2001,12月の『ひとこと』

12月22日(土) 「海外旅行と持病の薬」

近年では、高齢で持病のある方が外国旅行をなさる機会も多くな
っているようですが、その際には万が一のトラブルを予想して1週
間分くらい多めに薬を持参なさることも大事です。

米国でのテロ事件の際に航空機が運行ストップし、持病の薬が切
れて困った中高年の方も多かったと報告されています。
旅行会社の中には、急いで薬の成分名を英訳し、現地調達した例
もあるということですが、ほとんどの方は対処ができずに、症状の
悪化などが見られたようです。

日本の薬品名は海外で通じないため、現地の医師に薬の包装の
記号などを見せても理解されません。そのためできれば、多めの
薬とともに、英語の診断書を用意すると心強いでしょう。

テロ事件に限らず、悪天候で離陸が遅れたり、かばんを紛失した
りと、旅先で薬を切らす可能性も大きいですから、十二分に注意
をはらって、旅行を楽しい思い出としていただきたいと思います。

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12月15日(土)  「中高年のめまい」

「中高年のめまい、脳梗塞、脳出血、狭心症への注意信号」とい
う記事が目に止まりました。
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めまいで多いのは発作性頭位眩暈。頭の位置を変えた時にいき
なり起こるめまいのことですが、耳鳴りや難聴がないのが特徴で
す。この場合、多くは良性ですが中高年の場合には問題がありま
す。その良性と診断された中に、めまい後数年経って、重大な疾
患を起こす例があるからです。原因は動脈硬化です。こう話すの
は神奈川横須賀共済病院内科の中山杜人部長です。中山部長は
「めまいを続けて診療してわかったのは、中高年の場合、確率は
低いのですが、ときに脳梗塞や脳出血、狭心症など命にかかわる
重大な疾患を起こすこともあります。中高年のめまいは、脳血管
を含めた循環器系の異常と密接に関係しているらしいのです。」
といいます。

ふらっとするめまいに、頭が後ろに引かれる、手先や足先がしび
れる、物が二重に見える、景色に霧がかかったように見える、目
の前が暗くなる、などが加わったら要注意だそうです。

中高年のめまいに対する中山部長の答えは「受診し、めまいの原
因をはっきりさせることです。動脈硬化を促進する糖尿病、高脂
血症、高血圧などがあればなおさらのことです。めまいを将来の
重大疾患の危険信号と考えてもいいと思っています。重大疾患の
予防としては、生活を振りかえり、動脈硬化を進める悪い生活習
慣があったら改めることです。それに適度の運動と、いま高血圧
症などの病気があれば、その治療もしっかりとやることです」
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以上です。
めまいの漢方処方」「めまいと平衡感覚」「メニエール病」なども
参考になさってください

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12月8日(土)  「からだの酸化と生活習慣病」

心臓病、糖尿病、脳卒中、高血圧など、生活習慣病と呼ばれるこ
れらの病気は、食生活と生活環境の悪化によって体が酸化する
ことが要因の一つといわれています。

私たちの体の中には「活性酸素」という物質があり、細菌やウィル
ス、カビなど異物の浸入から身体を守っています。しかし、過度の
のダイエット、油の多い加工食品や菓子類の過剰摂取、ストレス
大気汚染や紫外線などの影響を受けると、この活性酸素が必要
以上に作り出され(これが体が酸化した状態)、正常な細胞を攻
撃し始めるのです。

活性酸素は、特に血液中のコレステロールに反応して過酸化脂
質という物質を作り、血液をドロドロにして血管に付着させ、血液
の流れる通路を狭めてしまいます。これが動脈硬化です。
高血圧や脳梗塞、心筋梗塞につながり、さらに活性酸素が細胞
の核に入り込んでDNA(遺伝子)を傷つけると、ついにはガンを
発生させてしまうのです。

人間の体、とりわけ肝臓には、この活性酸素を自然に防御する
る抗酸化酵素が備わっています。両者のバランスが保たれてい
れば問題はありません。ただし、加齢とともに抗酸化酵素の働
きは低下します。これと同じ働きをする抗酸化力の強いビタミン
C、E、βカロチンなどを含む食品を積極的に取ることが大切で
す。さらに、これらの栄養素を合成して全身に送っている肝臓に
も気を配りましょう。

人間は眠っている間に成長ホルモンが分泌され、免疫力のある
新しい細胞が作られます。また、ビタミンやミネラル、ブドウ糖な
どが合成されて肝臓などの臓器にストックされるのも睡眠中です。
ですから、生活習慣病の予防には適切な睡眠が不可欠といえま
す。適度の運動も成長ホルモンの分泌を増加させるということも
お忘れならないでいただきたいと思います。

生活習慣病(総論)」「生活習慣病(高脂血症)
生活習慣病(高血圧)」「生活習慣病(糖尿病)
生活習慣病(肥満)
生活習慣病のソフトシグナルと予防」なども参考になさってくだ
さい。

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12月1日(土) 「高血圧と高脂血症の関係」

血液中にはコレステロール、中性脂肪、リン脂質などの脂肪が含
まれていますが、このうちコレステロールや中性脂肪が正常範囲
を越えて増加した場合を高脂血症といいます。高血圧症と高脂血
症は約40〜50%と高率に合併することが知られています。

高脂血症・高血圧・喫煙は、動脈硬化症の3大危険因子です。こ
れらが合併すると虚血性心疾患や脳血管障害などの発症を相乗
的に増加させます。そのため高脂血症と高血圧症の合併例では、
高脂血症単独に比べて厳しい食事療法や運動療法などの非薬物
療法を行います。

高脂血症の服薬ガイドラインは次のようになっています。

1)心筋梗塞や狭心症がない、かつ高血圧(140/90mmHg以上)で
  ない。
  高脂血症の服薬基準はLDL-C160mg/dL以上または総コレス
  テロール240mg/dL以上

2)心筋梗塞や狭心症がない、かつ高血圧(140/90mmHg以上)で
  ある。
  高脂血症の服薬基準はLDL-C140mg/dL以上または総コレス
  テロール220mg/dL以上

3)心筋梗塞や狭心症などがある。
  高脂血症の服薬基準はLDL-C120mg/dL以上または総コレス
  テロール200mg/dL以上  (参考:NIKKEI Drug Information)

生活習慣病(高脂血症)」なども参考になさってください。

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