| ホルモンは身体の内分泌腺、副腎、すい臓、胃・十二指腸、肝臓、卵巣・ 精巣などから分泌される物質です。血液や体液に運ばれて目的の器官や 細胞組織に行き着き、ごく微量でその働きを促進したり抑制したりします。 このうち性ホルモンは、身体の生殖機能の発育に大きく影響します。精巣 から分泌される男性ホルモン(アンドロゲン)は男性の身体を男らしくし、 卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)は女性 を女らしくします。 たとえば、思春期になると男の子は声変わりしますが、これはアンドロゲ ンの分泌量が大幅に増えて、咽頭が突き出るためです。ほかにも、ヒゲや 陰毛、脇毛が生えて濃くなったり、骨と筋肉が発達してがっしりとした体型 になっていくのも、アンドロゲンの作用によるものです。また、精巣では精 子が作られ、生殖機能が高まっていきます。 男性ホルモンはひげや体毛を濃くしますが、頭髪だけは逆にうすくなるほ うに作用してしまいます。とくに、前頭部や頭頂部の発毛を妨げるため、 男性には若い頃から頭髪のうすい人が少なくないのです。 一方、思春期の女の子の体内では、卵巣でエストロゲン(卵胞ホルモン) とプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されるようになります。それによ って月経が始まったり乳房が発育するほか、皮下脂肪がついてからだ全 体が丸みを帯び、女性らしいからだつきになっていきます。 性ホルモンは男らしさ、女らしさを強調するとはいっても、男性にも女性に も男性ホルモンと女性ホルモンの両方が分泌されています。 精巣では大量のアンドロゲン、主にテストステロンが分泌されていますが、 少量のエストロゲンも分泌されています。同じように、卵巣からは大量の エストロゲンと少量のテストステロンが分泌されているのです。さらに、両 性のどちらも、副腎皮質から分泌されるアンドロステンジオンという物質 からテストステロンが合成されています。 性ホルモンの分泌量を調節しているのは、脳の下垂体から分泌されてい る性腺刺激ホルモンです。この性ホルモンは、男性なら男性ホルモンは 少なくなったとみたら、増やすように指令を出し、女性なら女性ホルモンが 一定量に保たれるように監視し、コントロールしています。しかし、この働 きに狂いが生じたり阻害されたりすると、女性の男性化や男性の女性化 が起こってしまうのです。 「女は7で男は8」も参考になさってください。 |