| 何年も前から、喫煙による健康障害を減らすためという理由で、 害が少ないタバコの開発が試みられています。しかし、現在の ところ、安全なタバコは存在せず、紙巻タバコをはじめ、すべて の製品は有害と考えられています。特に喫煙習慣は反復して 数多くの有害物質を吸入するのですから、自他ともに害が大き く、且つ依存が形成されるという深刻な問題があります。 健康のためにと喫煙本数を減らしても、ニコチンに対する喫煙 者の自己調節作用が働いて、健康上得るところはほとんどなく、 むしろ危険が増す可能性さえあります。 最近、盛んに宣伝されている低タール・低ニコチンタバコの効 果も、多くの喫煙者の期待に反して、あったとしてもごく僅かで あり、むしろ有害の場合さえあると考えられます。直接喫煙や 間接喫煙のリスクを避けるには、禁煙の実行がベストであるこ とは言うまでもないことですが、低タール・低ニコチンタバコは、 喫煙者に誤った期待を持たせ、禁煙への努力を怠らせている といえるでしょう。 禁煙を希望しながら、ニコチン離脱による苦痛を恐れている喫 煙者、何回挑戦しても禁煙を達成できずにいる喫煙者に対し ては、ニコチン製剤などが安全性やその他の特性から、利用 することに価値があるように思います。 禁煙に対する1回の挑戦で禁煙を達成する喫煙者は多くはな いので、2回、3回と挑戦を繰り返すことが大事です。そして、 執拗な喫煙欲求に負けて1本吸ってしまったとしても、そこで失 望して以前の喫煙習慣に戻ることが無いように、失敗の原因 を追求して教訓として生かし、禁煙に再挑戦する意気が大事 です。 禁煙に挑戦を開始したなら、再喫煙を防ぐためにの手段として いくつかの心得があります。 1)喫煙者に近づかない 2)喫煙者が集まる場所に行かない 3)誘惑を感じたら一時、席をはずす 4)2〜3分我慢する(欲求は2〜3分以上は続かない) 5)散歩や軽い運動で身体を動かす 6)シャワー、入浴、深呼吸、水を飲むことなどで気分転換をは かる。 (参考:日本薬剤師会雑誌 第53巻) 「禁煙とニコチンガム」「喫煙とニコチンの作用」なども参考に なさってください。 |