妊娠中毒症とは

妊娠中毒症は、妊娠中、特に20週以降に高血圧、蛋白尿、むく
みなどが出現する病気です。原因は不明とされていますが、妊娠
中に末梢の血管が収縮して高血圧になり、これが血管中の循環
血液量を減少させて血液を濃縮し粘度を高めるのです。そのため、
子宮や腎臓への血液量が減り、子宮内の胎盤が分娩前にはがれ
て胎児が危険になったり、腎臓機能が低下して血液中に蛋白質を
留められず、尿中に蛋白質が出てしまったり(蛋白尿)します。
血管内から蛋白質が失われると、血管内の水も血管外に出てしま
うので、これがむくみとなって現れます。妊娠中毒症は悪化すれば
早産・死産の原因にもなるばかりか、母体の命にも関わるので軽
視ができません。

これらの症状は全妊婦の5〜10%に起こり、そのうちの20%は
は初産婦という報告があります。タイプは、高血圧、肥満、やせす
ぎ、高齢妊婦、多胎妊婦、低栄養貧血、過労、前回妊娠中毒症
を起こした人などがなりやすいといわれています。

主な予防法は、定期的妊婦検診の受診やカロリー制限(2000kc
al以内)・体重管理(8〜10kg以内の体重増加制限)・高蛋白食(1
日約80g前後)などの食事療法です。

妊娠経過中の急な血圧上昇や胎児発育の不良が起きたときに
は厳重な管理が必要で、時には入院が必要になります。また、産
後の管理も重要です。お産が終わったからと油断すると、将来本
当に高血圧症や慢性腎不全になってしまうこともあります。適切な
管理をし、規則正しい生活が大事です。
            (参考:女性のためのクリニック No.143)

9月の「ひとこと」

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