| 「酒は百薬の長なり」。良い言葉ですね。若い頃は、これを言い訳に して飲んでいたこともありましたっけ。 ほどほどに飲めば薬になり、度を超せば害になることについて、 ご存じのかたも、復習と戒めの意味でおさらいしてください。 まずは害から。毎日3合以上10年飲み続けると、心臓の筋肉が 弱くなって肥大し、呼吸困難などの心不全症状が出ることがあります。 また、高血圧になりやすく、脳卒中の危険性は、飲まない人の4倍と いう報告もあります。そして、休肝日なしに飲み続けていると、肝臓に 中性脂肪が貯まって脂肪肝になります。そのまま飲み続けると、 肝臓の細胞が変性壊死するアルコール性肝炎をおこし、やがて 肝硬変へと症状が進んでしまいます。肝臓は「沈黙の臓器」と言われ るように、自覚症状が現れにくいため、重症の肝障害に陥るケースも 多いのです。 それでは、お酒を百薬の長とするためには、どうしたらよいでしょう。 なにより大事なのは、適量を守ることです。1日にビールなら大瓶2本、 日本酒なら2合、ウィスキーならダブルで2杯、これが適量です。 この範囲であれば、脳卒中や狭心症、心筋梗塞などの危険性は、 全く飲まない人と同じくらいまで下がってきます。 また、うれしいことに、適量の飲酒で狭心症や心筋梗塞などの死亡率が 低くなり、1日に1合程度のお酒を毎日飲んでいる人は、全くのまない 人に比べて死亡率が半分以下に低下するというデータが出ています。 これは、適量のお酒が血液中の善玉コレステロールを増やし、同時に 悪玉コレステロールを減らすためです。 適量を守れば、胃の消化を助け、ストレスをも解消してくれるわけです から、くれぐれもきもに命じてご自愛なさいませ。 |