53.アトピー性皮膚炎(5.遺伝と発症)

アレルギーと遺伝形式に関しては、まだ定義の確立がされていま

せんが、一人の子供がアレルギー症状を発症する確率は20%で、

片親にアレルギー体質があれば50%となり、両親ともアレルギー

体質の場合は約66%の子供にアレルギー症状が発症するという

データが出ています。

遺伝した場合には、乳児早期に育児用粉ミルクや離乳期の食物に

反応して、嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状が現れます。そして、

生後2〜3ヵ月頃に湿疹が現れ、湿疹の悪化からアトピー性皮膚炎の

状態になり、生後半年頃から1歳頃にかけて咳や喘鳴が増え、喘息が

発症します。喘息は2歳前後をピークとして発症します。

アトピー性皮膚炎に関しては、生後数ヶ月から発症しますが、年齢の

経過とともに自然と軽快する例が多いと言われています。しかし、

中学生まで軽快しないで、成人のアトピー性皮膚炎に移行する例も

あり、また、一度治癒したものが思春期以降に再発する例もあります。

2歳前後から多く発症する喘息については、ダニを中心とした吸入アレ

ルゲンが大きく関係することから、アレルギー疾患の発症予防には、

ダニを含めた環境因子の除去が大切となります。

最近のアレルギー疾患の急増を考えると、遺伝的因子が数十年の間に

大きく変化することはないと考えられますので、環境因子の変化が

大きく関わっていると言えるでしょう。

54.アトピー性皮膚炎(6.後天的要因)

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