| アトピー性皮膚炎、リウマチ、喘息、ネフローゼ等の疾患の 治療には、多くの場合ステロイド剤が用いられます。 ステロイド剤は、その劇的な効果の反面、長期投与による 副作用から、こわい薬というイメージが強く、漢方薬で ステロイドを使わなくてすむようにしたい、という希望をお持ちの かたも多いと思います。 事実、漢方薬のなかで、小柴胡湯、柴令湯、十全大補湯等は、 ステロイドホルモンの減量、離脱、副作用の軽減が報告されて います。 なぜ漢方薬にそのような効果があるかというと、天然物の中 には、構造的にステロイド骨格を持つ生薬が多くあり、 元々ステロイド剤はヤマノイモなどの生薬から抽出製造された ものであり、ステロイドの作用に類似していながら、ステロイド そのものではないとからということになります。 ステロイドホルモンは、肝臓で作られるコレステロールを素材に して、副腎で合成される「体内の薬」で、ストレスや外傷等に対 して、身体を守る働きの一つなのです。 漢方薬は、身体を守る働きに役立つもの(自然治癒力、免疫力)が 多いという意味で、ステロイドなどの「体内の薬」の働きに深く 関係し、いろいろなシステムを回って、ステロイド作用の長所を 助け、短所を抑えるのです。 そこを理解していただいて、ステロイドを使用されているかたは、 抗炎症などの当面必要な作用はステロイド剤にまかせて、 その副作用の軽減のために漢方薬を併用なさり、減量、離脱の 助けとなさると良いでしょう。 |