| 「足がだるい(重い)から、何か薬をください。」と言って来店されるお年寄りが 最近多いのです。痛むのではなく、重いと言う症状です。そのかたたちのほと んどは、整形医院や接骨院で治療を受けておられるのですが、「電気をかけ たり、針治療を受けた直後は楽になるけれど、すぐ戻ってしまう」と言われま す。 このような症状ですと、以前なら漢方薬の「桂枝加苓朮附湯」と言う処方で改 善されたのですが、服用していただいても、なかなか効果が現れません。 どうしたものかと考えている内に、その方たちに共通点があることに気がつ きました。 まず、気楽な生活、というか、必ずやらなければならないことが、ほとんどな いということ。ご主人が亡くなられていたり、娘さんや息子さんと同居してい て、食事の支度をする必要もないような生活をしている。 そして、これが重要なカギだと思うのですが、安定剤か睡眠薬を服用してい るということ。 昼間、何もすることがないから、テレビを見たりウトウトして過ごし、夜、寝よ うとして床についても眠れないので、医者に言うと「あまり強くない睡眠薬を 出しておきます。」と言われて、毎日飲むようになってしまうのです。 もし、そこで医師が、「昼間テレビなんか見ていないで、散歩しなさい。そした ら疲れて眠れますよ。薬なんかいらないよ。」と言ってくれたら飲まずにすむ のですが、もらえばきちんと飲んでしまうのがお年寄りです。 安定剤や睡眠薬は、神経運動抑制作用や筋弛緩作用を持っていますから、 お年寄りがこのような薬を飲めばおのずと足が重くなったり、だるくなったり してしまうわけです。 これに気付いてからは、必ず「安定剤や睡眠薬をお飲みですか?」とお聞き することにしました。 それにしても安定剤や睡眠薬を服用しているお年寄りが多いのに驚いてい るのですが、皆さんの周りのお年寄りはいかがでしょうか。 |