11.ダイオキシンから身を守る知恵(1)

戦争や化学の副産物であったダイオキシンは、今ではゴミの

焼却で発生する身近な毒物となってしまいました。

ダイオキシンとガンとの関係はまだ解明されていませんが、

問題提起になっていることは確かでしょう。

身体に取り入れられるダイオキシンのうち、約98%は

食べ物からとされています。つまり、食べる物に気をつける

ことが重要だということになります。

私たちが口にする食品の中で、ダイオキシンの濃度が高い

のは、脂肪分の多い魚介類や肉、乳製品です。

魚介類では、サバ、マイワシ、マアジ、スズキなど沿海部に

生息し、脂肪分の多い魚に高濃度のダイオキシンが検出され

ています。ただし、同じ魚でも、汚染されていない海域でとれた

ものは、濃度が低いので、買うときに産地を選ぶことが重要に

なります。逆に遠洋魚であるマグロ、カツオ、タラなどは比較的

安心な魚です。また、脂肪分の少ないエビ、カニ、イカ、タコも

汚染が少ないのですが、近郊でとれたイカを使った塩辛、

サンマの内臓、マグロの脂肪分の多いトロは、多食しないほうが

良いでしょう。

肉類は、どんなエサを食べているかで、汚染濃度は決まります。

ダイオキシンの多い脂肪をさけて、赤身を選ぶと良いでしょう。

乳製品では、ローファットのものが良いでしょう。

農作物は、魚や肉に比べれば、はるかに汚染濃度は低いの

ですが、注意しなければならないことは、ダイオキシンは水に

溶けにくいということから、根からの吸収は少ないのですが、

空気中のダイオキシンが葉の表面にとけ込むことです。

そのため、葉物や、ハクサイ、キャベツなどの外葉は、はずして

食べると良いでしょう。

以上が気をつける点ですが、体内に入ってしまったダイオキ

シンを排除する方法があります。

体内に蓄積されたダイオキシンの一部で、小腸と十二指腸の

間にあるものは、食物繊維や葉緑素に吸着し、便といっしょに

排泄されることがわかりました。

堅苦しく説明しましたが、私たちは生きている以上、トロや

脂ののったステーキだって食べたいときもあります。それを

我慢するストレスのほうがはるかに身体に悪い場合もあるかも

しれません。

そのためには、普段から汚染濃度の低い食品を選び、

食物繊維の多い根菜類(ニンジン、ダイコン、ゴボウなど)を

多く食べ、葉緑素(ササエキス、クロレラ、スピルリナなど)を

摂ることが、ダイオキシンから身を守る知恵と言えるのでは

ないでしょうか。       

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