インフルエンザの予防と治療

【予防】

インフルエンザの予防は3つの柱があります。
1.うがい・手洗い・マスク着用
  飛沫感染を防ぐことはできます。マスクは予防だけでなく、インフルエ
  ンザ患者が着用することにより、飛沫感染自体を防ぐことができ感染
  拡大予防に効果的です。もちろん栄養と休養が一番大切なことです。
  
2.適度な温度・湿度を保つ
  ウィルスは低温・低湿ですと空気中に長く浮遊してしまいます。飛沫核
  感染を防ぐために室内の温度・湿度を保つ必要があります。
3.予防接種
  免疫をつけるためにインフルエンザ流行期の2ヶ月前の11月くらいか
  ら接種を行います。年齢別の用法用量は以下のとおりです。

インフルエンザワクチンの用法用量

年齢

用法用量

回数

13歳以上 0.5mlを皮下 1回又はおよそ1〜4週間の間隔をおいて2回
6歳〜13歳未満 0.3mlを皮下 およそ1〜4週間の間隔をおいて2回
1歳〜6歳未満 0.2mlを皮下 およそ1〜4週間の間隔をおいて2回
1歳未満 0.1mlを皮下 およそ1〜4週間の間隔をおいて2回

インフルエンザワクチンは不活性化ワクチンです。インフルエンザワクチ
ンを接種後にインフルエンザになることはありません。また、他のワクチン
を接種する場合には、不活性化ワクチンとは1週間、生ワクチンなら4週
間間隔をあければ接種可能です。

【症状と治療】

インフルエンザウィルスは患者の咳・くしゃみなどで吐き出され飛沫し感
染します。患者の咳・くしゃみから直接感染するものを飛沫感染、ウィル
スが空気中に浮遊した状態で空気感染するものは飛沫核かんせんです。
もちろん人の手を介して口腔内にウィルスが運び込まれることも少なくあ
りません。ウィルスの潜伏期間は1〜5日(平均3日)で、発病後3日程
度までが感染力が特に強いとされてます。

インフルエンザは急激な発熱(38〜39℃あるいはそれ以上)で発症し、
全身症状(頭痛、腰痛、筋肉痛、関節痛、全身倦怠)や呼吸器症状(咽
頭痛や咳)を伴います。
症状は通常1週間で軽快します。肺炎などを合併することも多く、特に乳
幼児、高齢者や基礎疾患を持つ人は注意が必要です。

治療は従来は対症療法でしたが、平成10年11月にA型インフルエンザ
治療薬のアマンタジン(シンメトレル)が、平成13年2月よりA型・B型イ
ンフルエンザ両型に効果のある、吸入薬のザナミビル(リレンザ)と経口
薬のリン酸オセルタミビル(タミフルカプセル)が、平成14年4月からリン
酸オセルタミビル(タミフルドライシロップ)が1歳以上の小児で使用が認
可され、抗ウィルス薬が主流になりました。注意すべきは、抗ウィルス薬
は発症後48時間以内に使用しないと効果が薄いということです。

また、小児のインフルエンザ治療では、解熱鎮痛剤のうちサリチル酸製
剤(アスピリンなど)の使用は禁忌です。その理由は脳浮腫、脂肪肝を主
徴とする予後不良のライ症候群の発症との関連が指摘されているから
です。ジクロフェナクナトリウム(ボルタレンなど)、メフェナム酸(ポンター
ルなど)なども、インフルエンザ脳炎・脳症の予後に関係することが疑わ
れることから禁忌です。

【その他】

1.抗ウィルス薬の予防投与について
  シンメトレルには以前より予防投与が、またタミフルカプセルは本シ
  −ズンより予防投与が承認されました。しかし、予防接種にかわるも
  のではなく、シンメトレルではワクチンの禁忌例やワクチンによる抗
  体獲得までの補完使用の位置付けであり、タミフルカプセルの予防
  投与は、インフルエンザ患者と同居・共同生活者のハイリスクで感染
  しやすい人に限られている店に注意しましょう。
2.学校・会社
  インフルエンザによる出席停止期間は学校保健法では「解熱した後
  2日を経過するまで」とされていますが、「ただし、病状により学校医
  その他の医師において伝染のおそれがないと認めたときは、この限
  りではない」と、医師の裁量が認められています。
  また、職場復帰の目安については決まったものはありません。
       (参考:厚生労働省HP、国立感染症研究所HP、日本ウィルス学会HP)

インフルエンザと解熱剤」「インフルエンザの治療と風邪の治療」なども
参考になさってください。

12月の「ひとこと」

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