| 血毒とは、漢方の定義で血液の停滞を表します。西洋医学の立場では 血毒という定義はありませんが、最近急増している病態に、血毒が原因 となっているものが多いように感じます。 血毒が原因になっている病態には、 @肝障害、糖尿病などの代謝疾患 などがあり、次のような徴候があるときに血毒があると判断されます。 ・口が乾いて、水で口をすすぐが飲みたくない。 血毒が現れる原因としては、内因性、外因性に分けられ、内因性として は、遺伝体質、自律神経の失調が考えられ、外因性としては、打撲、輸 血、冷えなどが考えられます。 血毒の発症背景としては、遺伝的に形成しやすいタイプがあり、体質や 加齢が重要な因子となっています。また、ストレスや薬剤(ステロイド、 利尿剤、向神経剤、ピル)が起因となって発症する場合もあります。 血毒により起こりやすい現代医学の疾患名は、婦人病をはじめ、循環器 疾患、皮膚疾患、精神神経疾患、膠原病、消化器疾患など広範囲に渡っ ています。 原因や発症背景を考えると、増加をたどることが理由付けられますが、漢 方には、血毒に対する処方があり、これによる治療は、総合的に血液の 凝集を防止し、改善する効果を発揮するものと思われます。これらの処方 は、微少循環改善作用があることが、全血粘度、血小板凝集能などの変 化により報告されていることから、血毒の治療は、未病の治療(病気として 発症する前に未然に治してしまう)に結びつくことが期待されます。 |