめなさい!」 「やめな〜い。脱がせちゃお〜っと」 「いやーっ!!」  孫尚香は悲鳴をあげて二人を振り払おうとした。  だが、腰が抜けているうえに、手にも力が入らないのではどうしようもない。  たちまち、服をすべて剥ぎ取られてしまった。 「やっ、やめてよ! やめなさーいっっ!」 「うふふふっ♪ 香姉様っていい匂い」  大喬はすりすりと頬をすり寄せ、ペロペロと舐め、そのまま耳の穴にも舌を滑り込ませ た。 「ふああっ!」  孫尚香は思わず吐息をこぼして身震いする。 「香姉様のお乳。おっきくて柔らか〜い」  小喬が乳房に手を添え、むにむにと揉みしだく。 「こら! やめなさいったらー!」 「乳首がコリコリしてるよ。香姉様♪」  そう言うと、小喬は固さを帯びつつある乳首を指で摘み、クリクリッと一気に転がした。 「くうっ…!」  ビクッと孫尚香の体が震えた。 「ふふふっ。感じるでしょ〜?」 「やめ…やめてえっ!」 「あのお酒には、痺れ薬と媚薬が混ぜてあったんですよ」  耳元で大喬がささやく。 「だから、心ゆくまで楽しんでくださいね♪」 「そ…そんな……。きゃあっ!」  左の乳首に大喬が、右の乳首に小喬が同時にむしゃぶりついてきた。 「あっ、あうっ! だめえっ! は…放して!」  孫尚香は必死になって抵抗するが、逆に胸をしっかりと押さえつけられ、好き放題に乳 房をしゃぶられてしまう。 「いやあっ! す…吸わないで……くっ…うぁあっ!」  孫尚香は叫びながら身をよじらせ、汗と唾液でベトベトの胸を震わせた。  だが、大喬と小喬の唇は乳首をしっかりと捕らえ、ねっとりと絡みついた舌がますます 強く吸いたてる。 「うふふふ…♪」 「くすくす〜♪」 「や…やめて……。ひあぁっ!」  舌と口で執拗に愛撫される中、孫尚香の乳首はみるみるうちに固くなり、はしたなくピ ンピンに尖りきっていく。 「…ひうっ………あっ…あああっ…」 「香姉様ったら、乳首がこんなになっちゃいましたよ」  大喬は固くなった乳首を指で弾くと、再び口に含み、今度は根本に歯を立てて軽く噛ん だ。 「うああぁっ!!」  痺れるような快感が、孫尚香の背筋を駆け抜ける。 「感じますか? じゃあ、もっとしてあげますね」 「い…いやあっ! やめてったらーっ!」 「そんなこと言ってもダメですよ〜。ふふっ」 「あっ、あうっ。ああっ!」  乳首を噛まれるたびに、孫尚香は声をあげて悶えた。  とめどなく流れ出るアブラ汗で全身はぐっしょりと濡れ、白い肌も燃えるように赤く染 まってくる。 「いやあっ…もう…」 「そろそろいいみたいね。お姉様」 「そうね。じゃあ、わたしたちも本格的にいきましょうか」  大喬と小喬は立ち上がると、手早く服を脱ぎ捨てた。 「や…やめてよ…。これ以上どうする気なの…?」  表情をこわばらせ後ずさりする孫尚香だが、大喬と小喬はじりじりと迫ってくる。 「これからが本番ですよ〜♪」 「あたしたちがお相手してあげるね〜♪」 「いやあああーっっ!!」  四つん這いで逃げようとする孫尚香に、大喬が後ろから飛びかかってゴロンとあお向け に体をひっくり返すと、小喬がジタバタともがく太腿を抑え、股間に頭を潜り込ませてき た。 「ああっ! だっ、だめよ!」 「ねえねえ香姉様、ここのところ、感じるの〜?」 「いやあっっ! さ…触らないでぇーっ!」  敏感な突起を摘まれて、孫尚香は悲鳴をあげた。  だが、大喬に後ろからしっかりと押さえられているため、逃れることが出来ない。 「動いちゃダメですよ。香姉様」 「放して! いやーっ!」 「香姉様のお豆、ぷっくりしてる〜♪」  小喬はくすくすと笑いながら陰核の包皮を剥き、指でクリクリといじくりまわす。 「やっ、やめてぇっ! そんなに…くぅうっ………い…いじったりしたら……あっ…あう っ………あああっ!」  感じやすい部分を刺激され、孫尚香は身悶えする。  下半身がジーンと熱くなって、体の芯がどうしようもなく疼いてきてしまう。 「はっ…はあっ……。だめ…。うああっ!」 「うふふっ。大事なところもぴくぴくってしてるよ〜」  小喬はそう言って、割れ目を指で左右に広げた。 「あ…あ…あああっ!」 「香姉様のお蜜、舐めちゃお〜っと♪」 「ふあぁっ!」  割れ目の内側になま暖かい舌が入り込むのを感じて、孫尚香は思わずゾクゾクッと体を 震わせた。 「…だめ……。そ…そんな…ところを…。あぁうっ…」 「何がダメなんですか〜?」  そう言いながら、大喬は背中越しに乳房を弄ぶ。  張りのある豊かな膨らみに指を食い込ませ、根本から搾るようにして揉みしだき、さら には尖りきった乳首を親指と人差し指で挟んで、荒っぽくしごきあげて刺激する。 「い…いやあーっ! もっ…もう……あっ…く…くうーっ!」  孫尚香は泣き声をあげ、汗にまみれた体を大喬の腕の中でクネクネとよじらせた。  媚薬の効果と、二人の性技に急速に追い込まれていく。 「……んっ…く…。ふあっ、あああっ。だ…だめぇ…」 「イッちゃいそうですか? 香姉様?」  笑いを浮かべて、大喬は激しく乳房を揉みしだく。  小喬も舌を盛んに動かして孫尚香の眉肉をしゃぶり、奥のほうまで執拗に責めたてる。 「ひぃっ、ひいぃっ! やめ……やめ…てぇぇーっ!」 「香姉様。イッっちぇってくださいね♪」 「そんな……。あっ、あっ、あぁうっっ! もう…っ……」  孫尚香の全身が、ガクガクと震えはじめた。  呼吸が小刻みに荒くなる。 「…ん…くっ……くううぅーーっ!!」          *         *  孫尚香はその後も、大喬と小喬に指と舌だけで幾度となく絶頂に上り詰めさせられた。 「……はっ…はあっ…はあっ………」  倒れ伏したまま、肩で息をする孫尚香。  もう動くことも出来ない。  だが、大喬と小喬はまだまだ元気いっぱいだった。 「見て見て〜。香姉様〜♪」 「今度はこれを使わせてくださいね〜♪」  そう言って微笑む二人の股間には、堂々とそびえ立つ淫具が装着されていた。 「ひっ──」  孫尚香の顔から血の気が引いた。 「やっ……やめて…。も……もう…これ以上は…」  が、大喬と小喬はおかまいなしだった。  ニコニコと笑いながら、一斉に襲いかかってくる。 「いきますね〜♪」 「いきまあ〜す♪」 「きゃああああああーっっ!!」  天幕の中に、孫尚香の悲鳴が響き渡った。  夜はまだまだ長い──。                                      終劇