| カナダ・トロント大学のシェパード教授は、身体的な動きの多い職 種と、事務職など動きが少ない人との間には、心疾患にかかる率 に明確な違いがあることに着目、両者の作業に伴う消費エネルギ ー差が、1日あたり200〜500キロ・カロリーであることくを1976 年に指摘しました。 さらに米国・スタンフォード大のバッフェンバーガー教授は、1週間 に2000キロ・カロリー程度の身体運動を継続的に行う人は、そう でない人より長命なことを発表しました。 いずれも運動不足の悪影響を指摘しており、1日に300キロ・カロ リー程度の積極的な運動が、心疾患から遠ざけ、長寿へと導く効 果があることを物語っています。 300キロ・カロリーを消費する運動で身近なのは歩くことです。 標準的な体格の中年男性が分速70〜80メートルで歩行すると、 約30歩で1キロ・カロリーを消費します。1万歩で333キロ・カロ リーとなり、1日の必要運動量に達します。 ウォーキングの効果は運動不足だけではありません。バッフェン バーガー教授は人間の生活習慣を6項目挙げ、それぞれの項目 が何年ずつ寿命に影響するのか、疫学的調査で示しました。 【寿命の長さに影響する日常習慣など】 1)運動週間(2000kcal/週)がある ・・・・・+1.3 年 2)高血圧でない ・・・・・+2.7 年 3)肥満(平均体重の10%増以上)でない ・・・+1.1 年 4)ストレス(心配ことなど)がない ・・・・・+2.7 年 5)喫煙習慣がない ・・・・・+2.3 年 6)長寿の家系である ・・・・・+0.8 年 上記のように、日常的にウォーキングを続けることで、6項目の うち「喫煙習慣」「長寿家系」を除く4項目でマイナス要因を改善 できます。教授の試算では、4項目をクリアすれば、7.8 年もの 寿命延長が可能になります。 またウォーキングは、血中脂肪、血圧、体重のコントロールがで きるだけでなく、ストレス解消、食欲増進、便秘解消、熟睡など現 代人が抱える健康上の悩みに対して、大きな改善が期待できま す。 (参考:読売新聞2000,10,9) 「長生きの方法(ある記事より)」「沖縄県出身者の寿命」なども 参考になさってください。 |