| 全身性の血流障害は、様々な症状の原因になります。冷え性はもちろんで すが、腰痛や肩こりなども血流障害が原因となっていることも多いです。 加齢や運動不足により腰や肩の筋力が低下しますと、筋に負担がかかりま す。それと同時に血流障害を伴なうことになり、骨や関節がゆがんだりする などの変化を生じさせます。 その血流障害を改善しようとするのが、副交感神経の働きです。アセチル コリン、プロスタグランジンなどの物質は血管を広げ、血流を改善するのに 役立ちますが、それそのものが痛みを起す物質でもあります。そのため、 その部分に痛みが発生しているということは、身体が正常な状態に戻ろう としている証拠でもあるのです。 鎮痛剤を服用しますと、痛みが消えて楽になりますが、プロスタグランジン の働きを抑制して交感神経優位の状態にしてしまいます。交感神経系は 副交感神経の得意とする分泌現象を抑制しますから、知覚神経の働きも ブロックされて痛みを感じなくなるのです。 しかし、血流障害を招くことになりますので、鎮痛剤や冷湿布を使用するこ とで、余計にその箇所を冷やすことになり、しまいにば全身にまで血流障 害が広がる結果となるのです。 腰痛や肩こりが改善しないからといって、長期間の鎮痛剤や冷湿布の使 用は、余計に痛みの箇所を悪化させることになります。 これらの改善方法としては、無理の無い範囲で運動をし、少しずつ筋力を アップさせることが大切です。 プロスタグランジンとは もともとはリノール酸から生成される物質で、不飽和度の高い脂肪酸です。 生体内では最も強力な酸化剤であり、カテコールアミンの産生を抑制し、 血圧降下の作用もあります。 また、発痛物質の一つであり、発熱にも関与しています。解熱鎮痛薬はプ ロスタグランジンの産生を抑制し、効果を示します。しかし、胃においては 正常な機能を保つのに重要な働きをしています。胃にはプロスタグランジ ンは必要不可欠なものなのです。解熱鎮痛剤を飲んで、胃腸障害が出る のはこのためです。 (参考:安保徹著 医療が病をつくる) 「解熱鎮痛剤の注意点」「鎮痛剤で頭痛が悪化」「胃・十二指腸潰瘍」 「交感神経の緊張と病気」「感染症と発熱」なども参考になさってください。 |