2004,7月の『ひとこと』

7月31日(土)  「病気の前触れと実虚証」

漢方薬の処方を考える時に、体質を実証と虚証に分けて考えます。
実証と虚証の体質については「漢方の実証と虚証」のページをお読
みになってください。

虚証の人は病気に対する耐性が弱く、とても敏感です。このため、体
の中で少しでも異常が進むと体が感じ取って、訴えが出てきます。そ
のため、病気が初期のうちに発見されやすいです。不定愁訴のよう
な形で出始めたときには、様々な疾患の前触れのこともあります。

実証の人は、もともと体力があって予備能力が高く、あまり異常を感
じません。しかし、中高年になって検査値が悪くなり、様々な訴えが
出たときには、病気が進行していることもあります。
実証の人は病気になる前は元気で無理ができて、それが自分自身と
思っているので、限界を超えて病気に進行したときには、急速に虚証
に移行しています。そのようになると自分の体にショックを受け、不安
が高まることが病気にも悪い影響を与えてしまします。

日常生活の中で、些細な症状を無視しないでおかしいと思った時に
は、躊躇せずに受診したいものです。

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7月24日(土) 「ラベンダーオイルと皮膚炎」

植物の香り成分を抽出した精油(エッセンシャルオイル)を使うアロ
マテラピーが広がっています。ところがそれによって皮膚炎を起こす
例が増えているという報告がありました。
皮膚科を受診する女性に化粧品によるかぶれ(接触性皮膚炎)で
はないかという相談が多く、そのパッチテストをした結果の中で、精
油成分のうち陽性率が突出していたのがラベンダーオイルだったと
いうことです。
ラベンダーオイルの陽性率が急上昇した背景には、アロマテラピー
の流行があるといわれています。ラベンダーは精油の中でも知名度
が高く、ストレス解消や美容などに多用されており、その多用ゆえに
接触性皮膚炎を起こす可能性が高まっっています。
以前から、ラベンダーオイルは強い感作性を持ち、アレルギー反応
を起こしやすいことが報告されていました。

ラベンダーオイルはリラックス効果を持ち、私たちの生活を快適にす
るためには効果も高いものです。しかし、その有用性と危険性を知
って使うことがとても重要です。
ラベンダーオイルを含むアロマテラピーは法の規則を受けていませ
ん。使い方も自己流で自己責任において使うことになっています。
注意するには、濃度が高いほど危険性が高くなり、肌に直接つける
ことは毎日感作試験をしているようなものだということを頭に入れて
おく必要があるでしょう。できるだけ濃度を薄く、できることなら換気
をしながら、精油そのものを直接肌につけるような使い方をしない
など、自分を守ることを忘れないことも大事です。
                 (参考:くらしの百科 No.11014)

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7月17日(土)「食中毒予防、生卵、魚、肉類の処理法」

今の気候は高温多湿なので、食品についた細菌の増殖には好都合
です。一方、食べる側は夏バテ気味なので、免疫力低下で発症しや
すい状態になっています。
食中毒を起こす三大原因細菌は、サルモネラ、腸炎ビブリオ、カンピ
ロバクターです。それぞれ生卵、魚介類、肉類は好みの食品なので、
それらの食品の処理法に気をつけましょう。

生卵:これを好むのはサルモネラです。サルモネラは自然環境中に
   広く分布していて、中でも鶏などの家禽類、ブタなどの家畜が汚
   染源として重要です。このほか、イヌ、ネコ、カメなどのペット動
   物も汚染・感染源となります。
   生卵は購入したらすぐに冷蔵庫に入れ、賞味期限内に消費しま
   しょう。殻にヒビが入っている場合は食べないほうが安全です。
   サルモネラは加熱で死滅するので、夏は加熱調理が安全です。

魚介:海水にすむ細菌の腸炎ビブリオがつきやすい食品です。腸炎
   ビブリオは増殖が非常に早く、一見、新鮮そうでも、短時間で感
   染に必要な菌量に達することがあります。魚介類→調理器具→
   ほかの食品という経路で汚染を起こし、食中毒が発症すること
   も多いです。
   腸炎ビブリオは真水に弱いので、調理の前に水洗いが勧められ
   ます。えらやおなかの部分をよく洗いましょう。この菌は加熱
   で死滅するので、焼いたり煮たりして食べるほうが安全です。

肉類:特に鶏肉にはカンピロバクターが好んで付きます。事例では、
   肉類から調理器具、飲料水と汚染が広がり、食中毒を発症とい
   うことが報告されています。
   肉類は、中心部まで十分に加熱調理しましょう。調理器具は洗
   い、熱湯をかけると安全です。

これらの予防の共通点は、手指、食品、調理器具など水道水で洗え
るものはすべて入念に洗うことです。冷蔵保存し、解凍は室温でやら
ず、調理は十分に加熱しましょう。  (参考:健康ライフ4711)

食中毒の予防(買い物から保存、調理まで)」のページも参考にな
さってください。

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7月10日(土) 「乳幼児の湿疹の見分け方」

@ジンマシン
 小さなふくらみが現れ、周囲の赤みを伴っていろいろな形、大きさ
 に広がり、強いかゆみを伴う。通常は数時間以内に消えますが、
 のどの粘膜が腫れて呼吸が苦しくなるなどの重い症状を起こすこ
 ともあります。

Aアトピー性皮膚炎
 顔や首の前後、耳の周囲、首、関節の外側、内側などにかゆみの
 激しい湿疹ができます。特に、耳切れといわれる症状が特徴。

B川崎病
 原因不明の希な病気。高熱が出て発疹が現れ、いちご舌やくちび
 るの腫れ、目の充血、首のリンパ節の腫れなどの特徴が見られま
 す。

C麻疹
 風邪のような症状が2〜3日続いたあと、頬の内側にコプリック斑
 という白い小水泡ができます。いったん熱が下がり、再び上がると
 きに皮膚に桃色の小さな発疹が出て、発疹はだんだん増えて大き
 くなります。

D風疹
 急な発熱とともに全身に細かい発疹が多数現れます。

E突発性発疹
 熱が下がったころに、顔や胸、腹部から全身に広がる発疹ができ
 ます。

F溶連菌感染症
 いちごのようなブツブツの赤い舌になるいちご舌が特徴。
 口の周囲以外に発疹が現れます。

G伝染性紅斑(リンゴ病)
 発熱は軽度で、顔から発疹が出始め、両頬がりんごのように赤く
 なります。

H手足口病
 発熱は軽度で、手のひらや指、足のかかとや指に米粒から小豆
 大の水疱がまばらにできます。

原因を突き止めて、適切な治療をお受けいただきたいと思います。

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7月3日(土) 「肌の手入れが逆効果」

女性では気になる方が多いと思いますが、年を重ねるほど、肌の老
化に個人差が大きくなることがわかっています。
しわや肌のきめ、弾力性、毛穴や肌色の変化など老化に関係のあ
る11の指標を基に肌年齢と実年齢をグラフにまとめると、20代では
ばらつきが少なく、40代後半では35歳から60歳近くまでの差が開
いたという報告があります。

肌の老化のしくみは完全に解明されていませんが、遺伝的な因子の
ほか、紫外線や乾燥、ストレスなどの環境因子が細胞や遺伝子を傷
つけて肌の再生を損なわせ、老化を加速させることがわかっていま
す。
中でも最近注目されているのが紫外線です。紫外線を浴び続けると
色素細胞の中のメラニンが消えずにシミになります。さらに、肌の弾
力を損なわせる酵素まで分泌する毛細血管を新たに作ることがわ
かりました。

そのようなことから紫外線を含め、肌に悪い環境因子を避けること
が重要になりますが、手入れの仕方によって差が出ます。手入れ
の仕方では、手入れのしすぎが指摘されています。
問題になるのは、汚れを落とそうと肌をゴシゴシと洗い、マッサージ
でこすりすぎるなどです。肌は潤いを保つ天然保湿成分を分泌して
いますが、肌を強くこすってこの保湿成分を落として、肌が乾燥し、
きめがなくなり、老けた肌になってしまうのです。
肌は必要最小限の手入れで、肌本来の力を取り戻すことが大切で
す。洗顔は、手にこんもりと泡立てた石鹸で産毛をなでるように、保
湿は数種より1種類にすることなどを試して、調子がよければお手
入れ法の見直しをお勧めします。  (参考:読売新聞 2004.6.25)

紫外線防御の方法」なども参考になさってください。

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