2003,6月の『ひとこと』

6月28日(土) 「熱けいれん」

熱けいれんは、高温多湿の環境で大量に汗をかいて、水分だけ
の補給をしているときに起こりやすい障害です。症状は脚、腕、
腹部などに「こむらがえり」のような痛みを伴ったけいれんが起こ
ります。体温や血圧は正常で、意識障害や近く障害を伴うことは
ありません。
汗には水分だけではなく塩分(ナトリウム)も含まれています。
多量の発汗で水分と塩分が失われたにもかかわらず、水分しか
補給しないと、血液中の塩分濃度が低くなって(低ナトリウム血症)
筋肉が収縮し、けいれんが起こるのです。
それでは熱けいれんにならないためには水分を補給しないほうが
良いかというと、それはもちろんまちがいです。水分が足りている
からこそ発汗が可能で、体温が正常に保たれ、重篤な症状にい
たらずにすんでいるのです。もしも水分が不足して汗をかくことが
できなくなってしまったら、体温が調節できなくなって熱疲労や熱
射病になる危険があります。熱けいれんの予防としては、大量に
汗をかいたときは水分だけではなく塩分補給も必要なことを忘れ
ずに実行することです。
熱けいれんが起きてしまったときには、涼しい場所で安静にしな
がら塩分と水分の補給をすることです。コップ1杯に3g程度の塩
を入れた食塩水を飲むか、塩を直接なめても良いでしょう。病院
の治療では生理食塩液の点滴を投与します。
                 (参考:栄養と料理題68巻8号)

熱中症に注意」「熱中症とスポーツ」なども参考になさってくださ
い。

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6月21日(土)  「紫外線の種類」

1)UVA(長波長紫外線)
320〜400NM の波長域の紫外線で波長が長いために真皮深部ま
で到達し、真皮内繊維の変性や皮膚の老化促進などの作用をしま
す。UVBの反応を増強し、いわゆるサンタンを引き起こします。

2)UVB(中波長紫外線
290〜320NM の波長域の紫外線で、表皮から真皮まで達し、皮膚
組織を強く刺激します。真皮内繊維の変性や老化促進だけでなく、
皮膚ガンの発生に関与します。急性反応としてはサンバーンと呼
ばれる熱傷を引き起こします。

3)UVC(短波長紫外線
オゾン層が破壊されると地表に到達します。皮膚ガンの原因にな
ると心配されています。

SPFとPA値とは
SPF値 1=約20分間UVB を防ぐことができるとされています。
UVAに対する指標がPA値で、「+」「++」「+++」と示され、+
が多いほうがカットできるとされています。いずれにしても指標で
あって、汗や塗りムラなど個人差もあります。

紫外線の予防」「紫外線と対策」なども参考になさってください。

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6月14日(土) 「女性の病気、萎縮性膣炎」

人間は外界の敵(細菌、ウィルスなど)から身を守る自己防衛機
能を持っています。白血球、リンパ球、鼻毛、唾液、腸内細菌、
膣内の腟桿菌(乳酸桿菌)などがそれです。

膣内の分泌液には乳酸桿菌がいて膣内を酸性PH 4〜4.8に保ち、
外からの細菌、真菌の侵入を防いでいます。これが自ら膣内を
清浄に保っている膣の自浄作用です。この自浄作用が低下した
りすると膣炎が起こります。膣炎の原因はさまざまありますが、
特に女性ホルモンの低下により引き起こされる膣炎を萎縮性膣
炎といいます。

閉経やいろいろな理由で閉経前に両卵巣摘出手術後などは、女
性ホルモンの分泌が低下し、膣壁の細胞が萎縮して十分な膣分
泌液が出なくなります。すると乳酸桿菌の働きも低下し、膣内の
酸性度が保てずにアルカリ性に傾くため、自浄作用が衰えて萎
縮性膣炎になります。

症状は、急に色のついたおりものが増えたり、嫌な臭いがしたり、
カユミ、痛み、性交時痛を感じるなどです。治療には、全身的な
ホルモン補充療法や、女性ホルモン膣座薬を膣に入れる局所療
法などがあります。  (参考:アーバンインフォメーション No.147) 

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6月7日(土) 「乳幼児のよだれ」

赤ちゃんは生後6ヶ月を過ぎるころからよだれ(唾液)がよく出る
ようになります。普段からよだれが多く出るという病気は無く、逆
によだれの多い子供は、病気にかかりにくい元気な子です。よだ
れの中には、細菌などを増えにくくする物質が含まれていること、
よだれで口の中が清浄化されるためです。このため、虫歯にもな
りにくいのです。
ただ、よだれが多いと、口の周囲からあごにかけて、皮膚が赤く
ただれてしまうことまります。食べ物の塩分などがつくためです。
この場合、食事前によだれを拭き、市販の馬油などのオイルや
白色ワセリンなど刺激の少ない軟膏を塗って、皮膚を保護すると
良いでしょう。

よだれが多い子供も、5歳前後には自然に少なくなってきます。
普段から多い場合は、単に唾液を分泌する働きが少し高まって
いるだけですから、特に心配することはありません。

今までよだれが少なかった子が、急に多くなったときには、口内
炎などができていることがありますので、症状の様子によっては
小児科を受診なさることをお勧めします。

唾液(主な働き)」も参考になさってください。

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