9月25日(土) 「肥満のメカニズム」
脂肪細には、脇の下の中の部分や腎臓周囲などに多く見られる「褐
色脂肪細胞」と「白色脂肪細胞」の2種類があります。
「褐色脂肪細胞」と呼ばれるものは、脂肪が複雑な代謝経路を通ら
ずに直接消費されるため、自由にエネルギーを放出し、カロリーが
消費されます。つまりカロリー消費が多ければ脂肪の蓄積は抑制さ
れることになります。しかし、この褐色脂肪細胞の減少や機能障害、
活発に働かせるためのアドレナリン受容体の異常でも肥満が起こる
ことが明らかになっています。
「白色脂肪細胞」は簡単に言えば脂肪を蓄積するタイプの脂肪です。
妊娠末期に妊婦が炭水化物を主とした過剰な栄養素を摂取すると、
胎児の脂肪細胞として白色細胞数が増加し、さらに生後1年の乳児
が過剰エネルギーを摂取するとやはり白色細胞数が増えます。この
ような増殖型肥満が小児期に発生、成人肥満になるときには脂肪細
胞のサイズも大きくなり、重症の肥満になりやすなってしまいます。
さらに、食欲調整機構が乱れて過食になると肥満が起こります。そ
の原因として視床下部付近に腫瘍が報告されています。また、スト
レスが加わると満腹中枢に何らかの影響をきたして過食に陥ること
も様々な研究から報告されています。(参考:計測と科学 No.2435)
「肥満(内蔵型肥満)」「ダイエットと脂肪」 なども参考になさって
ください。―――――――――――――――――――――――
9月18日(土) 「薬膳」
薬膳という言葉をご存知の方も多いかと思います。
各所で薬膳の講習会や勉強会なども開かれているようです。そのよ
うな会に参加されて反って調子が悪くなったというかたもおられるよう
です。
薬膳とは、本来は個人個人の体質(証)に合った素材を使って、また
調理法も変えなければならないはずのものですので、一堂に集まって
同じ料理を食べるのですから、身体に合う方も合わないかたもあるわ
けです。
もっとも、薬膳の勉強会や講習会で出される食材には薬用ニンジンや
クコの実など温補作用の強いものが多く、どちらかといえば体力のな
い方むけです。広い言葉で言えば、強壮薬が多いといえます。
これは日ごろ体力の無い人が参加することを中心に考えると体力を
落とすような食材を使うわけにはいかないからでしょう
が、実際には実証で体力がある方には不向きです。
薬用ニンジンは脾胃を補う薬物です。漢方では脾胃は重要だとされ
ており、脾胃は摂取した食物から、常に補充が必要な気を吸収する
大切な機能を持っており、脾胃を動かす気が不足すると、どんなに
栄養のあるものを摂取しても元気が出ません。そのような時に薬用
ニンジンを食べると脾胃の機能が正常になり、体力がつき、それに
よって種々の病気が改善されます。というのが漢方の考え方です。
薬用ニンジンが強壮薬とされる理由は脾胃を補う薬効のためなので
す。そのため胃腸が丈夫な人が薬用ニンジンを食べても、強壮効果
が得られるわけがなく、反って脾胃を補いすぎることによって、腎を
傷つけることになり、元気を貯蔵する能力を下げてしまうことにもなり
かねません。
西洋医学の薬物と違って、漢方の薬物には健康で元気な人をさらに
元気にする薬物はないということをご理解いただきたいと思います。
そのようなわけで、胃腸の不調ではなく不摂生で元気のなくなった人
には薬用ニンジンは効果がないのです。
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9月11日(土)
「JADA認定商品」
JADA認定商品とは、JADA(日本アンチドーピング機構)の活動に
協賛している企業の商品で、ドーピング禁止物質が含まれていない
ものです。
日本でドーピングという言葉が紹介されたのは、1964年、東京オリ
ンピックのときでした。なぜドーピングが禁止されているかというと
1.本来の想定以外の量と頻度で薬を服用することは選手自身の
健康を害する
2.ドーピング禁止規定を守らないのは不誠実
3.一流選手が薬を使用すれば、それをまねする人が現れ、社会
に悪い影響を与える
4.倫理観、フェアプレー、誠意、健康、チームワークなどのスポー
ツ固有の価値を損ねる
などの理由からです。
漢方薬などにもドーピング陽性反応が出るものもあり、専門家の指
導を受けていない多くのアマチュアスポーツ選手などにも、JADA
認定商品は安心して使用できるという意見が出ているそうです。
(参考:マイファーマシー3号)
「2004年ドーピング禁止リスト」 などのページも参考になさって
ください。
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9月4日(土) 「海藻のパワー」
海藻のビタミン類は野菜に比べて10倍以上といわれています。その
ため「ヘビースモーカーにはワカメ(和布)の味噌汁」が良いといわれ
ています。ニコチンはビタミンCを大量に消費するためです。
また海苔はニコチンを無毒化すると報告されています。
海藻はカルシウムが豊富で、とくにコンブの繊維質は腸の蠕動運動
を活発にし、排便をスムーズにします。その結果、腸内で有害な発ガ
ンの発生を最小限で抑えます。あのヌルヌルは食物繊維で、コレステ
ロールの排除にも役立ちます。さらにコンブのヨードは血管の老化を
防ぎ高血圧の予防にも効くといわれています。
造血作用のあるヒジキの鉄分はホウレン草を凌いでいます。
海藻の恵は日本一の長寿県である沖縄で顕著に見られます。海藻
の常食が長寿の一因でしょうが、北海産の海藻が沖縄で普及したの
は江戸期、北海道のコンブを中国へ輸出するため、沖縄が中継点
だったからのようです。
脳卒中、心臓病で亡くなる数が沖縄で少ないのも海藻の豊富な摂取
によるものでしょう。 (参考:アーバンインホメーション156)
「コンブの効用」も参考になさってください。
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