| 昨年(2000年)11月に発売された医療用医薬品のアレグラは眠気 が起きにくいため、添付文書に車の運転に関する注意の記載があ りません。 アレグラは、アレルギー性鼻炎とジンマシンに適応を持つアレルギ ー疾患治療薬で、主な作用は抗ヒスタミン作用とされています。 抗ヒスタミン作用を持つ他のアレルギー疾患治療薬に比べて、眠 気の副作用が少ないのが特徴で、これは、アレグラの中枢移行性 が低いこと(脳に入りにくい)に関係していると考えられています。 ヒスタミンは、鼻粘膜や皮膚などで過剰に放出されるとアレルギー 症状を引き起こしますが、中枢では脳を興奮・覚醒させる作用を 持っています。そのため、抗ヒスタミン作用を持った薬剤が中枢に 移行すると、中枢神経が抑制されて眠気や倦怠感を起こすことが あります。これに対してアレグラは中枢移行性が低いため、中枢 神経の抑制を起こしにくいと考えられます。 これらのことから、従来、抗ヒスタミン作用を持つ薬剤の添付文書 にあった「眠気を催すことがあるので、自動車の運転等の危険を 伴う機械の操作には従事させないように注意すること」という注意 書きが、アレグラには記載されていません。 とはいえ、頻度は低いものの、「全く眠くならない」とは言い切れま せんので、車の運転をする機会が多い場合は注意が必要です。 また、アレグラは胃腸薬の成分の水酸化アルミニウム・水酸化マ グネシウム含有製剤との併用で、同剤がアレグラを一時的に吸 着し、アレグラの最高血中濃度を減少させることが報告されてい ます。市販の胃腸薬では、マーロックスプラス、大正エスブロック がこれに該当しますので注意しなさってください。 (参考:NIKKEI Drug Infomation) 「抗アレルギー剤の作用機序と副作用」も参考になさってくださ い。 |