42.ひとりごと(2)アトピー性皮膚炎のかたへ

ホームページを開いたとき、私は病理学的、そして薬学的に「病気」を

理解しているつもりでした。

それが、メールをいただいたり、インターネットで調べていくうちに、

「病気」の奥の深さ、説明できない物、つまり、病人のかたたちが

心の中に抱えている物の大きさに驚いています。

それは、特にアトピー性皮膚炎のかたたちに強く感じることなの

ですが、私自身が闘病中に抱えていた不安感より、もっと深く複雑で

ドロドロしたもののように思えます。

それは、今までの治療法に裏切られたために生じた猜疑心と、症状が

外面的であるということに帰依しているのかもしれません。

私自身の闘病中も、医師への不信感、病状悪化、脱毛症などが重

なった頃が、精神的には一番つらくて、「具合どうですか。」などど声を

かける人は好奇心で聞いているように思え、卑屈になって人を避け、

暗くおちこんで、家族にもずいぶんと迷惑をかけました。

アトピーの方たちの掲示板を拝見すると、皆さん前向きで、一生懸命

情報交換なさっているのに感心させられます。しかし、その文章の

端はしから、一人一人が抱えている心の重荷が読みとられ、私が

書いた心のケアなどというものでは癒しきれない大きさに胸がつまって

います。

アレルギーは複雑な要素がからんで、発症する病気です。一人一人が

原因が違い、環境も違うでしょうから、回復法も違うでしょう。でも、

きっと道があるはずです。

私のところにメールをくださったかたで、「勇気を出してやってみます。」

というかたが、いらっしゃいましたが、みなさん、勇気を持って前に踏み

出してください。

悪性腫瘍の場合の告知より、もっと深い、生きていかなければならない

故の苦しみを抱えているかたたちが、きっと回復されることを祈らず

にはいられません。

43.赤い靴の歌ときみちゃんの像