19.手当て

最近、テレビの某番組で「手当て」のことを取り上げていま

したが、思い出したことがありますので、書いてみます。

私が書きたい「手当て」とは、救急処置のようなことではなく、

読んで字のごとく、まさに手を当てるということについてです。

今から10年以上前、娘が4歳の時のことです。

外出帰りの駅で、娘は急に「おなかが痛い。」と、うずくまって

しまいました。朝はいつものように、うんちも出ましたし、

食べ物が原因ではないと思いましたが、胃のあたりに手を

当てると、カチンカチンに張っています。思い当たることは、

その日、娘にとって緊張する出来事があった、という事です。

私が娘にしたことは、堅くなっている胃のあたりに手を当て、

「だいじょうぶ、だいじょうぶ。」と言い続けたのです。

10分ぐらい経ったころから、真っ青だった娘の顔に赤身が

もどり、私の手の下の堅く張っていた部分が柔らかくなって

きました。さらに10分ぐらいすると、娘は「なおった。」と

言いますので、ゆっくり帰宅した次第です。今でもその時の

手の感触と、どきどきしながら、娘を不安がらせないように

平静を装っていたのをはっきりと覚えています。

帰りましてから、柴胡桂枝湯を飲ませたのは言うまでも

ありません。

またこれは近所のかたの話ですが、小学校3年生の娘さんが

頭が痛いというので、病院に連れていったところ、脳波の

検査をされた、ということを聞きました。

検査が必要な場合もあるでしょうから、その善し悪しは別の

問題として、子供が頭が痛いとか、おなかが痛いとかいう時、

熱、吐き気、下痢、便秘等がない場合は、何かの精神的な

信号を出していることが多いので、まず、痛がっている部位に

手を当て、そっと温めて、お子さんを安心させて下さい。

それだけで良くなる場合も多いのです。

まさに、手を当てる「手当て」の話でした。

20.漢方薬とステロイド