| Q1.1歳未満、体重8.1kg未満の乳幼児へのタミフルの投与は? A1.タミフルドライシロップは、2002年7月に発売が開始されましたが1 歳未満の乳幼児(低出生体重児、新生児、乳児)については、薬物 の代謝・排泄など体内動態の個人差が大きく、投与対象から除外さ れています。有効性や安全性に関する情報も確立されていません。 シンメトレルとリレンザもタミフル同様に1歳未満の乳幼児に適応は ありません。 Q2.妊婦への投与は? A2.妊婦へのタミフル投与は、治療上の有益性が危険性を上回ると判 断されたときのみ投与されることになっています。その理由として、 妊娠中の投与に関する安全性を示すデータがないこと、動物実験 で胎盤通過性が報告されていることなどがあげられます。しかし、こ の胎盤通過性が報告された動物実験では、胎児毒性および催奇形 作用は認められませんでした。 Q3.授乳中の投与は? A3.動物実験で乳汁中への薬物移行が報告されていることから、授乳 中の場合は授乳を避けることとなっています。 人での乳汁移行のデータはありませんが、血中濃度の推移から推 測すると、タミフルは48時間後にはほぼ体内から消失しており、乳 汁中からも消失していると考えられます。ただし、タミフルが移行し た乳汁の服用時における乳児への影響について検討したデータ はありません。 また、ザナミビルは血中移行が少ないことより、授乳中の方には ザナミビルを選択するという方法もありますが、原則的には授乳を 中断することが勧められます。 Q4.なぜ5日間処方されるのですか? A4.タミフルの投与によりインフルエンザの発熱期間がプラセボと比較 して約1日短縮されます。また、インフルエンザの症状は2〜3日で 消失しますが、ウィルスの放出は続いている可能性があります。 そのため、用法用量は5日間とされています。 Q5.タミフルの服用タイミング A5.インフルエンザの治療では、罹患後48時間以内にタミフルを服用 することが重要です。このため、処方後の速やかな服用が必要と なります。タミフルが処方された場合、1回分は薬局内ですぐに服 用することが勧められます。 Q6.タミフルドライシロップを嫌がって飲まない子供への対処は? A6.タミフルドライシロップはミックスフルーツ味ですが、味覚には個 人差が大きく、さまざまな味が検討されていますが、その中でチョ コレートアイスクリームとの混合は苦味を感じないようです。また ヨーグルトも良好とされています。また、ココア、オレンジジュース、 スポーツドリンクも一緒に飲むと苦味は感じにくくなります。 一方、バニラアイスは一緒に服用すると味が変化して飲みにくくな ると報告されています。 Q7.予防使用について A7.2004年7月にタミフルカプセルの予防効果が追加されました。 予防に用いる場合には、原則として、インフルエンザウィルス感染 症を発症している患者の同居家族または共同生活者である下記 の方が対象となっています。 1.高齢者(65歳以上) 2.慢性呼吸器疾患患者または慢性心疾患患者 3.代謝性疾患患者(糖尿病など) 4.腎機能障害患者 また、インフルエンザウィルス感染症患者に接触後2日以内に服 用を開始することが重要です。 なお、ドライシロップの予防効果は認められていません。 インフルエンザ予防の基本は、シーズンを通して効果が期待でき るワクチン接種です。タミフルカプセルによる予防使用は服用中の み効果を発揮するものなので、ワクチンに置き換わるものではあり ません。 ワクチンと同様、予防使用への保健給付はないため、自由診療に なります。患者さんへの請求金額は、各医療機関で決められます。 Q8.副作用は? A8.タミフルの主な副作用は、腹痛、下痢、嘔吐です。 インフルエンザの治療では、タミフルと同時に抗菌薬、解熱鎮痛剤 などを処方されることが多いので、それぞれ併用する薬剤との適応 症、禁忌などを確認する必要があり、ジクロフェナクナトリウム、メ フェナム酸などは、インフルエンザ脳炎・脳症の予後に関係するこ とが疑われているので併用禁忌となっています。 (参考:薬壺2004.12) 「インフルエンザの予防と治療」も参考になさってください。 |