| サプリメントの成分などで「カルニチン」という名称をお聞きの方も多いことと 思います。 そのカルニチンについて、「体に良いようだけど、どんな効き目があるのかは 知らない」という方が多いと思いますので、体内の働きなどを説明します。 カルニチンは生体内のミトコンドリア(真核細胞内にあって、主に呼吸に関与 する、棒状または粒状の細胞小器官。ADP と無機リン酸とから ATP を合成 する酸化的リン酸化を行なっている。また、DNA ・ RNA を含んで細胞質遺伝 に関与し、細胞内で分裂増殖する)に脂肪酸を運び込む役割を担うアミノ酸の 誘導導体です。日本では、医療用薬として40年以上前から販売されています が、2002年末の食薬区分の見直しによって、食品への利用が可能になりま した。カルニチンが不足すると、脂肪酸のβ酸化が停滞してATP(アデノシン に三分子のリン酸が結合したヌクレオチド。生体内のエネルギーの貯蔵・供 給・運搬を仲介している重要物質。アデノシン二リン酸( ADP )への加水分伴 解に伴いエネルギーを放出する)の合成が不十分になり、体がエネルギー不 足になるとともに、体内の脂肪が消費されにくい状態になります。人の体内で、 は、主に肝臓で1日20mgほどのカルニチンが合成され、食事からも1日に 100〜300mg程度のカルニチンが摂取できます。また、カルニチンは、骨格 や心筋などに蓄積され、成人では体全体で20〜25mg程度のカルニチンを 保有しています。しかし、体内のカルニチン保有量は、加齢とともに減少する ことが知られており、これがいわゆる「中年太り」の原因の一つではないかと も考えられています。 このような場合に、カルニチンをサプリメントで補うと、血中の中性脂肪が低 下するとともに、体脂肪も減少します。実際、食事摂取量を制限した時に得ら れる減量効果が、1日3gのカルニチン補給によって高まったというデータも あります。また、エネルギー源として脂肪酸が利用されると。相対的に血糖の 利用が温存されるので、お腹が空きにくくなるという効果も期待できます。 最近では、カルニチン補給によるATP合成量の増加により、疲労の緩和、 免疫力や男性生殖能力の向上などの効果があることも報告されています。 (参考:NIKKEI Drug Information) |