妊婦さんの質問Q&A

Q1.腰が痛いのですが、痛み止めは使ってもいいですか
A1.湿布剤などの外用剤なら良いが、内服の鎮痛剤は避ける
   妊娠中は、骨盤内の血流や姿勢の変化から腰痛が起こりやすくなってい
   いる。市販医薬品(OTC薬)も外用剤なら良い。重症なら受診する。

Q2.つわりに効く薬はありますか。

A2.漢方薬の小半夏加茯苓湯が効果がある。
   つわりが起きた場合は、特に水分を十分に摂取することが大切。食事は
   少量を数回に分けて食べる。皮膚の乾燥や体重減少がある場合は、医
   師に相談する。

Q3.便秘がひどいのですが。
A3.まず食事と生活習慣の改善。薬物治療が必要な場合は受診する。
   腸の蠕動運動の低下や胎児による腸の圧迫で、妊婦の多くが便秘を経
   験する。下剤が胎児に影響する可能性は低いが、服薬が必要な場合は
   医師に相談する。

Q4.虫歯の治療はしても良いですか。
A4.歯科治療は問題は無いが、歯科医に妊娠を告げる。
   歯科治療における局所麻酔は問題ない。ただし、アセトアミノフェン以外
   の非ステロイド外用剤(NSAIDs)は基本的に不可。受診の際は必ず妊
   娠を告げる。

Q5.痔の薬を使っても大丈夫ですか。
A5.外用剤は使用可。
   妊娠中はうっ血が起こりやすいので、痔になりやすい。外用剤の問題は
   ないが、ひどい場合は産科医に相談する。

Q6.うがい薬は大丈夫ですか
A6.うがい薬は問題ないが、噴霧式のヨウ素含有製品は避ける。
   ヨウ素は長期間、大量に使用すると新生児に甲状腺機能異常が起こり
   得る。うがいは問題ないが、のどに噴霧するタイプのヨウ素含有製品は
   避ける。

Q7.サプリメントの摂取は問題ないですか。
A7.妊娠3ヶ月末ごろまでは葉酸の摂取が推奨される。ビタミンAは摂
   りすぎに注意。
添付文書では5000IU/日以上の投与は禁忌。

Q8.太り気味なので、ダイエット食品を利用しても良いですか。
A8.適切なカロリー制限や運動は良いが、ダイエット食品の使用は避
   ける。ダイエット食品には、利尿作用や下剤の成分が含まれているもの
   もあるので、好ましくない。

Q9.お酒やコーヒーは影響がありますか?
A9.アルコールはできるだけ避ける。コーヒーは適度なら良い。
   アルコールやカフェインは胎盤通過性が高く、胎児は肝機能が未発達
   で代謝機能が弱いために蓄積される。そのため、できるだけ控えるこ
   とが基本となる。

Q10.タバコは?
A10.喫煙は能動も受動もともに胎児に影響があるので避ける。
   ニコチンなどのタバコ成分は、胎盤の血管を収縮させ、早産や出生児
   体重の低下のリスクを高める。

Q11.温泉はどうですか。
A11.長時間の入浴を避ければ、問題はない。
   温泉法では「妊娠中」が禁忌症に挙げられているが、温泉成分が妊婦
   や胎児に悪影響を及ぼすという根拠はない。熱いお湯に長時間浸か
   ることは避ける。

Q12.毛染めやパーマは大丈夫ですか。
A12.胎児には影響は無いが、かぶれに注意。
   毛染めの成分は、ほとんど経皮吸収されないので問題はない。ただし、
   妊娠中は母体の肌が敏感になり、皮膚炎などを起こしやすいので注意
   する。

Q13.手がしびれるのですが。
A13.多くは浮腫が原因なので、症状が強ければ受診する。
   妊娠に伴う浮腫により、正中神経が手根管内で圧迫されて起こる。起
   床時に多く、出産後に回復する。  (参考:NIKKEI Drug Information)

妊娠と薬」「妊婦と薬物療法」なども参考になさってください。

1月の「ひとこと」

「こらむ」と「ひとこと」項目別