79.ダイオキシンを身体から追い出す
    (現状でわかっていること)

食物と一緒に摂取されたダイオキシンは、まず小腸で吸収され、胸腺リンパ

系を経由し、血液に乗って各組織に移行します。その後、肝臓などの臓器や

脂肪組織に蓄積されます。しかし、一つの場所にずっと止まることはなく、

絶えず血液に乗って体内を回っており、臓器などへの再分布、再蓄積を繰り

かえしています。

一度体内に入ったダイオキシンが消滅するまでには、相当の年月が必要

で、一般にダイオキシンの半減期は約4から10年と言われています。

しかも毒性の強いダイオキシンほど、半減期も長いということです。

半減期を短縮する、つまり蓄積したダイオキシンを体外に排出する方法は、

現状では「食物繊維」と「葉緑素」が有効と言われています。

体外排出のメカニズムは、体内に蓄積されたダイオキシンの一部は、肝臓

から胆のうを経て、胆汁と一緒に十二指腸に出ます。その後、小腸で再吸収

され、肝臓に戻るといった循環を繰り返しているのです。

「食物繊維」と「葉緑素」は、十二指腸から小腸の間にいるダイオキシンに

付着し、便と一緒に排出させる働きがあると言われています。

実験によると、食物繊維のなかで最も効果があったのは、ホウレンソウ、

次にダイコン、ゴボウ、ハクサイで、キャベツ、ニンジン、大豆、トウモロコシ

にも体外排出効果が見られたそうです。葉緑素にも(クロレラ、笹エキス、

スピルリナなど)同じ効果があることがわかっています。

特に妊娠中の人、母乳を与えている人、または出産適齢期の女性はダイオ

キシンに気を付けた食事(食物繊維の多いゴボウやダイコン、緑黄色野菜を

一緒に食べる)をすることが大切です。

食べ物以外には、ダイオキシンは身体の表面の皮脂にも溶けこんでいる

ため、身体を石鹸できれいに洗ったり、運動して汗から排出する方法も

効果があると言われています。

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