| 疲労が蓄積すると疲労感以外に種々の症状が出ることがあります。 その症状の発現を見逃して余計に疲労が蓄積しますと、本当の病 気の起因につながる恐れがあります。それらの主な症状を書き出 してみましょう。 【コリ】 人間の筋肉は、常に収縮と弛緩を繰り返しています。ところが疲労 がたまってくると、筋肉が収縮したままカチカチに固まってしまいま す。こういった症状は、主に上半身の筋肉に起こりがちです。 筋肉が固まって、柔軟性がなくなると、コリや痛みといった症状が 出てきます。この状態は、腰から背中、さらには肩こりへとだんだ ん上のほうへ上がっていき、それがもっと進んでひどくなってくると、 首筋や後頭部までが痛くなってきます。 これは休養を必要とする注意信号です。 【目の疲れ】 眼精疲労は、全身が疲れているときによく起こります。初期の段 階では、目がショボショボするといった程度ですが、疲れがもっと 貯まってくると、目の奥が痛くなります。そして、視力が悪くなった わけでもないのに、目の焦点が合わず、かすんで物が見えたり、 二重に見えたりといったことが起こります。これらは、目のまわり の筋肉が固まってしまい、筋肉の柔軟性が失われ、レンズの調 節がうまくいかなくなるために起こります。 【聴覚・臭覚の異常】 街中でのさまざまな音や、ドアを開閉する音、家族の会話など、 今までとは何も変わらないのに、過敏に鼓膜に響き、うるさく感 じます。このように、気にもとめなかった音が気になり、イライラ してしまう、聴覚過敏の症状も疲労の現われです。 さらに症状が進むと、普通なら聞こえないはずの遠くの音までも はっきり聞こえるようになります。 また臭覚も過敏になりやすくなります。台所の生ごみが、どの部 屋にいても鼻につくようになったり、症状が進むと、隣家や遠くの 飲食店の臭いまで気になります。 【けいれん】 けいれんも筋肉が固まって起こる症状です。 口元や目元がピクピクしていたら、疲労の初期段階です。やがて は、手や足にも及んでいくので、早めに身体を休めることが大切 です。 【微熱や吐き気】 体温の調節機能が、疲労の為に弱り、37℃くらいの微熱が続くこ とがあります。この場合、つぎのような症状も伴うこともあります。 1)頭がボーっとして集中力がない 2)階段でよろけることがある 3)フラフラして転ぶことがある 4)イスやトイレの便座に座ると、立ち上がるのが辛い また、風邪を引いたわけでも、胃腸の調子が悪いわけでもないの に吐き気がする、といった場合も疲労に見られる症状です。 【予防にはビタミンB群】 ビタミンB群は、生きていくうえで必要なエネルギー反応を促進し ます。基礎代謝を上げると共に疲れをとり、積極的な行動をする ための源となります。 ビタミンB群のどれが不足しても疲労がたまりやすく、B群全体で 連携しながら脳の神経の働きを正常に保つように作用しています。 (参考:疲労 堀史朗著) |