香りの薬効

1.スパイスが交感神経を活性化する

中性脂肪が分解されて生じた遊離脂肪酸が、熱エネルギーに変換されること
でダイエットの効果が高くなりますが、ある香りをかぐと交感神経が活性化し、
熱エネルギーへの変換が潤滑になることが解明されました。それらの香りに
はグレープフルーツ、ペッパー、フェンネル、タラゴンなどが報告されています。
これ香りで気分が高揚し、その結果として交感神経が刺激され、中性脂肪が
燃焼されることになります。

さらにカフェインを併用すると、効果がパワーアップされることわかりました。
それらの香り科学を応用した製品として、スリミングジェルやボディミスト、ド
リンクなども開発されています。

2.樹木の香りが副交感神経を優位にする

杉やヒノキなど針葉樹のの香気成分であるセドロールの香りは、眠りの悩み
が改善できることが解明されています。

高純度(99.8%以上)に精製したものを使い、さらに全身の生理変化の同時
分析、心理評価の解析結果などを合わせ、統合生理学的測定で、より科学
的に鎮静効果について検証し、その結果として、血圧が低下、心拍数も減少、
し呼吸もゆっくりとなったことが報告されています。
これは、セドロール香気が自律神経の副交感神経を優位にして、鎮静効果
を発揮したことを示しています。

3.ワインやウイスキーの香りでリラックス

赤ワインと白ワイン、合計6種のワインの香りを30代女性の被験者に嗅がせ
て脳のアルファ波を測定したところ、アルファ波がアップしたことで、ワイン
にはリラックス効果があることがわかりました。

さらにウイスキーの香気成分には、吸入すると脳に達し、脳内GABAを高める
ものがあることが明らかになりました。GABAとは、ストレスによる脳神経の過
剰な興奮を抑え、安らぎ感を与える神経伝達物質です。GABAが活性化する
とストレスが緩和されて、鎮静していくのです。
ウイスキーの香りをかぐと、森林浴をしたときと同様の効果が得られるほど、
効力が高いことがわかっています。ウイスキーは樽の中で貯蔵・熟成するた
めに木材由来の香りが溶け込んでいるためなのか、特にこの作用は、熟成
年数とともに高まるそうです。

4.しょう油の香りパワー

しょう油は香りの調味料といわれるほど、香りに特徴があります。その香り成
分は、現在300種類以上が確認されていますが、その中でも、日本の本醸造
しょう油の最も特徴的な香気成分であるHEMF(4-ヒドロキシ-2-エチル-5-メチ
ル-3(2H)-フラノン)がベンズピレンという発ガン効果の高い化合物によって誘
発されるマウスの胃がんに対し、抑制効果を発揮することが示されました。
しょう油を飼料に添加して与えると、与えない場合に比べ腫瘍発生数が減少
したそうです。
さらにこのHEMFには、ビタミンCの抗酸化作用を上回るパワーがあることも
判明しています。
私たちにとって身近なしょう油の香りの研究が進んで、健康に実用化される
ことを願いたいです。      (参考:マイファーマシー 創刊号)

森林浴と人工気候室」のページなども参考になさってください。

2月の「ひとこと」

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