| 子宮筋腫は子宮の平滑筋(筋肉)にできた細胞が増殖してできたこ ぶ状の塊で、命に関わることはないといっても、筋腫が直径8センチ 以上になると、様々な症状が出てきます。 症状がない場合には放っておいても良い例が多く、閉経後、エスト ロゲン分泌がなくなって、筋腫は小さくなります。 月経異常や貧血、頻尿、腰痛などの症状がある場合には、筋腫の 場所、大きさ、個数、妊娠の希望など総合的に検討して、治療法が 選択されます。 治療法は大きく分けると、手術療法と薬物療法があります。 1.手術療法 筋腫が大きい、月経過多で強度の貧血があり、月経痛がひどい。 不妊や流産・早産の原因になっている、などの場合。 @子宮全摘出術 子宮全部を取るので、症状は完全に消えます。適応は出産を終 えた人など。 A筋腫核出術 筋腫部分だけをくりぬく手術法です。子宮を残したい人、妊娠を 希望する人などが適応になります。ただ、全摘出術と比べ、出 血も多く、技術的な難しさもあります。再発の可能性もあります。 B膣式子宮全摘出術・粘膜下筋腫切除術 開腹手術なしに膣から腹腔鏡や子宮鏡の補助で摘出・切除しま す。傷が小さく、回復は早いが高度の技術が必要で、出血も多く なることがあり、実施の医療機関が限られています。適応はわず かで、それらの筋腫は薬物療法でも治療が可能です。 2.薬物療法 エストロゲンの分泌を抑え、筋腫を小さくする療法です。閉経と似た 状態を作るので、副作用として更年期症状が出たり、骨量が低下し たりします。手術前に筋腫を小さくするときにも使います。 このほか貧血には鉄剤、更年期障害には漢方薬といった対症療法 もあります。 (参考:くらしの百科 No.2519) 「子宮筋腫治療の選択」なども参考になさってください。 |