温泉に関心のあるかたが多いようですので、調べてみました。
(社会保険法規研究所出版「健康療法」、日経へルス1999年
1月号を参考にしました)………………………………
@単純温泉
泉温25度以上で、含有成分が薄く、無色透明、無味無臭の温
泉。成分はいろいろ含まれているが、泉質は温泉によって異な
り、身体への刺激が少ないので、療養範囲が広い。
効能:神経痛、リウマチ、腰痛、皮膚病、外傷、やけど、骨折の
リハビリに効果がある。飲用では胃腸虚弱に良い。
主な温泉地:湯布院(大分県)、作並(宮城県)、宇奈月(富山
県)、道後(愛媛県)
A二酸化炭素泉
溶け込んでいる二酸化炭素の泡が肌につく。一般に泉温は低い
が、末梢血管を拡張させて血液の循環をよくするため、身体が
しんから温まる。
効能:血圧を下げる働きがあり、心臓病、高血圧に効果がある。
飲用すると、胃酸の分泌を正常に戻し、胃腸病や便秘にも
効果があり、利尿作用も高い。
主な温泉地:稲子湯(長野県)、新平湯(岐阜県)、吉野(奈良県)
B炭酸水素温泉
炭酸水素カルシウム、マグネシウムが含まれている湯と、炭酸
水素ナトリウムが含まれている湯の2種類があるが、どちらも
無色透明。アルカリ性で肌が滑らかになる。
効能:カルシウムやマグネシウム系はアレルギー疾患、やけど、
切り傷などに効く鎮静作用がある。ナトリウム系は皮膚病、
蕁麻疹などに良い。飲用すると弱った胃腸によい。
主な温泉地:赤倉(新潟県)、龍神(和歌山県)、塩原元湯(栃
木県)
C塩化物泉
1Kg中に500mg以上塩分を含み、口に含むと塩辛さが感じら
れる。弱食塩泉と食塩泉に分かれるが、両方とも保温効果に
優れている。
効能:腰痛、リウマチ、神経痛、関節痛、筋肉痛、打ち身、手
足の冷え、婦人病などに効果がある。飲用は胃腸の働き
を活発にし、便秘にも良い。
主な温泉地:指宿(鹿児島県)、湯河原(神奈川県)、玉造(島
根県)
D硫酸温泉
主成分の硫酸の他、ナトリウムが溶けている湯、カルシウムが
溶けている湯、マグネシウムが溶けている湯、アルミニウムが
溶けている湯に分かれる。無色透明。
効能:ナトリウム系、マグネシウム系は動脈硬化、高血圧に良
い。カルシウム系はリウマチ、切り傷、やけど、皮膚病、
アルミニウム系は皮膚や粘膜を引き締める。
主な温泉地:熱海(静岡県)、法師(群馬県)、山中(石川県)
E含鉄泉
湧きだしてすぐのときは無色透明だが、空気に触れると褐色の
沈殿が生じ、錆色に濁る炭酸鉄泉と、硫酸鉄が溶けている強酸
性の緑ばん泉がある。
効能:リウマチ、神経痛、湿疹、更年期障害などに良い。造血
作用があり、身体も温まる。療養には、源泉に近い無色
透明の湯のほうが効果的。
主な温泉地:赤石(山梨県)、翁島(福島県)、蔵王(山形県)
F硫黄泉
硫黄が多く含まれ、卵の腐ったような臭いが特徴。硫黄泉の中
でも炭酸ガスや硫化水素を含む物は特に硫化水素泉と呼ばれる
ことがある。
効能:皮膚病、しもやけ、婦人病、神経痛、動脈硬化、高血圧
金属中毒など。皮膚の弱い人は要注意。
主な温泉地:登別(北海道)、弁天(千葉県)、大沢(岩手県)
雲仙(長崎県)
G酸性泉
硫化水素や緑ばん、ミョウバンなどを含み、酸性で、口に含む
と酸味がある。ほとんどが無色あるいは微黄色褐色。肌にしみ
るような刺激があり、殺菌力が強い。
効能:湿疹、水虫、疥癬などの皮膚病に効果がある。飲用は貧
血にもよい。皮膚の弱い人は、強い刺激で湯ただれをおこ
すことがあるが、そうした場合には真水で洗い流す。
主な温泉地:蓼科(長野県)、蒸ノ湯(秋田県)、草津(群馬県)、
那須湯本(栃木県)
H放射能泉
ラドン、ラジウムが溶け込んでいる温泉。ラジウム泉とも呼ばれ
る。入浴だけでなく、飲用や吸入を併用することで、さらに効果
が高まる。
効能:神経痛、痛風、リウマチ、糖尿病、婦人病、更年期障害
など。自律神経失調症、心身症にも効果がある。
主な温泉地:入道(福島県)、増富(山梨県)、三朝(鳥取県)
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ヨーロッパでは、温泉療法といえば、むしろ飲泉を主にしていま
す。不潔な場所からわき出る温泉はもちろん飲めませんが、ヒ
素、銅、亜鉛、フッ素、、ホウ素などが含まれている場合には飲
み過ぎると害になります。温泉は時間がたつにつれて老化現象
を起こし、有効成分が減りますから、湧出直後の清潔なものを
飲んで下さい。
いずれにしろ、飲泉については専門知識を持つ医師の指導に従
ってください。
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