慢性ジンマシンとHブロッカー

ジンマシンは、発赤とカユミを伴う一過性に膨疹(ぼうしん)であり、
症状の出現が1回ないし数日間程度で終わるものを急性ジンマ
シン、1ヶ月以上続のものを慢性ジンマシンと呼びます。

ジンマシンは、アレルギー反応などにより皮膚のマスト細胞(肥満
細胞)が刺激され、そこから遊離したヒスタミンなどの化学伝達物
質が、皮膚血管を拡張させたり、血管の透過性を亢進させること
で発症します。したがって、治療は、ジンマシンの引き金となる物
質や因子を除去・回避することが基本になります。

しかし、特に慢性ジンマシンでは原因が特定できない場合が多く、
現実には対症療法の一つとして、抗ヒスタミン剤(ヒスタミンH
容体拮抗剤)や抗アレルギー剤が処方されるのが一般的です。
通常は、これらの薬剤を2〜4週間程度服用することで皮疹の出
現を抑制することができます。

ただ、中には、抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤では症状が軽快
しない場合もあります。このような難治性の慢性ジンマシンでは、
ブロッカー(ヒスタミンH受容体拮抗剤)の併用が試みられる
ことがあります。
これは、皮膚の血管内皮細胞にHとHの両方のレセプターが
出現しており、その両者をブロックしたほうが、ヒスタミン刺激に
よる皮疹の出現を効率よく抑制できるとすることに基づいていま
す。実際、国内外で難治性ジンマシンに対する抗ヒスタミン剤と
ロッカーの併用療法が試みられ、有効だったと結論している
報告もあります。
といっても、H2ブロッカーはジンマシンに対する適応がないため、
一般に処方されるケースは少ないようです。
                  (参考:NIKKEI Drug Infomation)

ジンマシンの特徴」「ピロリ菌と皮膚病」「胃痛の薬」なども参考
になさってください。 

8月の「ひとこと」

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