| 日本で長寿者の人口比が一番高いのは沖縄県ですが、その沖縄県は 移民県と呼ばれるほど多くの移民者を出しています。その移民者たちの 移民先での寿命変化を京都大学大学院の家森教授が調査した結果の 記事がありました。 結果としては、沖縄の長寿者がハワイに移民すると一段と寿命が延び、 反対にブラジルに移民したものは短くなるということでした。 このことから教授は、「長寿は遺伝因子や気候などの環境因子より、 食生活という後天的要素によるところが大きい。」と結論づけています。 ハワイでは、沖縄の長寿のかぎと考えられる食文化(大豆や魚、海草を 多く摂る伝統的日本食を守りつつ、塩分を少なくし、豚肉で動物たんぱ くを多く摂取する)がきちんと守られ、その上、互助精神が強く、生活面で のストレスが少ないことなどが長寿を促進する理由だろうということです。 一方ブラジルでは戦争中、日本語が禁じられるなど、日本文化を拒絶 した時期もあり、伝統的な日本食があまり守られなかったそうです。 牛肉が極端に安いこともあって、岩塩をふりかけて牛肉を多食する傾向が あり、その結果心臓病や糖尿病などが目立って多く、これが寿命を縮める 結果となっています。 さらに教授の調査では、魚、大豆、海草という日本の代表的栄養源を 生活習慣病のリスクの高い人100人に10週間食べてもらったところ、 血圧や血中コレステロール値などが改善したそうです。 教授はこう結んでいます。 「どんな遺伝的背景の人でも、3〜10週間心がけて食生活を変えれば、 短期間で生活習慣病のリスクが少なくなり、長寿の可能性が出てくる。 私たち日本人の優れた食文化は、世界の長寿に貢献できるものが たくさんあるのです。」 皆さんも「69.長生きの方法」と合わせて参考になさってください。 |