『炸裂GAL☆リンス 番外編1』 「ここが魔女が住んでるっていう地下宮の入り口ね」  うっそうとした森の中。  よく晴れた日の真っ昼間だっていうのに、生い茂る樹木にさえぎられて不気味に薄暗い 森の奥深くにある小さな古ぼけた祠。  あたしは今、その鉄扉に手をかけようとしていた。  この先にある地下宮に住む魔女が、このあたり一帯の村に悪さをしてる。  そいつを成敗するのが、あたしの目的ってワケ。  あたしはリンス。 ラアジィという特殊な拳法を使い、このカタニア帝国の皇帝陛下に先祖代々お仕えして いるリグナス党の長の娘なの。  現在はより高い『徳』を積むべく、修行の旅の真っ最中。  早い話が正義の旅ね。  これまでにも、魔王だの怪物だの盗賊だのをずいぶん退治したわよ。  で、昨日のこと──。  この森の近くにあるラスルという村で宿を取ったあたしのもとに、夜遅く、2人の村娘 が訪ねてきたの。  なんでも、あたしの腕を見込んで頼みたいことがあるっていうのよね。  その頼みごとっていうのが、魔女退治。  彼女たちの話によると、この森にちょっとした魔法の使える女(つまり魔女)が住んで いて、付近の村々に何かと悪さをしてるっていうの。  魔女とは言っても大した魔法は使えないから、被害そのものは盗賊や怪物なんかに比べ ればそんなにひどくはないんだけど、底意地が悪くて冷酷で執念深いタチだから、精神的 にはえらく迷惑してるらしい。  彼女たちは、あたしにそいつを懲らしめて欲しいっていうの。  もちろん、断ったりなんてしないわよ。  今のあたしは『徳』を積むための修行中だし、それに、なんたってリグナス党は正義を 重んじてるんだから、困ってる人は放っておけないわ。  そんなワケで、あたしは魔女を退治…と言うか、まあ、この場合は2度と悪さをしない よう懲らしめてやればいいんだけど、とにかくそのためにここに来たの。 「さあて、じゃあ行こうかしら」  あたしは左右の拳をパチンと打ち合わせると、扉を開けて中へ足を踏み入れた。  中は思ったよりも明るい。  通路の左右の壁に、魔法の灯りがズラッと並んで光を放ってる。  彼女たち、大した魔法使いじゃないって言ってたけど、これってそこそこのレベルの魔 法なんじゃないかしら?  ………まあ、べつにいいけどね。  あたしだって、自称『魔王』を何人もブッ飛ばしてるんだから。  ちょっとやそっとの魔法使いごとき、敵じゃないわ。  そんなことを考えながら通路を進んでいくうちに、ようやく向こうのほうに部屋らしき ものが見えてきた。  あそこに例の魔女がいるのかしら?  どんなヤツかは知らないけど、一気にブッ飛ばしてやるわ!  あたしは気合いを溜めつつ部屋に駆けこんだ。  と──。 「いらっしゃ〜い。お待ちしてたわよん♪」 「へ?」  いきなり明るい挨拶に出迎えられて、あたしは面食らってしまった。  見ると、部屋の奥では軽薄そうな感じの女が、真夏の真昼の晴天の太陽みたいな明るさ でニコニコと笑いを振りまいてる。 「うふふん♪」 「………………?」  こいつが魔女……なのかしら?  他にそれらしいのは見当たらないけど、あまりに聞いてた話と違いすぎる。  このままブッ飛ばしちゃって、人ちがいだったらマズイわよね。  念のため、訊いてみたほうがいいかしら? 「あ…あなたが魔──」 「魔女エリリスの地下宮へようこそ〜♪」  魔女……だったみたいね。  でも軽薄そう…って言うよりも、どこから見てもめちゃめちゃ軽薄そのもの。  底意地が悪くて冷酷で執念深いっていう感じからはほど遠いのよねェ。  ちょっと悩んじゃうけど……………まあいいわ。  本人が『魔女』って言ってるんだし。  あたしは気を取りなおすと、拳を握りしめスックと立った。 「あたしはリン──」 「リンスちゃんよねぇ。リグナス党の」 「……。(うぐ)」 「正義のために闘ってるのよねぇ。会いたいと思って待ってたのよ〜♪」 「………し…知ってるんなら話は早いわ」  ううう。調子が狂いそう。  でも、こんなコトで負けちゃいられないわ。 「村人から頼まれて来たのよ。魔女………えっと………」 「エリリスよん♪」 「そ、そう。魔女エリリス! 皇帝陛下の名において、あなたを成敗するわ!」 「いや〜ん怖いわぁ♪ どうやってぇ?」 「………。(うぐぐ)」  なんなのよ、こいつ!?  さっきから出鼻をくじかれっぱなし。  よっぽど魔法に自信があるのか、それとも単なるバカなのか。 「あ…あんたねえ…。自分の立場を分かってるの!?」 「もちろん分かってるわよぉ。リンスちゃんは私を成敗しに来たんでしょ♪」 「…………。(うぐぐぐ)」  ダメだ。話をしてると頭が痛くなってくる。  さっさとケリをつけないと、こいつをやっつける前に、あたしのほうが頭痛と目まいで 先に倒れちゃうわ。 「と、とにかく覚悟しなさい!!」  あたしはエリリスに向かって駆けだした。  両手を胸の前で組みあわせ、エナジーを集中する。 「でええーーーいっっっ!!!」  と、その瞬間だった。  あたしの体が、不意に宙に浮いた。  いや、正確に言えば足下の床が消滅したのだ。  要するに、落とし穴。 「きゃあああっっ!?」  どっすん☆  あたしはお尻を地面にしたたかに打ちつけた。  両目から火花がバチバチ飛びちる。 「うぎゃッ!!」  い…痛い。涙が出るほど痛い。  あまりの痛さに、あたしはとっさに立ちあがることも出来ない。  うう。不覚。 「あららん。イイ音がしたけど、大丈夫かしらん?」  のんきな声で言いながら、穴の上からエリリスがのぞき込む。 「お…落とし穴なんて…。卑怯者ォ!」 「うふふふん♪ だって、リンスちゃんが来るのは分かってたんですもの〜♪」 「魔女なら魔女らしく、魔法で戦いなさいよ!」  あたしは半ばヤケ気味でわめいた。  いいの。分かってるの、ちゃんと分かってるのよ。  こんな単純な罠に引っかかったあたしが悪いんだってことくらい。  あああ、あたしのドジ。しくしくしく…。 「あら。この穴はちゃあ〜んと魔法で掘ったのよぉ」 「あうっ…」  エリリスののんきな言葉が、あたしの胸にグサリと深くつき刺さる。  うぐぐ。踏んだり蹴ったりだわ。 「それにねぇ──」 「な…なによ?」 「立てないのは、お尻を打ったせいだけじゃないと思うわよ〜♪」 「え?」  突然、目の前がクラクラしはじめた。 「穴の底にも、ちょっと『麻痺』と『睡眠』の魔法をかけておいたのよん♪」  そう言うと、エリリスは白い歯を見せてニカッと笑った。  ──しまったあああっ!  と思ったけど、もう手遅れ。  あたしは立ちあがることも出来ないまま、急速に深い眠りへ落ちていった。             *           *  目が覚めると、あたしは大きなベッドの上にいた。  なんだかスースーして肌寒い。 「え?」  あれ? あれれ?  これって、もしかして裸じゃないの!? 「ええっ!?」  あたしは驚いて飛び起きようとした。…けど、手足に力が入らない。 「くっ……。くうう〜〜〜っ!」 「まだ『麻痺』が効いてるから起きるのは無理よぉ♪」 「エリリス! こっ、これはなんの真似よッ?」 「さっきも言ったでしょお。会いたいと思って待ってたのよってぇ♪」 「どーゆー意味!?」 「うふふん♪ つ・ま・り──」  エリリスは満面の笑みを浮かべて、両手をこすり合わせる。  なっ…なんなのよ、この動作は? 「リンスちゃんみたいなコを味見したいな〜って♪」 「………へ!?」  あたしは一瞬、目が点になった。 「あああああああ味見ぃぃ!?」 「そうよぉ。リンスちゃんみたいなタイプって、凛々しくて素敵なんですもの。この近く に来るって知って、これはもうぜひ味見しなきゃって思ったのよん♪」 「………………。(絶句)」  あたしはもう顔面蒼白・冷や汗だらだら。  もしかして……。  もしかしてこれって…最初から……。 「リンスちゃんの所に行った村娘は、私のお弟子さんでしたぁ〜♪」  がががーん☆  や、や、やっぱりいぃ☆ 「私はここで魔法の研究をしてるだけで、悪さなんてしてないし、ただ、リンスちゃんに 会いたかっただけなのよん♪」  不気味に笑いながら、エリリスは服を脱ぎはじめた。 「ちょっ…ちょっと! な……なにする気よ!」 「いやぁん。なにだなんて、ナニするに決まってるじゃないのぉ♪」 「ぎえええええーーーっっ!!」  あたしは大声で叫んだ。 「やっ、やめてーっ! あたしはそっちの趣味は無いわよォっ!」 「いいのよぉ。私は気にしないから〜♪」 「あ、あたしが気にするって……わあああああああッ!!」  エリリスがあたしの体に馬乗りになってきた。  それはもう、嬉しそうな顔で。 「やっ…やっ…やめーーっ!」 「大丈夫よん。危害なんかくわえないから、安心していいのよぉ。うふん♪」  じょっ、冗談じゃないわよ!  こーゆーのは思いっきり『危害』ってゆーのよ! 「いやあっ! やめてえーっ!」  じたばたじたばた。──と心では暴れるんだけど、実際には『麻痺』の魔法が効いてる から、わずかに身をもがく程度しか出来ない。 「とぉぉっても感度の良さそうなお乳ねぇ。かなり小さいけどぉ」 「うぐっ…」  ひ…人が気にきしてることを……。(ぐすぐす) 「くすぐってあげるわねん。こちょこちょこちょ…」 「ひゃっ、ひゃううっ☆」  いきなり乳首をくすぐられ、あたしは思わず声をあげてしまった。 「やっぱり敏感なのね。嬉しいわぁん♪」  エリリスは楽しそうに言いながら、あたしの乳首をさらに愛撫しつづける。  指先で乳頭をサワサワとくすぐって刺激し、それから、今度は親指と人差し指で突起を 挟んでクリクリと転がしたりもする。 「アッ…あぁうっ…! やっ…やめてったらあ〜っ!」 「うふふん♪ こっちの趣味は無いなんて、リンスちゃんたらウソばっかりね〜♪」 「そ…そんな……あうっ…」 「ほらほらほら〜♪ もう固くなってきちゃったわよぉ♪」  そう言うと、エリリスは尖りはじめた乳首をツンッと摘みあげた。 「ひっ、ひぁあッ!!」  乳首をツンツンと引っぱられるたびに、全身に電撃のような快感が走り、あたしは体を クネクネと悶えさせてしまう。 「…うあ…あっ……ン…くううっ」 「リンスちゃんて、乳首がとぉっても敏感なのねぇ♪」  エリリスはペロリと舌なめずりする。  そして、 「せっかくだから、味見させてもらうわね〜♪」  と、いきなり乳首に吸いついた。 「きゃああっ!」 「うふふふふふふん♪」 「やっ、やめてぇっ! ああっ、あっ、あううぅッ!」  あたしは悲鳴をあげた。  乳首を吸われると、それだけで背筋がゾクゾクッとしてしまう。 「あっ…はっ………いやぁっ…」  さらにエリリスは舌をチロチロと動かして、あたしの乳首を舐めはじめた。  なま暖かい舌がぬめぬめと絡みつき、まるでアメでもしゃぶるようにじっくりと乳首や その周辺を舐めまわす。 「…はひっ……はっ…ふああっ………やぁっ…はあっ…」  エリリスに執拗に乳首を吸いたてられ、舐めまわされるうちに、あたしの呼吸は知らず 知らずのうちに荒くなっていく。  胸だけじゃなく体中が熱くなってきて、抑えることが出来ない。  ああ! あたし、変になっちゃいそう! 「うああっ………く…やめ…てぇ……。あっ…ひっ…ひいっ!」 「ん〜♪ 美味しいわぁ♪」  ようやくエリリスの口が胸から離れた。  だけど、あたしの乳首はピーンと固く尖りきってて、自分でもどうしようもないほどに なってしまってる。 「…はっ…はあっ……」 「リンスちゃんたら、もうピンピンね〜♪」  そう言うと、エリリスはふたたび胸に顔を近づけた。 「やだ! ダメぇっ!」 「うふん♪」 「きゃうううぅ〜っっ☆」  エリリスがいきなり乳首に歯を立てた。  ただでさえ敏感になっているところを強く刺激され、あたしは大声で悲鳴をあげて背中 をのけ反らせる。 「ひっ、ひっ、ひいぃぃっ……!!」 「あらあら。今のはちょぉっと強烈すぎたかしらん?」  ちょっとどころの騒ぎじゃない。  気を失うかと思ったほど。  ダメ。このままじゃ、あたし、いいように弄ばれちゃうわ。 「いやァっ。もう…もうやめてぇ」  めちゃめちゃ悔しいけど、今のあたしには哀願するしか方法はない。  けど、それは甘かった。 「やあねぇ。リンスちゃんたら、こんなのまだまだ手はじめじゃないのぉ」 「そ、そんな…。もういやぁ!」 「今度はコッチのほうの感度も調べてみるわね〜♪」  エリリスはニコニコと笑いながら、あたしの下半身に手を伸ばしていく。  それはまるで、悪魔の微笑み。 「やっ……ちょっ…ちょっと…。今度は何を…」 「もちろん、ココよぉ♪」 「ひあああっっ!!」  クリトリスを摘みあげられて、あたしは飛びあがりそうになった。  飛びあがれたら、きっとそのまま逃げだせただろう。  でも、あたしの体は麻痺したまま。(ひ〜ん) 「いやあ〜ッ! 触らないでェェっ!」 「コッチのほうも固くなってるわよぉ。ほらぁ♪」 「あうっ、あっ、くううッ!」  エリリスがクリトリスをつつくたびに、快感があたしの全身を駆け抜ける。  今のあたしには、とてもじゃないけど耐えきれない。 「やだっ…ヤアッ…。あっ…あひっ……うああっ!」 「感度のほうも良好みたいね〜♪」  エリリスはそう言いながら、あたしのクリトリスをいじくりまわしはじめた。 「あっ、あっ、あああっ! ダメぇっ! ひっ、ひぃぃーーーっ!!」  突きあげてくる快感に、あたしは声をあげて身悶えする。  全身からドッと汗が噴きだして、火照った肌をダラダラと流れていく。 「おっ…お願い………やめ…やめてぇぇっ!」 「だぁめ♪」  エリリスは片手でクリトリスを荒っぽくいじくりながら、もう片手で乳房をむにむにと 揉みしだき、さらに乳首にも口をつけた。 「ああぁうっっ!!」  あたしは声をあげて身をよじらせた。  でも、逃れようとしても、エリリスの攻撃からは逃れられない。  巧みに動く指がクリトリスを根本からしごきあげ、柔らかな唇が乳首をしっかりと捕ら えてチュウチュウと音をたてて激しく吸いたてる。 「…ふ…ふあぁっ…ダメぇぇ……はっ…はあっ…こんな……」  こんな強烈な快感、生まれてはじめて。  体中がブルブルと震えてしまって、頭もボーッとなってきちゃう。 「やああぁ〜っ!! あっ…あううっ………そ…そんなに…ヒッ…くぁああっ…!」 「うふふん♪ この調子だとじきにイッちゃいそうねぇ♪」  ああ〜ん、もうダメぇ!  こんなことでイカされちゃうなんてぇ! 「クウウゥ〜ッ……やめ…あっ………あうっ…はっ……ヒッ…ヒィィッ!!」             *           *  気がつくと、あたしはまだ裸でベッドの上にいた。  オマケに体も動かせないまま。 「くっ…うう〜っ…」 「あらあら。も一度『麻痺』をかけておいたから、動くのはしばらく無理よぉ」 「もっ、もう気が済んだでしょ! あたしを放してよ!」  恥ずかしさと屈辱感で、あたしは涙目。  悔しいけど悔しいけど悔しいけど、ここはもう退散するしかないのよね。  ううう…。報告書にはこんなコト書きたくないよォ…。(ぐしぐし) 「リンスちゃんたら、やあねぇ。本番はまだまだこれからよぉ♪」 「…へ?」 「お弟子さんたちが、もうすぐここへ来るんですもの〜♪」 「……え?」 「みんな、とぉ〜っても楽しみにしてるのよん♪」 「………ぎっ…ぎょえええーっ!」  あたしは思わず目をむいた。  ──うっ、うそォッ!?  全身から血の気がザザザーッと引いていく。 「そうしたら、今度は4人でもっともっと楽しみましょうねぇ♪」 「いっ、いっ、いやああああああああーーーっっ!!」  あたしは力のかぎり大声で叫んだ。  叫びながら逃げようとしたけど、体はしっかり麻痺してるから逃げられない。  だだだだだ誰か助けてえぇっ。 「いやいやいやーっ! かっ…体がもたないわよぉぉっ!」 「あら。リンスちゃんの体力なら、きっと明日の朝まで大丈夫よねぇ。うふふん♪」  そう言って、エリリスがニッコリと笑った。  それは悪魔の…いや、正真正銘、魔女の微笑みだった。                                     END