| 最近、ダイオキシンの持つ環境ホルモンとしての危険性が話題に なっています。環境ホルモンというのは、正確には、ホルモン作用 攪乱化学物質といい、私たちの体内のホルモン系統を混乱させる 物質のことです。 環境ホルモンによって影響が現れるのは、生殖器です。すでに、 女性ホルモンのエストロゲンと同じような反応をして、精子の減少を 起こすという報告が出ています。 ダイオキシンはどのような流れで私たちの身体に入るのでしょうか。 ゴミ焼却場や産業廃棄物焼却施設から発生したダイオキシンの 一部は、大気に混じり、雨と一緒になって植物や土壌を汚染し、 あるいは、海に流れ込みます。現在のところでは、大気の汚染は ひどくはなっているものの、水道水や地下水からダイオキシンを 摂取する可能性は少ないと言われています。 最も大きな影響は食物からのダイオキシン摂取です。このことに ついては、11.ダイオキシンから身を守る知恵をお読みください。 ゴミ焼却場の改善や、排出規制などの対応が大きな問題になって いる現在ですが、私たちは被害者であると言えるでしょうか。 なぜなら、ダイオキシンの発生原因としてあげられるのが、ゴミとして 出される塩化ビニルだからです。塩化ビニルが含まれる製品には、 食品のラップ類、ビニール類、壁紙、タイヤなどです。ラップ類は 私たちの生活には不可欠のものになっており、それを可燃ゴミの 生ゴミと分けて出す必要があるにもかかわらず、行政の対応が できていないのが現状です。事実、川崎市の生活環境課に問い 合わせたところ、「焼却炉に最新型のものを使っているので今の ところは心配ありません。」と言う答えでした。 食べ物については、ダイオキシンが蓄積されやすい近海魚、養殖魚、 動物性脂肪を控え、汚染濃度の低い野菜や穀類、遠洋魚を中心に した食生活をし、ゴミの分別を徹底させ、使い捨てからリサイクルへの 転換が、人類の未来のために私たち一人一人に課せられた課題と 言えるのではないでしょうか。 |