200012月の『ひとこと』

              エコノミークラス症候群
12月30日(土)  「エコノミークラス症候群」

年末年始には海外旅行を計画しているかたもおられることと思
いますが、新聞記事でつぎのようなものを見つけました。
飛行機以外でも、狭い場所に長時間座っていると起きる可能性
もあるようですので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
それはエコノミークラス症候群と呼ばれる症状です。

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旅行によって起きる血栓症や肺塞栓症をエコノミークラス症候
群という。狭い座席で身体を動かせない状態で発症することが
多いからだ。ファーストクラスなら発症しないという訳ではなく、
バスや列車の旅でも起こる危険がある。

座った姿勢が続き、太ももを圧迫したままだと、足の血流が悪
くなり、血液が濃くなって固まりやすくなる。その結果、太ももに
血栓ができ、飛行機から降りて歩いている時に、血栓が肺に流
れて、肺の血管を塞ぐことになる。
太ももより下の足が熱いような感じがしたり、腫れたり、赤くなっ
っているときには血栓ができている可能性があり、早急に医師
に相談したい。

長時間の座った姿勢に加え、脱水や飲酒、喫煙も血栓症を起こ
す危険因子だ。移動中は時々足を動かすなど、予防を心がけて
いただきたい。

飛行機内の湿度は20%前後で地上より乾燥しており、脱水を防
ぐために積極的な水分補給が大切である。ビールなどのお酒は
利尿作用があり、反って脱水を促す。

体重が重い人のほうが血栓症を起こしやすく、悪性腫瘍やピル
を飲んでいる人など危険因子がある人は、事前に主治医と相談
し、血液が固まるのを防ぐ薬を処方してもらうこともできる。
                   (参考:読売新聞2000.12.28)
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皆さんも旅行を楽しむために、事前の準備と予防策を忘れずに
なさってください。

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12月28日(木)  「年末年始に気をつけたいこと」

年末年始はあわただしいこともあり、体調を崩すことも多いもの
です。この時期に気を付けたいことを書き出しますので参考に
なさっていただきたいと思います。

【風邪予防と注意】

この時期は風邪の患者さんが多くなる時期です。外出などで人
ごみに出ると汗腺を予防するのはなかなか難しいものですが、
うがいと手洗いは習慣づけましょう。

また、不規則な生活や疲れなどで体力が落ちていると、風邪に
かかりやすくなります。鼻水や身体のだるさなどの症状があると
きには、症状が軽いからといって無理をせず、早めに休むことが
大切です。

食欲がないときは食べやすい物を少しずつ取りましょう。高熱が
続く時や嘔吐がひどくて水分を摂れないとき、下痢が続くような
場合は早急に受診なさってください。

特に乳幼児で脱水症状(うとうとしたり、尿が出ない)が見られる
ときには、救急の処置を受ける必要があります。また、以前に
病院でもらった風邪や下痢の薬を飲んでもよいかとお尋ねにな
るかたがおありですが、自己判断で飲むのはやめましょう。

風邪の中でも重症化しやすいのがインフルエンザです。重症化
しないためにはワクチンを摂取することは効果があります。高
齢者や喘息などの病気を持ったお子さん、受験生などは医師と
相談して摂取なさることも良いと思います。

【外出時の注意

年末年始に旅行や帰省をされるかたも多いと思います。車の渋
滞や込み合った電車での移動は、子供にとって大人以上に疲れ
ますから、ゆとりを持ったスケジュールを立ててください。

乗り物や建物の中は暖房でとても暑くなっていることがあります
ので、調節しやすい衣類が良いでしょう。小さなお子さんには水
分の補給を心がけてください。

また喘息などのアレルギーのあるお子さんは、環境の変化や旅
の疲れで症状が出ることもありますので、普段から薬を使ってい
る場合には、忘れずに持っていきましょう。予防薬や頓服薬につ
いては医師と相談なさってください。

帰省先の布団、じゅうたんなどのアレルギー対策も大切です。
ほこりがたつので、掃除もできれば前日までに済ませましょう。
長期間、押入れなどにあった布団は乾燥させ、ほこりをとってお
きましょう。

猫などペットを飼っている場合は、お子さんに「近づくと咳が出る
から、遠くからね」と話しておきましょう。

【事故に注意】

子供を連れて行く先が大人ばかりの生活スタイルの場合、思わ
ぬ事故を起こすことがあります。自分の家と違う形の暖房器具
やポット、引出し、ドアなど、子供には興味いっぱいの目で見て
いるので要注意です。

暮れには、大掃除で各種の洗剤や薬品を使うことがありますの
で、乳幼児のいるご家庭では十分に注意なさってください。

年末年始の医療機関の状況も調べておきましょう。毎年、夜間
の救急外来には多くの子供が受診しているという報告がありま
す。

インフルエンザ、年末年始は要注意」も参考になさってください。

以上ですが、心身ともにお元気で新しい年をお迎えになってい
ただきたいと思います。

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12月23日(土)
       「遺伝子組み換えトウモロコシの不安」

アメリカ産の遺伝子組み換えトウモロコシ「スターリンク」が日本
では飼料用としても食用としても承認されていないのに、日本で
売られている食品や飼料に混入してたという記事がありました。

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「スターリンク」はフランスの医薬品メーカーが、遺伝子操作で
殺虫性のあるタンパク質を組み込んだトウモロコシです。この
タンパク質は熱や酸、酵素に耐性があり、消化器で分解され
にくいため、人体にアレルギーを引き起こす恐れがあると指摘
されています。

アメリカでは環境保護局が食用として使うことを禁止し、飼料用
としてだけ1998年から商業栽培が始まりましたが、今年9月
から10月にかけて、メキシコ料理のタコスへの混入が相次い
で発覚し、栽培も禁止になりました。

一方、日本国内でのスターリンクの混入状況について、厚生省
は11月22日、確認の結果を発表しました。
それによると、混入の疑いの強い輸入トウモロコシを原料に製
造された1次加工品は199.5トンです。そのうち、174トンはビー
ルなどの製造原料として、約18トンがお菓子やパンの製造原料
として使われました。しかし、その大半はすでに消費されている
推測される、としています。
日本政府の対応が遅れたために、スターリンクのほどんとが日
本人の胃袋に入ってしまったことになります。

アメリカの遺伝子組み替え農業の現状を取材した農業ジャーナ
リストの塚平広志さんは次のように言います。
「今回の出来事は、アメリカでの遺伝子組み換えトウモロコシの
作付けや流通がいかにずさんであるかを示しています。アメリ
カに船積み前の管理、検査を徹底して混入防止を講ずるよう
に求めていくことは当然ですが、日本が独自に行う水際での検
査体性を充実させない限り、国民の食の安全は守れません」

日本の輸入食品に対する検査は1980年代後半から、アメリ
カなどの外国の要求に応じて、政府が検疫手続きの簡素化、
人員や検査機器などの検査体制の後退を進めました。
95年には「食品衛生法」を大幅に改正し、国の責任による強
力な輸入検査の規定を削除しました。

その結果、9割の輸入食品は水際で検査されずに輸入されて
います。
                     (参考:くらし百科2000,12.3)
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農水省の11月13日の発表では、全国の6つの港で採取した
飼料用トウモロコシを検査したところ、2/3からスタリーンクを
検出したと報告されたそうですが、それらは、手作りケーキや
パンの材料として売られている商品に混入(市民団体の検査
結果によると)しているそうです。
国の管理体制のずさんさが導いた結果ですが、対応が遅れて
いる現状ですので、疑いのある商品には注意が必要のようです。

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12月16日(土)  「風邪の時期です」

今の時期は、ただの風邪だけではなく、重症化しやすいインフ
ルエンザが流行する時期でもあります。

風邪をひいたと思ったら、すぐに休養を取ることです。あたり前
のことですが、これが一番大切です。

風邪で熱が下がらない場合は、再度受診してください。最初の
受診で風邪と診断されても、2回目の受診で念のためにと撮っ
たレントゲン写真で肺炎と診断がつくことも多くあります。
熱が下がらなければ薬が残っていても、再受診したほうがいい
でしょう。

のどの冷えと空気の乾燥は、ウィルスが入り込みやすい条件を
作ります。風邪をひきやすい方は、室内の乾燥に気をつけ、外
出時にはマフラーでのどを冷さない、マスクでのどを乾燥させな
い、外出後はうがいと手洗いをするなどの予防に努めましょう。

インフルエンザ、年末年始は要注意
風邪流行期の予防対策」なども参考になさってください。

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12月9日(土)
       「使い捨てカイロなどによる低温やけどに注意」


毎年、暖房器具を使う時期になると、カイロやあんか、電気カー
ペットなどによる低温やけどの報告が多くなります。

低温やけどは、皮膚が40〜50℃程度の熱に長時間触れてい
て起きるものです。普通のやけどより温度が低く、見た目はや
けどの範囲も狭いですが、やけどの2〜3日後に水ぶくれがで
きたり、皮膚が崩れることもあります。

軽症なら副腎皮質ホルモン(ステロイド)などの塗り薬が効きま
すが、重症になると、皮膚の組織が死に、おしりや太ももから植
皮が必要になることもあります。

万一低温やけどになってしまったら、水で30分冷すことが大事
です。足の場合は流水で、背中や腰は濡れタオルを当てます。
皮膚に赤みが残ったり、皮膚がブヨブヨして痛みや腫れが治ら
ない時は、傷が3〜5ミリと深い疑いがあるので、すぐに皮膚科
などで診察をくけてください。

【低温やけどの予防と注意】

1)あんかや湯たんぽは、タオルや布でくるむ
2)電気あんかや電気毛布は、寝床を温めたら電源を切ったり
  目盛りを下げる
3)電気カーペットの上で眠らない
4)使い捨てカイロは下着の上から当て、身体の一ヶ所に固定
  せず、睡眠中は使わない

【要注意の人】

1)乳幼児や高齢者、身体の不自由な人、病気やけがの人は
  周囲の人が気をつける
2)糖尿病患者は、やけどになると、感染を起こしやすく、治り
  にくいので注意する
3)健康な若い人でも、酔って熟睡した時には注意する

                   (参考:読売新聞2000.11.20)

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2月2日(土)   「入浴法」

寒くなると入浴が楽しみになるかたも多いと思います。
入浴法では以前ご紹介した「温冷浴」が身体のためには理想と
思いますが、持病があってできないかたや、今の時期からは実
行しにくいかたに手軽な入浴法と注意の記事がありましたので
掲載いたします。

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お年寄りが好む熱湯のような一番風呂は、むしろ身体に負担
をかけ、危険でもある。冷えた身体で熱いお湯に飛び込むと、
全身の血管がいっぺんに収縮して、反って筋肉を硬くしてしま
う。血圧も上昇して脳卒中や心臓病を起こしかねない。

最初に入る水道水のさら湯は不純物がないぶん、熱が体内に
伝わりやすいため、疲れが出たり、血圧を上げたりする。ニ番
風呂のほうが良いのは、浴室が温まっている面もある。

入浴剤もいろいろ出ている。保温作用のある硫酸ナトリウムが
多く配合されていると湯冷めしにくく、炭酸水素ナトリウムは
肌をすべすべにする効果がある。保湿成分がある生薬を入れ
たものはしっとり感が出る。

お湯の温度は、ちょっとぬるめの39℃前後がお勧めだ。熱風
呂好きの人には物足りないが、長湯ができて身体の芯から温
まる。

湯船に20分ほどつかっていると、毛穴が開いて、たまった老
廃物を落とし、血行が促進されて、筋肉が緩んで疲れや肩こり
が取れる。
気分も落ちついて眠気が誘われる適温だ。

特に冷え性の人や、足がむくんだ時にむいているのが半身浴
だ。ぬるめのお湯にまずひざ下まで入れて、10数秒間停止す
る。次に腰あたりまで入浴する。血行不良の足から温まるので、
下半身の血液循環が回復しやすい。
もし上半身が冷えるなら、熱いシャワーで浴室を温めたり、と
きどき肩にお湯をかけたり、つかったりする。

お湯が42℃を超えると、反対に全身の緊張を促進し、目も身
体もパッチリ目覚める。仕事前の朝湯など、さっと短時間ひた
ると効果的だ。

また身体が温まると、体表面の血液が増し、その分、消化機
能が落ちる。熱い風呂に入るなら、食事の前後は避けること
だ。
風呂上りは水分補給、これが至福の時でもある。
                   (参考:読売新聞2000.11.19)

自律神経のバランスを整えて、アトピーや疲労回復に効果の
ある「温冷浴」や「入浴が与える効果と影響」なども参考にな
さってください。

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