『炸裂GAL☆リンス 第7話』  うららかな春の日の午後。  あたしは、小さな森のはずれで、エルグの群と死闘をくり広げていた。 「ハアッ! タアァッ!!」  ビシッ☆  バシッ☆  ガシッ☆  あたしは素早く拳を振るい、飛びかかってくるエルグを次々と叩き落とす。  毒を持つ翼蛇のエルグは、巣を作って群れて行動し人や動物を襲う習性がある。  毒自体はそれほど強力じゃないけど、獲物を動けなくしてから喰い殺すという、かなり 凶暴なヤツなのよね。  なんで、そんなのと闘ってるのかって?  もちろん、近所の村人からエルグ退治を頼まれたからよ。  あたしは、リンス。  ラアジィという特殊な拳法の達人集団であるリグナス党の長の娘で、皇帝陛下にお仕え してる身分なの。  うら若き、16才の乙女なんだけど、現在は、正義と忠誠の『徳』を積み、長の資格を 得るための修業の旅の真っ最中。  だから、この依頼を受けたのも、あたしにとっては当然のコト。 「このこのこのォォーーッ!!」  あたしは猛烈に拳を撃ちまくる。  こいつら、一匹一匹は別にたいしたことないんだけど、群れて飛んでくると、ちょっと ばかりうざったい。  巣を潰しちゃえばいいんだけど、さっきから、なかなかチャンスがないのよぉっ。  くっそおおぉっっ! 「きゃいきゃい♪ リンスお姉様ぁ〜。素敵ですわぁ〜♪」 「だぁぁぁぁぁぁ〜〜っ」  間の抜けたフェーナの声援に、あたしはあやうく、のめりそうになってしまう。 「こら、フェーナ! 力の抜けるような応援をするんじゃないっ!」 「まっ。お姉様ったら、私、一生懸命に応援してますのに…」  この、のーてんきなのがフェーナ。  ある村で知りあって以来、勝手にくっついてきて、今では、一緒に旅をしているヘンな 巫女さんなのよね。  年上のクセして、あたしを『お姉様』と呼ぶ、つまりそーゆー性格。(うう…) 「お姉様。よそ見をなさったら、アブナイですわよ」 「わぁ〜〜かってるわよォっっ!!」  と、その一瞬。  しつこくつづいていたエルグの攻撃が、ちょっとだけ途絶えた。  ──今だ!  あたしは素早く、両手を前にかまえる。 「烈放気弾ッ!!」  超ド級の『気』の固まりを撃ちだし、岩をも砕く、あたしの必殺技。  ドッカーーン☆  エルグの巣は、粉々に吹きとんだ。  ラアジィの達人にして、皇帝陛下に直参の身分は、ダテじゃあないんだからっ♪ 「よぉーし、やったァ!」  思わず、ガッツポーズなんかしたりして。  これで依頼は完了。これからは、この近辺も安全になるわね。  その時だった。 「きゃんっ☆」  とつぜん、首スジに鋭い痛みを感じて、あたしは小さな悲鳴をあげた。  し、しまったァッ!  まだ、一匹だけ残ってたんだわ! 「こっ、こいつゥッ!」  首に咬みついているエルグを、あたしは急いではたき落とす。 「くっ…なんてこと……」  あああっ。あたしのドジ。  油断したとは言え、エルグごときに咬まれちゃうなんて。  エルグの毒は、いきなり死ぬほどの猛毒でないけど、ほおっておいて、平気なモノでも ないのもまた事実。 「まあ! お姉様、大丈夫ですか・」  フェーナが心配そうな顔で、とたとた、と駆けよってくる。 「だっ、大丈夫じゃないわよ! はやく手当しないと……………ん?」  ちょっと待て。  エルグの解毒は、どうするんだっけ? 「あ…あれ? あれれ?」  ちゃんと、おぼえてたハズなのに、どうしても思いだせない!  ひええええ〜〜い。  もう、頭に毒がまわりはじめてる!?  ど、ど、どれみふぁ…じゃなくって、どうしよう!! 「…ああっ…ヤバいっ………!」  あたしは、頭を抱えて、その場にペタンと座りこんでしまった。 「あうあうあうううぅぅ……」  あ〜〜ん。どうしたらいいのォ。  やだやだやだ〜っ! こんな場所で、死にたくなんかないよお〜〜っ!  ぐすぐす。ひんひん。 「どうなさいましたの? お姉様?」  パニクってるあたしを、キョトン、と見つめるフェーナ。 「どうしたもないわよぉ!」 「もしかして、エルグの解毒法ですの?」 「…もしかしてって……知ってるの?」 「まっ。お姉様ったら、私、これでも巫女ですのよ」 「そ…そう言えば…」  巫女にとって医学は必須科目。  当然、フェーナもそれなりのことは学校で習ってるはずよね。 「うふふふっ♪」 「…………………」  フェーナの笑顔が、今ひとつ信用できない…。  だけど……。 「ホントに……大丈夫なのね……?」  この状況では、どんなに理不尽で不可解でも、フェーナに頼るしかないのよね。  しくしくしく…。 「もちろんですわ。愛する、リンスお姉様のためですもの♪」 「…………で、どうすればいいの?」 「え〜〜とぉ……」  少しだけ考えて、それから、フェーナはこう言った。 「服を脱いでくださいませ」 「ええっ!?」  あたしは思いっきりのけ反った。 「……そっ………そんな……」 「まっ。心配いりませんわ。安心して、おまかせくださいませ。うふふふふふふ♪」  フェーナの笑い声が、不気味にひびく。 「やだァ〜。信用できないぃ〜〜!」 「大丈夫ですわ、お姉様。それより、早くしないと、毒がまわってしまいますわよ」 「うぐっ…それは……」  フェーナの言うとおり、こうしてるあいだにも、体がどんどん熱をおびてきて、ついで に、頭もどんどんボケてきてるような気がする。  こっ、このままじゃ死んでしまう。 「……わっ……わかったわよォォ!」  取りあえず…取りあえず今は命が大事なのよね。そうよね。ううう…。  あたしは自分に言い聞かせながら、服を脱ぎはじめた。             *           *  フェーナの手が、あたしの肌に触れた。 「あっ…」  あたしは一瞬、小さな声を洩らして、体をすくめてしまう。 「……フェーナ…………」  声がかすかに震えてる。  情けないけど、ちょっと怯え気味…。 「うふふっ♪」  フェーナは笑いながら、あたしの肌を撫でたりさすったりする。  柔らかな指の先が、首スジや乳房の周りをツツツツ…とすべり、時おり、くすぐるよう にサワサワと動く。 「…あっ………はぁっ……ん…ふ……」  微妙な刺激に、あたしは全身をプルプルと震わせ、少しづつ息を荒くしてしまう。  それでなくても、毒のせいで体がかなり熱っぽくなってるのに……。 「フェ…フェーナ………ホントに……これでいいの………?」  もしかしてもしかすると、やっぱりダマされてるんじゃなかろうか?  果てしなく、そんな気がする。  するんだけどぉ………。 「まっ。私、いつでも、お姉様のことを大切に想ってますわ」  と、言われちゃうと、どうしようもない。  ううう…。 「リンスお姉様ぁ」  あたしの困惑とは裏腹に、フェーナはさらに愛撫をつづける。  乳首をそっと口にふくみ、それから、軽く噛んだり吸ったりして、敏感な突起を巧みに 刺激しつづける。 「…ダメぇ…フェーナ! ふああッ!」  思わず小さな悲鳴をあげ、背中をのけぞらせてしまう、あたし。  体中から汗がドッと噴きだしてきて、ドロドロのヌルヌルになっていく。 「あっ…くふぅっ……」 「うふふっ。お姉様ったら」  フェーナは調子にのって、ピーンと尖りはじめた乳首を、指ではさんでクリクリ転がし たり、引っぱったりして責めたてる。  唾液でヌトヌトになった乳首が、フェーナの指のあいだでピクピクして、ますます固く なってしまう。 「んっ…クッ……!」 「まあ! もうこんなに固くなってますわ。お姉様」 「…やっ…やめてェッ! ひうっ!」  あたしはハァハァと喘ぎながら、汗にまみれた体を右へ左へとよじらせた。  ──イヤァ! 感じちゃうぅっ!  ああっ、もうダメ。  これ以上つづけられたら、体が芯からガタガタになっちゃいそう。 「お姉様の乳首って、とぉっても感じやすいんですのね♪」 「そ…そんな…………あひぃっ☆」  乳首を、キュンッ☆、と摘まれると、全身の神経に快感が走っちゃう。 「やめ……てェ…ッ………!」 「うふふ。こちらはいかがですか?」  フェーナの片手が、スルスルッと太股のあいだに伸びてきた。 「あうっ! そ、そこは!」 「リンスお姉様。いれてあげますわ」  クレヴァスを割って、細い指がスウッと中に入ってきた。 「あっ………ハアッ…」  思わず、ブルッと身震いする、あたし。  熱く火照りきった内壁をまさぐられると、背筋がゾクゾクしてくるの。 「こんなに濡れてますわ。うふふふ」  あたしの中で、細い指が巧みに動きはじめた。  グチュ…グチュ…といやらしい音がして、体の奥から熱い蜜があふれてくるのが、自分 でもよく分かる。 「あふっ…うっ! うああっ……ひぃっ!!」  あたしはとてもたまらず、声をあげてクネクネと悶えてしまう。  す、すごい快感。  体が…ヒクヒクしてきちゃうよぉっ。 「…アッ…アッ……アアッ……」  あたしは、もうちょっとで、イってしまいそうに追いこまれていく。 「好きですわ。リンスお姉様…」  火照った顔や首スジや胸に、さかんに口づけをしながら、フェーナは自分の体をこすり 寄せてきた。  とめどなく流れる汗がいり混じり、ヌルヌル・ピチャピチャとすべる。  フェーナが動くたびに、キュッキュッ、と肌がすべる音がして、汗の珠がプルンプルン と飛び散っていく。 「あっ! あふっ………くふぅ…」  滝のように汗をしたたらせながら、あたしは、ひたすらに悶えつづける。  もう、ブッ飛んじゃいそう。 「ふあっ、あっ。ダメぇっ」 「もっと、動いてさしあげますね」 「……ダメッ…もう……クウゥーーッ!!」  ズンズンと急速に追い詰められて、あたしはとうとう絶頂に達してしまった。             *           * 「さあ、お姉様。これをお飲みになってくださいませ」  フェーナは、袋の中から取りだした小さなビンを、あたしに見せた。 「…な…なに……ソレ?」 「もちろん、エルグの解毒薬ですわ」 「エルグの………?」  ボンヤリした頭で、あたしは少しのあいだ考えてみた。  あのビンが、エルグの解毒の薬だってことはぁ…つまりぃ………つま…り……? 「!?」  ダマされたことに、気がついた。 「ちょっ…。フェ、フェーナ! ダマしたわねェッッ!!」 「まあ。そんなことありませんわ」  シラっとした顔で、フェーナは言う。 「だって、この薬は飲む前に汗を流したほうが、ずっと効き目があるんですのよ♪」 「だからって、あんなマネ、することないでしょーがぁっ!」  がうがう、がるる。  クラクラする頭であたしはわめき散らす。 「まっ。ひどいですわ、お姉様! それなら、こんな薬なんか、どこかに捨ててしまえば いいんですのねっ!」  フェーナはスネた顔で、プイッ、と横をむいた。  そして、薬ビンを投げようとした。 「わあああ〜っ!! まっ…待って待って待ってえええええっっ!!!」  あたしは大慌てで、フェーナの腕にしがみついた。  ソレを捨てられたら、あたし、ホントに死んじゃうわよォ! 「わ、わ、わかった! もう、文句言ったりしない! フェーナは正しいわよォ!」 「わかってくださればいいんですわ」  フェーナは、ニッコリと微笑んだ。 「だから、リンスお姉様って好きです。うふふふふ♪」 「そ…それは……良かったわ……はは…ははははは…………」  あああああっ。  今回は、ホンっっトにツいてない。  エルグの毒に冒されるわ、フェーナにもてあそばれるわで、もう、踏んだり蹴ったりと はこのことだわ。  ハアァ…。(ため息)  あたしってばあたしってば、思いっっきり不幸な女の子だわっ!  しくしくしくしくしく………。                                     END