男性型脱毛症とその予防

髪が細くなって、次第に抜けやすくなり、最終的には発毛しなくなってしまう
症状が男性型脱毛症です。これには特徴があって、頭頂部、額の生え際
から薄くなることが多く、早い人では10代後半から少しずつ進んで、30〜
40代で急に加速します。現代では男性だけではなく、女性にも増えている
髪の変化です。

髪の数は平均で10万本あり、1本ずつに毛周期があります。毛周期とは、
発毛→成長期(2〜6年)休止期→(3〜4ヶ月)→脱毛を繰り返します。
毛の状態も、胎児のころから毛周期を繰り返すにつれ、産毛→短く細い
軟毛→長く太い硬毛へと変化していきます。
男性型脱毛症では、毛の成長が途中で止まり、成長期が短くなって、軟
毛が増え、髪の密度は低くなります。髪が薄く見えるわけはここにありま
す。さらに成長期が短くなり、脱毛が早まって、発毛が追いつかないで毛
の本数も減ります。

脱毛の目安は、1日の抜け毛の数が百本以上ある、あるいは起床時の
まくら元に30本以上あるときです。抜けた毛に短く細い軟毛が多い場合
も危ないのです。
その原因としては、血行障害や脂性などがあります。そして最も深くかか
わっているのが男性ホルモンです。
血液中の男性ホルモンは、毛の成長に必要な成分を作る毛乳頭細胞に
取りこまれ、酵素と結合して毛の成長を強力に抑える物質に変わります。
その物質は、細胞分裂して毛を作る毛母細胞に作用し、発毛を妨げ、毛
の成長を止めてしまいます。
男性ホルモンの作用を遮断する治療薬として、内服薬(元は前立腺ガン
の治療薬)が開発されていますが、副作用として性欲の減退などが報告
されており、日本ではまだ認可されていません。

【市販の育毛剤】

今、日本で市販されている育毛剤には2つのタイプがあります。

1.発毛を促す
  ミノキシジルという外用薬で、1%液が市販されています。臨床試験
  では73%の改善率が報告されています。血管を拡張して血行を良
  くし、毛乳頭細胞や毛母細胞に直接作用し、発毛を促します。元は
  降圧剤として開発されましたが、副作用に多毛があり、育毛剤に転
  用されました。適応は20歳以上の男性のみです。最近では、毛母
  細胞の増殖を促進し、髪を長く太くするフラバノンという外用剤も市
  販されています。

2.頭皮の環境を整える
  血行を促進し、脂性を取り除いて、髪が育ちやすい環境にして発毛
  を促します。

育毛剤は半年間は使い続ける必要があります。ミノキシジルは軟らかい
毛が生え、頭皮の環境を整えるタイプでは抜け毛が減ってきます。ただ、
ミノキシジルは使用を止めると、以前の状態に戻ってしまいます。

男性型脱毛症を防ぐためには、バランスのとれた食事、十分な睡眠、禁
煙が大切になります。
頭皮の汚れを取るためにはシャンプーも効果的なので、脂性の方は脂
性肌用を、フケ症の方は抗菌シャンプーを使いましょう。
                       (参考:くらしの百科3119)

脱毛の種類」「女性管理職に男性型脱毛が増加?」などのページも参
考になさってください。

8月の「ひとこと」

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