あごの退化と脳の萎縮

近年、若者は柔らかいものを好んで食べる傾向があるようです。あまり
噛まなくても簡単に飲み込めるものが多くなり、あごがすっきり細くなった
若者が増えています。

体の動く場所から脳に届く情報には、大きく分けて、手、足、あごの三つ
があります。脳に届く全情報量を100%とすると、手から届く情報量は
25%、足からが25%、あごから届く情報量は50%という研究報告が
あります。
その研究によると。前頭葉のうしろ側に「体性感覚野」というベルト状の
部分があり、そこで手や足、あごから送られた情報を処理しているという
ことです。あごから送られた50%を占める情報も体性感覚野を介して脳
のすみずみまで送られ、脳の活性化に結びついています。逆に考えると、
噛まないと脳が活性化しにくいということがいえます。

よく噛むことは、さらに
1.ボケを防ぐ
2.虫歯や歯周病を予防する
3.胃腸の働きをよくし、栄養の吸収を助ける
4.情緒を安定させる
5.肥満や糖尿病、ガンなどを予防する


などの効果があるといわれています。

噛むことで唾液のパワーも発揮できることになります。
唾液は噛むことで分泌され、消化を助けることはもちろん、免疫力を高
め、最近では記憶力を高めることもわかってきました。

あごの退化は必ず脳に表れます。口当たりの良いやわらかい食品やフ
ァーストフードが氾濫している現代の若者の将来が心配です。
        (参考:PHPほんとうの時代第168号)

かむこと」「唾液(主な働き)」なども参考になさってください。

7月の「ひとこと」

「こらむ」と「ひとこと」項目別