| カルシウム拮抗剤(注)の服用時にグレープフルーツジュースを 飲むと、血圧降下作用が増強されて、副作用の発現が高くなる ことが知られていますが、近年の研究ではグレープフルーツジ ュース中に含まれるカルシウム拮抗剤の代謝阻害物質として、 各種フラノクマリン誘導体が同定されています。 中でも阻害作用が強いGF-I-1,GF-I-2,GF-I-4 はグレープフル ーツの果肉の部分に存在しており、実の袋や皮、種にはあまり 存在していないことがわかっています。このことから、グレープ フルーツの果肉においてもジュースと同様に、カルシウム拮抗 剤との同時摂取には注意が必要といえます。 クレープフルーツジュースにおいても、ロットの違い、グレープ フルーツの産地の違い、収穫時期の違い、生育時の気候の 違いなどで、フラノクマリンの含有量が大きく相違することも報 告されています。 また、グレープフルーツジュースを飲用した後に起こるカルシ ウム拮抗剤の血中濃度増加は、3〜4日程度持続することが 知られています。 グレープフルーツと同類果物においての調査では、バレンシア オレンジ、レモン、カボス、温州みかんにはフラノクマリンはほ とんど含有されていないこと、スイーティー、ポメロ(ブンタンな どを含む)、サワーオレンジ(ダイダイなどを含む)はフラノクマ リンを含むことが報告されています。 以上をまとめますと、カルシウム拮抗剤を処方された場合には (一部のカルシウム拮抗剤は除かれますが)、グレープフルー ツジュース及び果肉、スイーティー、ブンタン、ダイダイなどの 果物の摂取(バレンシアオレンジ、レモン、カボス、温州みかん は除く)は、薬剤の副作用を増強する可能性がありますので、 控えたほうが良いといえるでしょう。 (注)カルシウム拮抗剤にはアダラート、アダラートL、ペルジピ ン、カルスロット、ノルバスクなどの商品名のものがありま す。 (参考:NIKKEI Drug Infomation) 「薬の相互作用(3.代謝段階で起こる相互作用)」も参考に なさってください。 |