| 熊本県水俣市は、水俣病発生から30年以上の膠着期間を経た90年、 水俣湾の水銀汚染区域の埋め立て完了を機に、「環境モデル都市」 宣言を行いました。それは官民一体となって「環境都市」へと脱皮し、 地域再生を図ろうという運動です。 その実践として、ゴミの「21分別」を行いました。分別収集ステーションは 市内に約300ヵ所ありますが、21種類となるとゴミの出し方もたいへん です。例えば、新聞紙はひもでくくることになっていますが、そのひもの 材質や、くくりかたも一定されているそうです。ビンなどはふたを取り、色 別に「透明」「茶色」「水色」「緑色」などに分別するなど、たいへんな労力 です。 これらの分別ゴミは市が回収し、資源回収業者に売って得た収益金は 各町内会に還元され、住人はそれを地域運営の資金にするそうです。 市民の協力はもう一つの連携を生んでいます。それは、野菜をはじめと する食品トレーの廃止です。 ゴミ問題は分別だけで解決すものではなく、ゴミを出さない努力が根本と 感じた市民が、市民16団体、市内の有力小売店、水俣市と連携して、 市内の大型小売店4店の65品目のトレー廃止を申し合わせたそうです。 長く苦しい年月を経て、水俣市は「公害の町」から「環境都市」へと変わ ろうとしています。 |