2005,7月の『ひとこと』

7月30日(土) 「元気な百寿者」

百寿者は統計を取り始めた1963年では、全国でわずか153人し
かいませんでした。千人突破は81年、1万人突破は98年のことで
した。その後1万人から2万人になるまで、5年という速さでした。
2004年の百寿者は2万3038人に達していましたので、これから
先はさらに加速して増え続けることが予測されます。

以前の百寿者は残念ながら寝たきりのかたが多かったのですが、
最近の特徴として元気なお年寄りが激増しています。
どうすれば元気な百寿者になれるか、の研究も進んでいます。そ
の研究では、個人差はあっても百寿者の多くはタンパク質を多く
摂取しているという結果が出ています。食事は「あっさり」ではなく
「しっかり」が大切だそうです。
コレステロール値も重要で、高すぎるとドロドロ値になり動脈硬化
が促進されますが、逆に低すぎてもホルモン生成などの影響で長
生きが少なくなります。血圧も高すぎも低すぎも良くありません。
身体の面では、足が丈夫なことが長寿の必須条件といわれます。
人間は足から老化が始まるので、まさにそのとおりなのです。元
気な百寿者の多くは、せっせと早歩きをしています。急に歩こうと
しても身体が動きませんから、普段からの蓄積が重要です。
また、「自分は健康である」という強い意志を持っていることも大
切です。「病は気から」の言葉もあるとおり、クヨクヨと悲観的にな
らず、何事にも前向きに明るく取り組むことが、長寿への道にも
つながっているようです。
生き様としてのポイントは、「積極的に人と付き合う」「努めて社
会参加を行う」ことだそうです。

百寿者を英語では「Centenarian」(センテナリアン」と呼びます。
これは一世紀を生き抜いた人という意味です。(参考:ほうじん0501)

長生きの方法」「老化のメカニズム」「老化の進行」「老化予防
百寿者の研究結果」なども参考になさってください。

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7月23日(土) 「運動に適した時間帯」

朝、太陽の光を浴びると、メラトニンというホルモン濃度が一気に
減少して生体リズムがリセットされます。すると目覚めがよくなり、
1日が円滑にスタートします。
一方、朝に軽い運動をすることも生体リズムを整えることに役立
ちます。軽い運動もメラトニンを減らし、目覚めを爽やかにします。
ですから、朝は朝日を浴びながら散歩をしたり、軽い運動をした
りするのが良いのです。

しかし、朝早くから激しい運動をするのはよくありません。なぜなら
運動能力は朝が最も低いためです。運動の重要な試合が午後3
時ごろから始まるのは、運動能力がピークを迎えるのが午後3時
ごろのためです。そのようなことを考えると、運動をするのは午後
3時ごろが適しています。

肉体的な能力のピークが午後3時なら、精神的活動のピークは午
前11時ごろとされています。脳は複雑なので頭の冴えを計るのは
難しいのですが、暗算の速度を指標とすると、午前10時から12
時の間に成績が良いという報告があります。
             (参考:栄養と料理 第70巻9号)

生体リズム」「病気には魔の時間がある」なども参考になさって
ください。

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7月16日(土)「風邪に抗生剤を処方するのは日本だけ?」

今の日本では風邪の一般的な症状(発熱、咳、鼻水、咽喉痛で受
診すると、咳止め、鼻水止め、解熱剤、抗生剤が処方されること
が多いようです。しかし、これは日本だけの処方のようで、上気
道炎いわゆる風邪に二次感染予防として抗生剤、さらに風邪薬を
出すのは当たり前となっています。患者側も薬を求めて受診する
薬至上主義がまかり通っているといえるでしょう。
いわゆる風邪はウィルスによって引き起こされ、抗生剤は細菌感
染症のみに効きます。細菌感染症を強く疑うような症状、たとえ
ば中耳炎、扁桃腺炎などには抗生物質が必要ですが、ウィルスに
よる風邪に抗生剤の効果は無いに等しいと言えるのです。
また、風邪による咳、鼻水、発熱などは体内の異物を取り除こう
とする体の防御反応の一つであり、それを薬で抑えこもうとする
のは、一時的な症状緩和になったとしても、その症状を長引かせ
たり、薬の副作用をもたらすことにもなりかねません。
日米を比較してみると、アメリカと日本の保健システムの違いに
よるとことが大きいとは思われますが、日本人が薬漬けといわれ
る所以となっています。

近年、抗生剤が効かない強力な細菌が問題になっています。これ
らが繁殖するようになったには、不適切な抗生剤の乱用によると
いえるのではないでしょうか。医療者のみならず、患者側も認識
を変える必要があるように思われます。

風邪と抗生物質」「風邪治療のガイドライン」なども参考になさっ
てください。

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7月9日(土)「そうめんとひやむぎの違いって?」

皆さんはそうめんとひやむぎの違いをご存知でしょうか。実はこ
の二つは太さが違うだけで、もとは同じ小麦粉です。JAS規格
では1.3mm未満がそうめんで、1.3mm以上1.7mm未満がひやむ
ぎとなっています。
ちなみに、1.7mm以上はうどんに分類されています。
つまり太さの違いだけで名前が違うことになります。
しかし、ひやむぎよりもそうめんのほうが風味を感じる方が多い
はずです。
そうめんは昔ながらの手延べ方法が主に用いられており、熟成
させながら時間をかけてねじり、引き延ばして細く仕上げていき
ます。そして、できあがってから表面の油気を抜くために一定期
間寝かせます。この間にさらに熟成が進み、独特の風味が生ま
れるのです。
一方、ひやむぎの多くは機械で製麺されるため、手延べのそう
めんよりコシが弱く、風味が少なく感じる場合が多いです。その
かわり口当たりが柔らかくクセがないという利点があります。
         (参考:アーバンインフォメーション167号)

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7月2日(土)「漢方薬の特性」

漢方薬は例外的な物を除けば、ほとんどが経口投与され、注射
のように直接血管系に投与されることはありません。これは効
率が悪い方法と言われるかもしれませんが、経口投与には重要
な要素があるのです。
生薬の成分が、そのままの形で生体内で作用することはなく、
生薬の多くが消化管の中の腸内細菌叢、消化酵素などによって
様々の代謝を受け、その薬理活性を現しています。漢方では薬
の効き目が人により、病的状態の違いにより、異なるのはその
ためです。

近年「体質」とか漢方薬の効果発現の相違、いわゆる実証、虚
証など証の一部は、この「おなか」の中の腸内細菌叢の違いで
はないかという指摘がなされています。

漢方薬は病原菌を直接殺したり、特定の臓器に強く作用すると
いうよりは、からだの抵抗力を高めたり、免疫力を調節したり、
消化吸収を高めたり、新陳代謝を高めたりというように、間接
的に病気を治す力を高めるような作用を持つものが多く、生体
にマイルドに働き、副作用が少ないと言えます。

漢方薬をご理解いただくために」のページもお読みいただき
たいと思います。 

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