| 骨粗しょう症の危険因子には女性、加齢、早発閉経、閉経前の両側 卵巣摘出、人種(白人あるいは東洋人)、家族的要因、体格(低身長、 低体重、細い骨格)、運動不足、長期臥床、生活習慣(カルシウム不 足、ビタミンD不足、アルコール過剰摂取、カフェイン過剰摂取、ナト リウム過剰摂取、喫煙など)、疾患では内分泌疾患(性腺、甲状腺、 副甲状腺、糖尿病)、消化管疾患、腎機能障害、さらに副腎皮質ホ ルモン、ヘパリン、抗痙攣剤、制酸剤などの薬剤があげられます。 女性にとって卵胞ホルモン(エストロゲン)欠乏が引き起こす骨量の 減少が閉経後の骨量低下に密接に関連しており、さらに卵胞ホルモ ンは成長期における骨の成熟にも重要な役割を担っていることが判 明しています。そして、初経(初潮)後、骨量は増加し続け、15歳時に は2歳時の2倍となり、成人女性の80〜90%に達するとされており、 18歳で最大骨量値になります。 卵巣機能不全のない女性は、20歳から44歳の間では骨量値は増減 せず一定しており、程度の差はあれ、45歳以降の女性は卵巣機能の 低下が始まり、骨量の減少が起こってきます。成熟期の女性の場合 は規則的に排卵が起こり、周期的に月経がくるのが普通であり、生 理不順がある場合は当然卵胞ホルモンの減少が考えられるため、 骨量低下を引き起こすと考えられます。 また、高プロラクチン血症が卵胞ホルモンの分泌低下を引き起こし、 骨粗しょう症の発症原因となるともいわれています。 骨量増加がいちばん期待できる治療法はホルモン療法ですが、ホル モン療法が受けられない場合、さらにホルモン療法で骨量増加が期 待したほどではない場合には、活性型ビタミンD、ビタミンK,カルシ トニン、ビスホスホン酸、漢方薬などの薬剤も使われます。 (参考:暮らしと健康 No.56) 「骨について(V.D3の役割)」「骨粗しょう症の治療薬」なども参考に なさってください。 |