| 血圧が気になって、血圧計を備えているご家庭も多いことでしょう。 家庭用血圧計にも種類がありますが、正確さの点で上腕に腕帯を巻いて測 る血圧計が勧められます。 血圧は変動しやすいため、多数の値を平均することで、その人本来の血圧 値に近づけることができます。そのため、家庭血圧計が注目されるようにな りました。 病院で測定する血圧が平常より高い値になるのを白衣高血圧と呼びますが、 白衣高血圧の患者さんの多くは、本来は高血圧ではないのに降圧剤を飲ん でいます。しかも、白衣高血圧の患者さんでは飲んでも外来時血圧は下がら ないので、さらに降圧剤を増やすという悪循環に陥ってしまいます。家庭血圧 は、白衣高血圧を発見するのにとても重要になります。 また、脳・心血管疾患の発症は朝方に多く、早朝高血圧が関係していると考 えられています。この発見にも家庭血圧が重要と考えられています。もちろ ん、確実な予防には、朝の血圧の管理が必要になってきます。 以下に平成15年9月に日本高血圧学会で発表された「家庭血圧測定条件 設定の指針」示します。 血圧計:上腕に腕帯を巻いて測る上腕カフーオシロメトリック法の血圧計を 用いる。 測定部位:上腕が推奨される。手首、指血圧計の使用は避ける。 朝の測定:起床後1時間以内、排尿後、座位1〜2分安静にして測る。服薬 前、朝食前に。 晩の測定:就寝前、座位1〜2分安静にして測る。 朝と晩:それぞれ少なくとも1回ずつ測る。原則的には連日測定が望ましい。 夕食前、晩の服薬前の血圧は薬の効き方を調べるうえで重要。 記録と評価:測定値は、時刻、心拍数ともにすべて記録することが望ましい。 家庭血圧は朝1回目、晩1回目の測定値を平均する。 1週間連日測定し、最後の5日間を平均する。 家庭血圧の基準:135/80mmHg以上ならば高血圧と診断し、135/85mmHg 以上ならば確実な高血圧として降圧治療の対象となる。 家庭血圧は125/80mmHg未満を正常血圧、125/75mmHg未満を確実 な正常血圧として判定する。 以上ですが、この正常血圧値というのは血圧を下げる目標として確実なもの として認められているものではありません。降圧目標を決めるのには個々の 患者さんごとに年齢や合併症なども考慮する必要があります。治療中の方 は必ず担当医ともよくご相談の上で、家庭血圧測定を活用なさってください。 「早朝高血圧」「血圧の変動と正しい測り方」などのページも参考になさって ください。 |