| 月経不順とは、月経周期や期間が不安定なことや、経血量が 多くなったり少なくなったりすることです。 一般に、初潮後1〜2年は卵巣の働きがよくないため、月経 不順が起こりやすいのですが、成長に伴って卵巣の働きも良 くなりますので、月経も安定してきます。 これとは対照的に、更年期もまた、月経不順が起こりやすい ころです。この場合は、のぼせ、頭痛、肩こり、イライラなどさ まざまな不定愁訴を伴うことがほとんどです。 初潮後数年経ているのに、まだ生理不順が続くときは、子宮 の発育不全、子宮筋腫、子宮内膜の異常など様々な原因が 考えられます。 また、月経不順には精神的なものも影響します。ストレス、不 安、悩み、環境の変化などで月経が遅れたり、無月経になっ たりすることもあるのです。この場合は、原因になっている事 を解決することが必要です。無月経自体を何ヶ月もそのまま にしておくと、症状が固定化して、治りにくくなってしまいます。 次に月経不順に使われる主な漢方処方を挙げてみましょう。 @桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン) 実証。のぼせやすく、肩こり、腰痛、腹痛があり、月経痛が ひどい場合。 A桃核承気湯(トウガクジョウキトウ) 実証。顔が赤黒くあぶらぎっていてのぼせやすく、肩こり、便 秘がある場合。 B大黄牡丹皮湯(ダイオウボタンピトウ) 実証。便秘がちで、肩こり、右腹部に抵抗圧痛がある。 C加味逍遙散(カミショウヨウサン) 中間症及び虚証。肩こり、のぼせ、冷え、不眠、イライラなど の不定愁訴がある場合。 D温経湯(ウンケイトウ) 中間症及び虚証。手足のほてり、唇が乾く、皮膚が荒れや すいなどの症状がある場合。 E当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン) 虚証。血色がすぐれず、手足の冷え、肩こり、めまい、頭重 感などがある場合。 F当帰四逆加呉茱萸生姜湯 (トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ) 虚証。腰痛、腹痛があり、手足が冷えて、しもやけができや すい場合。 |