神経症、ノイローゼの漢方治療

神経症、ノイローゼに漢方治療を行うメリットは、次のようなこと
があります。

T:安定剤などにみられる副作用の、眠気、だるさ、習慣性など
  の発現がない。
U:妊娠、肝炎、貧血、アレルギーなどで西洋薬を服用できない
  場合にも有効である。 
V:漢方治療は心身を含めた身体全体のバランスを改善し、自
  然治癒力を増強するのが本来の作用なので、心身一如とい
  われるように、神経症、ノイローゼに合併する身体疾患に漢
  方治療が奏功すると、神経症も改善されることが多い。
W:安定剤は体力低下、胃弱、体質虚弱などの人には副作用の
  眠気、だるさ、身体違和感などが強く発現することが多い
  が、そのような場合でも漢方治療は優れた効果を発揮する。
  その理由は、漢方処方に補虚作用があるためである。

次に、神経症、ノイローゼに使われる主な漢方処方を挙げてみ
ましょう。

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@加味逍遙散(カミショウヨウサン)
 体力が中等度以下で、肩こり、頭痛、めまい、のぼせ、足冷、
 不眠などの不定愁訴や、種々の自律神経失調症状のある
 場合。

A柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)
 体力があり、胸苦しさや動悸があり、神経過敏、不眠、不安
 などがある場合。

B桂枝加竜骨牡蠣湯(ケイシカリュウコツボレイトウ)
 虚証で体力がなく、動悸、神経過敏、不眠、不安などがある
 場合。

C柴胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ)
 柴胡加竜骨牡蠣湯の症状があり、虚証のばあい。

D加味帰脾湯(カミキヒトウ)
 虚証で胃腸が弱く貧血気味で、精神不安、取り越し苦労し、
 不眠のある場合。

E香蘇散(コウソサン)
 虚証で胃腸が弱く、食欲不振、不安、不眠などがある場合。

F半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)
 虚証でのどに何か引っかかる感じがし、イライラしたり不安
 などがある場合。

G三黄瀉心湯(サンオウシャシントウ)
 体力があり、イライラ、不安、不眠、のぼせがあり、便秘す
 る場合。

H黄連解毒湯(オウレンゲドクトウ)
 三黄瀉心湯の症状があり、便秘しない場合。
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「自律神経失調症の漢方処方」も参考になさってください。

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