ぐっすり眠るには

不眠の傾向の人の特徴を調べると、「高齢」「運動習慣が無い」「無職」「スト
レスを感じる」などの項目で、関連性が高いことが報告されています。
ストレスは不眠の結果とも考えられますが、仕事の無い人に不眠が多いの
は、昼間の活動量が少ないことも関係していると考えられます。
この中で、不眠と最も関連していると考えられるのは運動習慣です。特に夜
中に目が覚める場合は、運動習慣の少ない人に多いことが報告されていま
す。運動した後に良く眠れることは多くの人が体験していることですが、運動
習慣のある人と無い人の差や、運動する時間帯、運動の強さなどによる違
いで、睡眠との関係を実証することは難しいようです。

最近では、1日の体温の変化と睡眠の関係が注目されています。
人間の平熱は36〜37℃ですが、起床時の早朝に最も低く、その半日後に
最も高くなります。個人差もありますが、1日のうちで1〜1.5℃の差が出ます。
眠くなるのは、体の奥の体温(深部体温)が徐々に下がる「熱放散」が関わ
っています。
眠気をもたらす生理物質は、寝る1時間ほど前に脳(松果体)から分泌され
るメラトニンが知られていますが、メラトニンは光を浴びると、急速に分泌が
減ってしまいます。日中の昼食後に眠くなるのは、食事で体温が一時的に
上がり、手足の毛細血管が広がって深部体温を逃がそうと体が反応し、熱
放散の過程で眠気がおきるというしくみなのです。

そのようなしくみ(体温の変化)を利用して眠気を誘うには、体温がピークか
ら下がり始める時間帯に、軽い運動でいったん体温を約0.5〜1℃上げる方
法などが勧められています。
寝る2〜3時間前に、汗ばむ程度の軽い運動をすることや入浴等も勧めら
れる方法です。寒い時期には寝る前に手足を温めると眠りやすくなります。

体温の変化とは別に、昼と夜で活動にメリハリをつけることも不眠解消の方
法の一つです。運動をするにも、昼するのも夜するのもそれぞれの利点が
ありますから、自分に合った快眠法を見つける事が大事です。

寝つきの悪い人ほど早い時間に床に入ったり、睡眠祖意識しすぎることもあ
あり、眠る方法を追求して一生懸命になるすぎるとそれがストレスになる可
能性もありますから、気楽に考えて実行しましょう。(参考:読売新聞 2004.8.29)

睡眠障害」「生体リズム」「質の良い睡眠のために」「眠りQ&A」 などの
ページも参考になさってください。

5月の「ひとこと」

「こらむ」と「ひとこと」項目別