腸内の悪玉菌について

【腸内の悪玉菌が増える原因】

@食事

腸内細菌の優劣状態は食べ物にも大きな影響を受けます。高タ
ンパク、高脂肪の食事が主流になるとともに、食事をエサとする
腸内細菌の様相までも変わってしまいました。

タンパク質や脂肪を好むのは、悪玉菌のウェルシュ菌です。
この菌は肉食獣の菌とも言われ、肉食中心の食事を続けている
人の腸内は天国で、どんどん増殖して、善玉菌を圧倒してしまい
ます。

便やオナラが臭い、下痢や便秘を繰り返す、疲労感や肌荒れに
悩まされている、などといった症状に悩まされている時はご注意
ください。

Aストレス

腸内環境はストレスによっても変化します。ストレスを受けると、
まず胃酸の分泌が弱まって、食物と一緒に侵入してきた細菌を
十分に殺菌しないまま、未消化状態で腸に送り出します。

これを受け取った腸では、ぜん動運動を弱めて消化、吸収に励
むのですが、この結果、便秘が起きて悪玉菌が増え、その毒素
を排出するために急性の下痢が起きてしまいます。
このような自体が一段落しても、腸内細菌のバランスが崩れ、悪
玉菌の優勢状態が作られてしまうのです。

B加齢

同じ食事をしても、すぐに下痢をしやすい人もいれば、快便で快
適に過ごせる人もいます。また、O157のように毒性の強い細菌
を体内に取り込んでも、すべての人が発病するわけではありませ
ん。これは、腸内細菌の差であると考えられています。

ビフィズス菌のような善玉菌が常に優勢を保っていられる状態で
あればよいのですが、残念なことに歳をとるにつれて、ビフィズス
菌が減り、ウェルシュ菌などの悪玉菌が増えてきます。

お年寄りの便を調べたところ、15%の人からビフィズス菌がまっ
たく検出されず、若い世代では約半数にしか検出されないウェル
シュ菌が92%も発見されたという報告もあります。


これは、加齢によってあらゆる生理機能が低下し、胃酸や腸内
分泌液の分泌量が少なくなったり、腸のぜん動運動が弱まって
悪玉菌にとって好都合な環境が作られるためだと考えられてい
ます。

【下痢と便秘と悪玉菌】

下痢はさまざまな原因で便の水分量が異常に増えた状態のこと
です。ほとんどの場合、腸内で悪玉菌が増えて大量の毒素を出
し、それを吸収してしまうことが引き金となります。
これらの毒素が大量に体内に入り込んでしまうと大変なことにな
りますので、身体は水分を大量に分泌し、その結果、下痢が引き
起こされるというわけです。お酒をたくさん飲んだ翌日に下痢をし
やすいのも同じ原理で、腸内に入ってきた大量のアルコールを緊
急排出するための生理現象です。

下痢をしやすい体質の人がいますが、それは腸内細菌のバラン
スが崩れ、悪玉菌の優勢状態が作られていることにほかなりませ
ん。下痢は身体の防御反応の一種ですから、すぐに下痢止めの
薬を飲んだりしないで、悪い物は速やかに出してしまうほうが良い
のです。

一方の便秘は、食物繊維の不足、運動不足、水分不足、腸の蠕
動運動の不活発などの理由で起こりますが、腸の中に便が長い
間たまっていると、それをエサにして悪玉菌が増殖し、盛んに毒
素を出し始めます。便秘が続くと、肌荒れ、肩こり、頭痛などの症
状が起きてくるのは、悪玉菌による毒素のせいです。これらの毒
素はガンを誘発することもあります。

おなかのはなし」も参考になさってください。

5月の「ひとこと」

「こらむ」と「ひとこと」項目別